「漁民のための漁業法」から、「資本のための漁業法」に ― アベ政権の水産改革批判(その1)

著者: 澤藤統一郎

11月6日、政府は「漁業法等の一部を改正する等の法律案」を閣議決定するとともに、国会に上程した。 次のように「改正の趣旨」が説明されている。 「漁業は、国民に対し水産物を供給する使命を有しているが、水産資源の減少等により

本文を読む

「オーラルヒストリーにも面白くないものもある」──周回遅れの読書報告(その81)

著者: 脇野町善造

 何年か前に、宮崎勇『証言 戦後日本経済』を読んだことがある。戦後の経済計画立案の現場に立会い、「官庁エコノミスト」のトップの一人だった人物に対するオーラル・ヒストリーである。本当なら面白くないわけがない。書評での評判も

本文を読む

片山さん、ずさんで、でたらめ。めちゃくちゃじゃないですか。

著者: 澤藤統一郎

稲田朋美に代わっての片山さつき地方創生相。期待にたがわぬ、目立ちぶり、おさわがせぶりである。 最初に、週刊文春が「口利き疑惑」を報じた。この人の古巣である財務省・国税局への口利きを依頼され、100万円で引き受けたという「

本文を読む

ポピュリズムに傾斜する現代政治 -将来社会に大きな禍根を残す

著者: 盛田常夫

ポピュリズムとは何か  一昔前まで、ポピュリズムとは中南米の政治経済的に不安定な発展途上国で、民衆の即時的要求を政治スローガンに掲げ、権力を奪取する政治手法を特徴づける用語として利用されていた。しかし、これをより一般化し

本文を読む

SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】289 ♠米大統領レファレンダム、レファレンダム西サハラ

著者: 平田伊都子

 米中間選挙から3夜明けた⒒月9日、CBS米TVは、「♠米大統領レファレンダムで、アメリカ国民は完全に分断」と、投票結果を分析しました。 レファレンダムとは人民が直接投票をして、イエスかノーかを決める究極の民主主義です。

本文を読む

【直前掲載】11/10(土)世界資本主義フォーラムのご案内 講師:小林襄治氏 テーマ:金融資本主義とグローバル資本主義

著者: 矢沢国光

●主催 世界資本主義フォーラム ●日時 2018年11月10日(土) 午後1時30分~5時 (受付開始 1時) ●会場 本郷会館 東京都文京区2-21-7 電話 03-3817-6618 http://www.city.

本文を読む

「あたらしい憲法のはなし 『天皇陛下』」を読む

著者: 澤藤統一郎

周知のとおり、日本国憲法は、1947年5月3日に施行された。その年の8月、文部省は新憲法の解説書をつくっている。よく知られている「あたらしい憲法のはなし」である。新制中学校1年生用社会科の教科書として発行されたもの。当時

本文を読む

【報告】「イスラエル建国記念コンサート」に抗議行動&スポンサー企業等に抗議を!

著者: 杉原浩司

11月6日夕方、東京オペラシティでの「イスラエル建国70周年記念コンサ ート」への緊急抗議行動を13人の参加で行いました。開演前、会場のコン サートホールは、なんと警察犬まで動員しての厳戒態勢でした。 私たちは、初台駅東

本文を読む

【NPO法人原子力資料情報室 声明】東海第二原発の40年超運転を認めるな!

著者: 松久保

NPO法人原子力資料情報室は11月7日、原子力規制委員会が東海第二原発の運転期間延長と保安規定変更を認可したことを受けて、以下の声明を発表いたしました。 どうぞご一読下さい。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

本文を読む

「下院喪失」トランプ氏に大ブレーキ - 民主党は「どん底」から脱出 「決戦」は2年後、大統領選 -

著者: 金子敦郎

 トランプ大統領に対する米国民の最初の審判とされた米中間選挙は、民主党の下院多数派奪回という、予想通りの結果に終わった。これでトランプ氏の「暴走」にブレーキがかかるが、トランプ氏はさっそく「不正投票」があったなどと相変わ

本文を読む

麻生大臣辞めてください~11月11日、財務省前の行動へ

著者: 内野光子

あの大臣の顔は見たくもない  私が参加している「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」が下記のチラシのように、財務省前で「麻生大臣は即時辞任せよ!」のアピール行動と日比谷公園~鍛冶橋までのデモを計画している。「アソウ

本文を読む

元号が変わるというけれど、―73年の意味(8)―敗戦直後の短歌雑誌に見る<短歌と天皇制>(5)

著者: 内野光子

東京裁判はどう歌われたか 七名の日本人の死にゆかむ日は年内に迫り来なむか (宮柊二「猫じゃらしの穂」12 短歌研究 1949年1月) 裁かれし二十五名の断罪に耳かたむけてゐたるときの間 おごそかに歴史の上にしるされて永遠

本文を読む

11・23シンポジウム 1968年「パリの5月革命」・「プラハの春」から50年 朝鮮半島と世界のパラダイムシフトを問う

著者: 藤田五郎

〇発言者 鵜飼 哲(一橋大学教員 フランス文学・思想) 原 隆(NO-VOX Japan) 草加耕助(ジグザグ会) 〇司会 津川 勤(差別・排外主義に反対する連絡会) 〇会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2の6の2 

本文を読む

徴用工訴訟・韓国大法院判決に真摯で正確な理解を(その3) ― 弁護士有志声明と判決文(仮訳)全文

著者: 澤藤統一郎

10月30日韓国大法院の徴用工訴訟判決が、原告(元徴用工)らの被告新日鉄住金に対する「強制動員慰謝料請求」を認容した。この判決言い渡し自体は「事件」でも「問題」でもない。主権国家である隣国司法部の判断である。加害責任者は

本文を読む

大変革進行中の中国みたまま(3) ―関心が低くなった?日本人の存在

著者: 坂井定雄

 今回、中国旅行から帰国し「中国に行ってきた」と友人や家族に話すと、決まったように「対日感情はどうだった?」と訊かれた。たしかに2010年の尖閣諸島海域への中国漁船団の侵入、2012年の石原都知事による尖閣諸島購入方針表

本文を読む

朝鮮学校「高校無償化」適用外という差別は許されない - 大阪高裁の不当判決を受け、再びカナダからの声明 Another Canadian statement to oppose Japanese government’s discrimination against Korean schools in Japan

著者: ピースフィロソフィー

再び、朝鮮高級学校を「高等学校等就学支援金の支給に関する法律」の適用外としていることに反対する「カナダ9条の会」の声明 2018年3月25日に、私たちは“朝鮮学校を「高校無償化」適用外としていることに反対するカナダ市民、

本文を読む

11/17【戦争体験と経営者」から読み取る2020年に向けていま起きていること】

著者: 林克明

11月17日(土)第110回草の実アカデミー 堤清二(セゾングループ代表)・中内功(ダイエー創業者)・加藤馨(ケーズデンキ創業者)・塚本幸一(ワコール創業者)・山下俊彦(松下電器産業社長)・・ 【「戦争体験と経営者」から

本文を読む

【東海第二不合格+緊急行動】11.07「東海第二は廃炉」原子力規制委員会抗議行動~運転延長を認めるな!」

著者: kimura-m

とうとう、原子力規制委員会が明日(7日)に東海第二の運転延長を決めます(後述の定例会議開催案内)。 新たにアップされた10.25院内ヒアリング集会の動画を紹介するとともに、 緊急抗議行動(及び署名・申入れ書提出)の予定を

本文を読む

書評 長島功『マルクス「資本論」の哲学』(社会評論社 2018年)

著者: 中野@札幌

本書は「疎外論と物象化論」の関連・差異についての論文集である。「その類の本ならば巷にありふれている」と誰しも思うだろう。しかし、本書はそうした書物の中で異彩を放っている。なぜか。 通常「疎外論と物象化論」については、A「

本文を読む

11/10(土)世界資本主義フォーラム、レジメ『金融資本主義とグローバル資本主義』

著者: 小林襄治

*以下は、2018年11月10日の世界資本主義フォーラムにて報告を予定しているものです[文末にフォーラムの案内]。 (報告要旨) 現代資本主義あるいは現代世界経済について、さまざまな論者がそれぞれの言説を展開している。そ

本文を読む

アベ君、ダメじゃないか。しっかりと反省し、きちんと勉強しなくっちゃ。

著者: 澤藤統一郎

アベ君、キミは昨日(11月4日)明治神宮に参拝したそうじゃないか。しかも、公用車で乗り付けて、「内閣総理大臣 安倍晋三」と肩書き記帳し、本殿ではしっかりと二礼二拍手一礼の神道形式の礼拝を行った。これは、やってはいけないこ

本文を読む