スタディルームの執筆一覧

講演会:「中国社会に拡がりつつある労働問題――広東省の労働政策とその意味について」

著者: 石井知章

明治大学現代中国研究所では韓国聖公会大学人文学部中国学科教授の張暎碩氏をお招きし、「中国社会に拡がりつつある労働問題――広東省の労働政策とその意味について」と題する講演会を開催致します。   場所:明治大学駿河

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ハイデガー哲学における歴史と真実(3)――「日本会議研究会」のために 

著者: 野上俊明

<前回のおさらいー映画「ゲッペルと私」をみて>  ポムゼルは、中学卒という低い学歴でありながら、チャンスを得て時代の寵児である宣伝省大臣ゲッペルスの秘書団の一人となりました。彼女の経歴のハンディキャップは、他の知識人女性

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海峡両岸論 第97号 2018.12.19発行 - 無党派・ミレニアルが将来を左右 台湾地方選から民意動向を読む -

著者: 岡田 充

 台湾の統一地方選挙(11月24日投開票)=写真「韓国喩ブーム」を報じる亜洲週刊=民主進歩党(民進党)が惨敗した。2年にわたる蔡総統と民進党の政策運営に対する有権者の不満の表れである。その結果(1)次期総統選挙(2020

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第308回現代史研究会のご案内(2019.1.12/新MEGA出版と『ドイツ・イデオロギー』解読の問題)

著者: 研究会事務局

第308回現代史研究会 日時:1月12日(土)午後1:00~5:00 場所:明治大学駿河台校舎・研究棟2階第9会議室 テーマ:「マルクスの『ドイツ・イデオロギー』を検証する―『経哲手稿』との連続と不連続」(仮題) 講師:

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書評、ジル・ド・スタレール、ベルナール・マリス著、斉藤日出治訳『資本主義と死の欲動――フロイトとケインズ』藤原書店、2017年、259頁

著者: 大田一廣

「死に赴かんとする者(モリトゥリ)」――本書の冒頭に掲げられたこの「モリトゥリ」は、これを現代経済学の一部になお根強い〈ホモ・エコノミクス〉仮説に擬えれば、差し詰めホモ・モルタリスということになるだろうか。本書にはことほ

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中江兆民『民約訳解』を読むーその1 ■明治維新の近代・7 

著者: 子安宣邦

我より法を為(つく)り、我より之に循う ─中江兆民『民約訳解』を読む・その1 「此の約に因りて得るところ、更に一あり。何の謂いぞ。曰く、心の自由、是なり。夫れ形気の駆るところと為りて自から克脩することを知らざる者、是れ亦

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増補改訂:M・ゴーリキー『どん底』(1902)と古儀式派――下斗米伸夫著『神と革命 ロシア革命の知られざる真実』に触発されて――

著者: 岩田昌征

 2017年・平成29年は、ロシア革命百周年であった。ソ連東欧の社会主義体制が自崩してすでに四半世紀の時間が流れていた。日本社会の関心は完全に薄れていたが、それでも旧「新左翼」系のいくつかの研究会は、ロシア革命を主題に議

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海峡両岸論 第96号 2018.11.15発行 - 協調と包囲の矛盾解けない対中政策 安倍訪中がもたらした「消化不良」 -

著者: 岡田 充

 「競争から協調へ」「互いに脅威とならない」「自由で公正な貿易の推進」-。安倍晋三首相が10月25-27日中国を訪問(写真 習近平主席と握手する安倍首相 外務省HP)した際、「新時代の日中関係」に向けて提起した「三原則」

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ポピュリズムに傾斜する現代政治 -将来社会に大きな禍根を残す

著者: 盛田常夫

ポピュリズムとは何か  一昔前まで、ポピュリズムとは中南米の政治経済的に不安定な発展途上国で、民衆の即時的要求を政治スローガンに掲げ、権力を奪取する政治手法を特徴づける用語として利用されていた。しかし、これをより一般化し

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11/10(土)世界資本主義フォーラム、レジメ『金融資本主義とグローバル資本主義』

著者: 小林襄治

*以下は、2018年11月10日の世界資本主義フォーラムにて報告を予定しているものです[文末にフォーラムの案内]。 (報告要旨) 現代資本主義あるいは現代世界経済について、さまざまな論者がそれぞれの言説を展開している。そ

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なぜ文化大革命は過ぎ去らないのか――日本の「進歩的」中国研究者の「結果責任」を問う(その2 )

著者: 石井知章

7.文化大革命における知識人と「ゴロツキ」の役割 こうした中国の知識人に対する数々の政治的迫害・抑圧について研究してきた斐毅然(元浙江財経大学教授)は、中国が克服すべき「社会的基礎」として、ソ連で行われたスターリンの大粛

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なぜ文化大革命は過ぎ去らないのか――日本の「進歩的」中国研究者の「結果責任」を問う(その1)

著者: 石井知章

*長文ですので、著者のご了解のもと、二回に分載いたします。註は、次回に一括して掲載いたします。(編集部) はじめに 1966年5月から1976年10月まで続いた「文化大革命」について徐友漁は、「理想的な社会の実現というス

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10/27(土)世界資本主義フォーラム「ラテンアメリカ諸国の歴史的植民地経験をどうとらえるか」講師:高橋均 元東大教授

著者: 高橋 均

*以下は、2018年10月27日世界資本主義フォーラムにて報告を予定しているものです[文末にフォーラムの案内]。   ラテンアメリカ諸国の政治経済の特性を、他の地域との比較において把握することを目的とする。すな

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哲学者ハイデガーにおける歴史と真実 ――ビクトル・ファリアス「ハイデガーとナチズム」※を読む (※名古屋大学出版 1990年 原著Victor Farias:Heidegger y el nazismo 1987)

著者: 野上俊明

チリー人であるV・ファリアスが著したこの書は、晩年の丸山真男が「1990年の読書界でまず第一に特筆すべきこと」として注目したものだったそうです。この書のあと、2014年に「黒いノート」Scwarze Hefteと呼ばれる

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海峡両岸論 第95号 2018.10.12発行 - 対アフリカで日中協調は可能か 関係改善背景に微笑のサイン -

著者: 岡田 充

 12億人を超える人口と豊富な天然資源に恵まれ、この5年間で5%を超える経済成長を続けるアフリカ政策をめぐり、日中間に微妙な変化が起きている。両国はアジア、中東、欧州で、高速鉄道や原発などインフラ建設の受注で激しい争奪戦

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明治維新の近代・5  国家論の不在ー大熊信行『国家悪』を読む

著者: 子安宣邦

「日本人は国家観をかえなければならない。単に国体観などというものを放棄するだけでは十分ではない。これまで摂取しておった西洋近代のあらゆる国家思想を、すべて疑問の対象として再検討するだけでなく、だれもまだ踏み入ったことのな

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マルクス生誕200周年記念 慶應大学におけるコンファレンス――中国、労働搾取、技術――

著者: 岩田昌征

 2018年(平成30年)9月6日、「マルクス生誕200周年記念コンファレンス マルクス――過去と現在」が慶應義塾大学三田校舎で開かれた。  聴講して、若干の論点に印象付けられたので、私=岩田の感想・所感を記しておきたい

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