内田さんから私の価値形態論の対称的構造に関する一文に寄せて、新たな論考が投稿されているが、内田さんがご持論を縷々説けば説くほど、私の疑問と戸惑いは深まるばかりでそれはどうやらもちろん私の能力の乏しさが第一の原因ではあるの
本文を読むスタディルームの執筆一覧
「天」と「公」とー清沢における「儒家的なもの」
著者: 子安宣邦1 清沢との邂逅 清沢に私は出会うべくして出会ったわけではない。私はかなり早くから弟子の暁烏敏の方に関心をもっていた。暁烏が『歎異抄講話』の「例言」で、『精神界』に「歎異抄を読む」を書いていた時期、すなわち
本文を読む『資本論』の「並進対称=非対称的対称性」は 競争論の前提を措定する
著者: 内田弘ブルマンさん、つぎのような学兄のつい最近の文章に注目しました。 [ブルマンさん曰く]「焦点を絞れば、価値表現における相対的価値形態と等価形態に置かれる商品間の関係をそのまま逆転は出来ないという宇野理論と『資本論』価値形態
本文を読む「方法論的転換」の意味―『江戸思想史講義』中国語版序
著者: 子安宣邦「方法論的転換」の意味 『江戸思想史講義』中国語版の読者のために 私が思想史における「方法論的転換」を遂げたのは1980年代である。日本思想史を専門領域としてもった日本の若い研究者・学生にとって、戦後長く彼らの研究目標、
本文を読む異論なマルクス 価値形態論~神は細部に宿る
著者: ブルマン!だよね内田弘さんから、交流の広場での中野@貴州さん(以下中野さん)と私の宇野派の内輪的つぶやきの交換に対して、本格的な論考を寄せていただき感謝の念に堪えないこと、まずもってこのことを表明しておきたいです。 内田さんのご主張の基
本文を読む『資本論』のシンメトリーは並進対称である ― 中野@貴州さんの投稿を読んで ―
著者: 内田弘中野@貴州さん 「ちきゅう座」への投稿を拝見しました。中野さんはそこで、内田弘は近著『《資本論》のシンメトリー』(社会評論社、2015年)で、「対称性、対称性」というけれども、『資本論』、あるいは資本主義は「非対称性」の
本文を読む異論なマルクス カント・ヘーゲルとマルクス~内田弘氏の論考から
著者: ブルマン!だよね先般10月10日、現代史研究会(ちきゅう座協賛)主催の内田弘氏の講演会に参加したが、そこでの論調が内田氏著作『資本論の対称性』以上にマルクスのヘーゲル連関を殆ど排除したうえでのカントへの方法的依拠を強調するもののように聞
本文を読む津田は「神代史」に何を問うたか
著者: 子安宣邦〈大正〉を読む・10 津田は「神代史」に何を問うたか―津田左右吉『時代史の研究』を読む 「物語に於けるタカマノハラは一つの国ではあるが、ホノニニギの命がそこから降られた後は全く幕が閉じられてしまったのである
本文を読む異論なマルクス 価値実体論~形而上学的思考の極みとして(1)
著者: ブルマン!だよね筆者は折に触れて、いかに資本論体系が形而上学的思考法に貫かれているかを訴求しているのだが、いかんせん批判対象がこうした形而上学=神学的体系である限りなかなか信者諸氏には受け入れられてもらえぬ残念な状況が続いている。 が、
本文を読む10/10 現代史研:内田論文へのコメント
著者: 青山雫内田論文へのコメント 青山雫 2015/10/10 現代史研 文法に従った言表はそれだけでは必ずしも真ではない 対称性、それがナニか?So what? 体系的な言表はすべからく何らかの文法に従っている スピ
本文を読む10/10 現代史研究会レジュメ:『資本論』の文法 ― マルクス研究に召喚されるカント ―(内田弘)
著者: 内田弘『資本論』の文法 ― マルクス研究に召喚されるカント ― 現代史研究会 2015年10月10日(土) 午後1時~5時 明治大学駿河台校舎研究棟第1会議室 内田弘(専修大学名誉教授) [マルクスのコペルニクス
本文を読む安倍談話はなぜ説得力を欠くのか――中国に敗れたことを認識できないから
著者: 矢吹晋アジア・太平洋戦争が終わって七〇年を経たが、「ペリーの白旗」に象徴される対米従属の構図は、安倍政権による安保法案の強行採決を経てますます広がり深まりつつあるように見える。日本にとって対米従属の反面は、対中敵視(あるいは対
本文を読む天皇の沖縄メッセージの誤った解釈を糺す
著者: 矢吹晋『朝日新聞』特別編集委員山中季広氏が「日曜に想う、本土と沖縄、本当の壁」というエッセイを2面トップの目立つ位置に書いている(2015年10月4日)。これは典型的な一知半解、世論をミスリードするいかがわしい文章だ。 問題の
本文を読む人情の至り、すなわち道なり
著者: 子安宣邦人情の至り、すなわち道なり ―仁斎倫理学の人間学的基底 『論語』子路篇の第一八章は、葉公と孔子との間で交わされた次のような問答からなるものである。いま伊藤仁斎が『論語古義』でしている訓み方にしたがって書き下し、同時に仁斎
本文を読む世界資本主義フォーラム:丸川知雄「中国の経済成長と世界へのインパクト」
著者: 矢沢国光〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/ 〔study656:150924〕
本文を読む「公的自由」と人間的幸福―ハンナ・アーレント『革命について』を読む
著者: 子安宣邦「公的自由を経験することなしにはだれも自由であるとはいえず、公的権力に参加しそれを共有することなしには、だれも幸福であり自由であるということはできない。」 ハンナ・アーレント『革命について』  
本文を読む「宿営型表現活動」と表現の自由(下) ―いわゆる[経産省前テントひろば」裁判に関する憲法学的考察―
著者: 内藤光博アメリカで伝統的に「パブリック・フォーラム」とされてきたのは道 路・歩道・公園などであり,表現の自由の空間的保障を確保するために, 「道路や公園を利用する権利」として主張されてきた。 そして, これまでのアメリカの判例理
本文を読む「宿営型表現活動」と表現の自由(上) ―いわゆる[経産省前テントひろば」裁判に関する憲法学的考察―
著者: 内藤光博*注のつけ方など、多少変更いたしました(編集部) 目次 Ⅰ. 序論 1. 「経産省前テントひろば」事件訴訟 2. 2015年2月初日東京地裁判決 3. 「宿営型表現活動」とは何か II. 「宿営型表現活動
本文を読む中国大陸との国交正常化 ―あらためて考える「歴史問題」 4 (最終回)
著者: 田畑光永このシリーズの途中で8月14日に安倍首相の「終戦70周年談話」が出された。しかし、予想通り「歴史問題」にきっちりけじめをつけるような談話とはならず、15日の番外篇で指摘したように、適当に言葉をつぎはぎしながら、なるべく
本文を読む賢しさの限りを尽くした安倍談話 ―あらためて考える「歴史問題」番外
著者: 田畑光永敗戦70年の安倍談話が発表された。ひと言でいって、いかにもこの人らしい談話である。予想される批判に対して言いぬけ用の布石を配して、どうだ文句はないだろうと胸をはっているのだが、それがかえって本人の心底を浮き彫りにしてし
本文を読む戦後の激流に流された「掟破り」 ―あらためて考える「歴史問題」 3
著者: 田畑光永中国、朝鮮、日本の共存体制というアジアの掟を破った日本の20世紀前半の行動は、ポツダム宣言受諾からサンフランシスコ講和条約調印という国際外交の世界では、特にその非道義性を問題にされることはなく、一般的な戦争処理の形を踏
本文を読む連合国の対日処理と「掟破り」 ―あらためて考える「歴史問題」 2
著者: 田畑光永前回では日中韓の「歴史問題」が、なぜ戦後70年に至っても歴史に送り込まれずに、現実の政治課題であり続けるのかについて考えた。極東アジアでは古来、中国大陸、朝鮮半島、日本列島は中華を中心とする冊封朝貢関係・華夷秩序のもと
本文を読む根源は歴史の「掟破り」 ―あらためて考える「歴史問題」 1
著者: 田畑光永八月は歴史の季節である。太平洋戦争が終わったのがたまたま八月だったからであるが、国民が歴史を振り返る季節が毎年あるのは悪いことではない。ただ、それが歴史を振り返る結果、他国の今を批判するところまで行くと、歴史が今の問題
本文を読む7月4日世界資本主義フォーラム報告・「グローバル・マネー」とは
著者: 矢沢国光1 「経済のグローバル化」が言われて久しいが、「グローバル化」とは何を意味するのだろうか?「世界の経済はつながっている」ということだけなら、「世界貿易と世界市場とは、16世紀に資本の近代的生活史を開く」(マルクス「資本論
本文を読む小児甲状腺ガンの発症が事故前の数十倍に増えた(公式発表) =甲状腺ガン多発の事実が示す放射線被曝の衝撃=
著者: 蔵田計成第Ⅰ部 多発 (1) 甲状腺評価部会「中間とりまとめ」の意味 2015年5月18日、第19回福島県「県民健康調査」検討委員会(以下福島KKK)が開催された。その際に提出された同委員会甲状腺評価部会の「中間とりまとめ」には
本文を読む7/4世界資本主義フォーラム:レジュメ―中国「新常態」の転換点の意味と新たな課題
著者: 五味久壽中国「新常態」の転換点の意味と新たな課題 1、「新常態」の方向転換 金融緩和依存の矛盾 習近平主席が中国経済の「新常態」と言った1年前は、中国経済の高度成長の時期が終わったという現実をカムフラージュしつつ受け入れようとし
本文を読むマルクス経済学に一言
著者: 岩田昌征ある研究会でマルクス経済学の宇野シューレ系列の理論家の講演を聞くチャンスがあった。 講師小幡道昭のレジュメに言う。「歴史理論としての戦後のマルクス経済学は、経済史と経済理論に挟撃され、いまや絶滅の危機に瀕している。」 自
本文を読む6/20の研究会のレジュメ(戦場の社会史-アジア太平洋戦争時、北ビルマ及び中国・雲南西部で全滅した日本軍と最前線の女性たちの生死とその後―)
著者: 遠藤美幸6月20日の講演内容の紹介 はじめに 「戦争」にまったく興味がなかったふつうの女性が、どのようにして戦争研究に携わるようになったのか?奇縁に導かれた四半世紀にわたる研究の軌跡をお話します。その結果見えてきた拉孟(らもう)
本文を読む異論なマルクス 資本の外部性、部分性、特異性
著者: ブルマン!だよね資本論の「資本」 資本論初版序文に当たってみると、マルクスは自分の考察の対象を物理学の実験室的な環境に準えて、それが典型的に発展しているイギリス社会に定めている上に、そうしたイギリス社会の純粋な資本主義の発展がドイツなど
本文を読む5/30世界資本主義フォーラム(研究会)用参考資料
著者: 小幡道昭/矢沢国光●日時 2015年5月30日(土) 午後2時~5時 ●会場 立正大学大崎キャンパス 11号館4階 114D教室 最寄り駅からの地図は http://www.ris.ac.jp/access/shinagawa/index
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