スタディルームの執筆一覧

異論なマルクス 第三形態生成への数学的接近(2)

著者: ブルマン!だよね

1.拡大された価値形態の逆転による説き方 2) n個ある拡大された価値形態のうちただ1個が逆転する生起確率が1、つま り第三形態生成が必然である特殊ケースについて 前稿1-1)ではn種の商品がそれぞれに展開するn個の拡大

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矢沢さんのコメントを読んで- 資本の物神性」「資本の商品化」「株式資本」について

著者: 中野@貴州

矢沢国光氏の青才高志氏-「株式資本論」に期待することを拝読しました。そこで、少々コメントを。 まず、三つの概念をはっきりさせましょう。「資本の物神性」、「資本の商品化」、「株式資本」の三つです。 第1。「資本の物神性」。

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12月12日世界資本主義フォーラム:青才高志氏-「株式資本論」に期待すること

著者: 矢沢国光

12月12日(土)の世界資本主義フォーラムで青才高志氏が「株式資本論」について話してくれることになった[文末に案内]。 「世界資本主義フォーラム」はマルクス経済学者・岩田弘の学問の継承を原点とする広場(フォーラム)である

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「中国問題」と私のかかわりー語り終えざる講演の全文

著者: 子安宣邦

1)私は「中国」の研究者でも専門家でもない。私は「中国問題」についての一人の外部的な発言者である。外部的というのは、私の発言は日本からの、日本思想史という専門的立場からの、そして方法論的な外部的視点からの発言だということ

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異論なマルクス 第三形態生成への数学的接近(1)

著者: ブルマン!だよね

第二形態~拡大された価値形態から第三形態~一般的価値形態の生成に関して、論点を整理する目的で以下数学的に考察を進める。 1.拡大された価値形態の逆転による説き方 1)それぞれの拡大された価値形態の逆転がほかの逆転動向に関

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「神代史」批判と〈脱神話化〉の意味―津田『神代史の研究』再読  

著者: 子安宣邦

〈大正〉を読む・11 「神代史」批判と〈脱神話化〉の意味 ―津田左右吉『神代史の研究』を再読する 「その大和の国家の君主の家が統一国家の首長としての皇室となられたのである。国家の統一は民族の内側に発生した事件であり、皇室

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国際関係から読む説く首脳会談 米主導の冷戦構造の変化が背景

著者: 岡田 充

かつて戦火を交えた中国と台湾のトップが、分断から66年後の11月7日、シンガポールで歴史的な握手をし、台湾海峡の平和・発展を確認した。米中確執が目立つ東アジアで、中台関係は貴重な安定要因である。台湾海峡の平和と安定は、両

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海峡両岸論 第59号 - 南沙の軍事化を主張する識者も 武漢大が戦後秩序・領土シンポ -

著者: 岡田 充

南シナ海の南沙諸島(スプラトリー)で中国が進める岩礁埋め立てに対し、米国イージス駆逐艦ラッセンが10月27日、人工島の12カイリ(22キロ)に入った。日本メディアや識者の中には「一触即発」、「高まる米中軍事衝突の危機」(

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無政府状態は非対称性ではなく、価値形態の第一形態・第二形態・第三形態は相互に「非対称的対称」である

著者: 内田弘

ブルマンさん、今日のご返事、ありがとう。でも「ブルマンさん」とは、どなたのことでしょうか。・・・・・でも、せっかくなので、ご返事しましょう。 まずは、ブルマンさんのそのご返事から引用します[引用文の【 】は引用者補足。つ

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『資本論』の「並進対称=非対称的対称性」は 競争論の前提を措定する

著者: 内田弘

ブルマンさん、つぎのような学兄のつい最近の文章に注目しました。 [ブルマンさん曰く]「焦点を絞れば、価値表現における相対的価値形態と等価形態に置かれる商品間の関係をそのまま逆転は出来ないという宇野理論と『資本論』価値形態

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「方法論的転換」の意味―『江戸思想史講義』中国語版序

著者: 子安宣邦

「方法論的転換」の意味 『江戸思想史講義』中国語版の読者のために 私が思想史における「方法論的転換」を遂げたのは1980年代である。日本思想史を専門領域としてもった日本の若い研究者・学生にとって、戦後長く彼らの研究目標、

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異論なマルクス 価値形態論~神は細部に宿る

著者:  ブルマン!だよね

内田弘さんから、交流の広場での中野@貴州さん(以下中野さん)と私の宇野派の内輪的つぶやきの交換に対して、本格的な論考を寄せていただき感謝の念に堪えないこと、まずもってこのことを表明しておきたいです。 内田さんのご主張の基

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『資本論』のシンメトリーは並進対称である ― 中野@貴州さんの投稿を読んで ―

著者: 内田弘

中野@貴州さん 「ちきゅう座」への投稿を拝見しました。中野さんはそこで、内田弘は近著『《資本論》のシンメトリー』(社会評論社、2015年)で、「対称性、対称性」というけれども、『資本論』、あるいは資本主義は「非対称性」の

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異論なマルクス  カント・ヘーゲルとマルクス~内田弘氏の論考から

著者: ブルマン!だよね

先般10月10日、現代史研究会(ちきゅう座協賛)主催の内田弘氏の講演会に参加したが、そこでの論調が内田氏著作『資本論の対称性』以上にマルクスのヘーゲル連関を殆ど排除したうえでのカントへの方法的依拠を強調するもののように聞

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異論なマルクス 価値実体論~形而上学的思考の極みとして(1)

著者: ブルマン!だよね

筆者は折に触れて、いかに資本論体系が形而上学的思考法に貫かれているかを訴求しているのだが、いかんせん批判対象がこうした形而上学=神学的体系である限りなかなか信者諸氏には受け入れられてもらえぬ残念な状況が続いている。 が、

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10/10 現代史研究会レジュメ:『資本論』の文法 ― マルクス研究に召喚されるカント ―(内田弘)

著者: 内田弘

『資本論』の文法 ― マルクス研究に召喚されるカント ―   現代史研究会 2015年10月10日(土) 午後1時~5時 明治大学駿河台校舎研究棟第1会議室 内田弘(専修大学名誉教授) [マルクスのコペルニクス

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安倍談話はなぜ説得力を欠くのか――中国に敗れたことを認識できないから

著者: 矢吹晋

アジア・太平洋戦争が終わって七〇年を経たが、「ペリーの白旗」に象徴される対米従属の構図は、安倍政権による安保法案の強行採決を経てますます広がり深まりつつあるように見える。日本にとって対米従属の反面は、対中敵視(あるいは対

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「公的自由」と人間的幸福―ハンナ・アーレント『革命について』を読む

著者: 子安宣邦

「公的自由を経験することなしにはだれも自由であるとはいえず、公的権力に参加しそれを共有することなしには、だれも幸福であり自由であるということはできない。」          ハンナ・アーレント『革命について』 &nbsp

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「宿営型表現活動」と表現の自由(下) ―いわゆる[経産省前テントひろば」裁判に関する憲法学的考察―

著者: 内藤光博

アメリカで伝統的に「パブリック・フォーラム」とされてきたのは道 路・歩道・公園などであり,表現の自由の空間的保障を確保するために, 「道路や公園を利用する権利」として主張されてきた。 そして, これまでのアメリカの判例理

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