来日中のローマ教皇が話題となっている。その話題性は、伝統や権威の誇示によるものではない。容貌でも服装でも車でもない。平和を希求する真摯なメッセージの内容にある。虚仮威しの臭み芬々だった天皇交替儀式を見せつけられたあとだけ
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
少数民族にとって中国革命とは何だったか(7)
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(300)―― ここでは皇帝に匹敵する権力と階級闘争の論理が少数民族の衰退を導いた経過を見る。 反右派闘争の始まり 1956年2月、ソ連共産党20回大会でのフルシチョフ首相のスターリン批判は世界に大きな
本文を読む想像と論理の間で――カイヨワ『蛸』を読む
著者: 猪股無限『戦争論』などで知られる20世紀のフランスの思想家、ロジェ・カイヨワ(1913-1978)が書いたこの書物は表題の通り、蛸について書かれた書物である。私たちはこの生き物について何を知っているだろうか。イカなどの仲間で頭
本文を読むお江戸舟遊び瓦版709号 『持続可能な資本主義』
著者: 中瀬勝義新井和宏『持続可能な資本主義』―100 年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 ディスカヴァ―携書.19.1.30 を紹介します。 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/ 〔o
本文を読む─ 司法の危機の時代から50年─ そして今は。
著者: 澤藤統一郎本日、第50回司法制度研究集会。総合タイトルが、「今、あらめて、司法と裁判官の独立を考える─ 司法の危機の時代から50年─」というもの。よく準備されて充実したシンポジウムであり、盛会でもあった。 もちろん回顧のための集会
本文を読む12/3:院内集会「上関原発撤回を求めて」Re: 11/14から調査「原発の新設を止めたい? それとも、原発を推進したい?」
著者: 三枝信子みなさま (同報メールで失礼いたします。転送、拡散、歓迎です) 山口県上関町に、新しい原子力発電所が建設されようとしている件で、緊急の院内集会が開催されます。 http://kaminoseki.blogspot.com
本文を読む「また出た アキエ」「アキエ 私人か公人か」「御苑の空は」
著者: 澤藤統一郎「また出た アキエ」 出た出た アキエ 懲りない懲りない まだ懲りぬ 相も変わらぬ アキエ 隠れた 雲に 黒い黒い 真っ黒い 墨のような 疑惑 また出た アキエ 私人公人
本文を読む少数民族にとって中国革命とは何だったか(6)
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(299)―― チベット人は現行の行政区分とは別に、チベット人地域を3区分する。ラサやシガツェを中心とする地域はウ・ザンである。カムは現在のチベット自治区のチャムド地区と四川省甘孜州、雲南省徳欽州、それ
本文を読む書評:『ロシア革命』/和田春樹による「ロシア二月革命史研究」の集大成
著者: 合澤 清『ロシア革命-ペトログラード1917年2月』和田春樹著(作品社2018) 膨大な資料(参考文献)を読み込み、事実関係の叙述にあたっては、逐一関連事項をロシア語の新聞、雑誌、書籍など可能な限りでの一次資料で後付け、2000
本文を読む海外軍事産業と安倍政権の目には、「日本はすでに憲法改正」なのだ。
著者: 澤藤統一郎「幕張メッセで大規模武器見本市」のニュースは、聞き流していた。苦々しいことではあるが、今さら騒ぐほどのことでもあるまい。そう高を括っていた。 しかし、本日(11月21日)の赤旗の報道に驚いた。見出しが、「『日本はすでに憲
本文を読む本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(242)
著者: 本間宗究(本間裕)FRBの短期債購入計画 10月12日の「日経新聞」で「FRBが、今後、毎月6.5兆円もの短期債を購入する」という記事が掲載されたが、この点については、きわめて要注意の状況だと感じている。つまり、私自身は、「9月17日」に
本文を読むAn Event at UBC, November 21: Dr. Tomomi Yamaguchi and Satoko Oka Norimatsu, ‘The “History Wars” and the “Comfort Woman” Issue: Revisionism and the Right-wing in Contemporary Japan, U.S., and Canada’ カナダ・ブリティッシュコロンビア大学で、「歴史戦」についてのセミナーが開かれます。 (11月19日、日付を改めて再投稿します)
著者: ピースフィロソフィーモンタナ州立大学・山口智美准教授を迎え、バンクーバーのブリティッシュコロンビア大学のコリア研究所と日本研究所の共催で以下のようなセミナーが開催されます。 Here is an event at UBC, co-spons
本文を読む琉球新報記事への補足 Supplement to my Ryukyu Shimpo article
著者: ピースフィロソフィー私が琉球新報で連載している「乗松聡子の眼」というコラムシリーズの第30回として、11月13日「基地『引き取り』運動 脱植民地化への道」という文が掲載されました。これに対しては批判も評価もいただいていますが、受け止めて考え
本文を読むお江戸舟遊び瓦版708号 「農学と戦争ー知られざる満州報国農場」
著者: 中瀬勝義足達太郎、小塩海平、藤原辰史 「農学と戦争ー知られざる満州報国農場」 岩波書店.19.4.24 を紹介します。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2019/11/a5576e
本文を読む血なんですよ
著者: 藤澤豊子供が幼稚園のころ、南行徳に住んでいたこともあって、毎週のようにディズニーランドに、ときには夢の島熱帯植物館や葛西臨海公園に出かけていた。どこも家族連れやカップルがちょっと遠出という感じできている。ある日たまには違うとこ
本文を読む天皇への態度こそは、精神のリトマス試験紙である。
著者: 澤藤統一郎とあるメーリングリストで、こんな投稿に出会った。 自ら文化人とか知識人と自任しているであろうマスコミに登場する人達の実態は天皇制に対する立ち位置で簡単に判別できる。憲法の本質から外れる天皇制を容認するのか否か。これが、
本文を読む「月的生活」を進めた志賀勝さんをしのぶ
著者: 藤野雅之11月16日、東京・東銀座のカフェでこの夏に急逝した志賀勝さんをしのぶ会があり出席した。志賀さんは1949年生まれだから8歳年下である。読書新聞の記者をしていた1980年代初め、大阪の詩人金時鐘さんの夫人姜順喜さんが大
本文を読む阿Qとは誰か―魯迅が名前「阿Q」に込めた意味を解読する―
著者: 内田 弘[阿Qとは誰か] 魯迅の数多い小説のなかでも『阿Q正伝』が魯迅の代表作であることは、魯迅の大方の読者が認めるであろう。 ところで、肝心の阿Qとは、いったい誰なのか。魯迅自身、『阿Q正伝』の冒頭の「第1章 序」で、阿Qと
本文を読む安倍長期政権という日本の不幸と国民の責任
著者: 澤藤統一郎安倍晋三の首相としての通算在任日数が本日(11月19日)で2886日を数え、憲政史上最長タイとなったと報じられている。めでたくも何ともない。日本の不幸がこれだけ続いたということだ。 長期政権の理由を穿鑿すれば、小選挙区制
本文を読む大学入試への民間英語検定導入中止 - 壮大な詐欺計画 -
著者: 小川 洋現・高校2年生が受験する大学入試の一部が突然、キャンセルされた。センター試験に代わって、20年度に導入される入試では、高3の間に民間英語試験を受検すること(2回まで)が求められ、多くの大学が、その成績を合否判定に利用す
本文を読むSJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】345 イチゴ大臣がアルジェリア大統領候補
著者: 平田伊都子2019年12月12日、アルジェリア民衆が求めたアルジェリア大統領選挙が行われます。 2019年2月に始まった金曜デモは、汚職と縁故にまみれた前政権を倒し、公正なアルジェリア大統領選挙を勝ち取りました。 11月16日、
本文を読む暴論 ― 「神社は宗教に非ず」「宮城遙拝は臣民たるの義務である」
著者: 澤藤統一郎「大嘗祭は皇室の伝統行事であって宗教行事ではない。」「神道儀礼は、日本の風習に過ぎず信仰とは無縁である」「神道には、教祖も教典もないから宗教ではない」。などという大真面目な議論が交わされている。これは、大日本帝国憲法時代
本文を読む周回遅れのランナー - 日本共産党の綱領改定案を見て -
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(298)―― 11月6日、日本共産党(以下日共という)の綱領改定案が発表された(日刊赤旗)。綱領は国家でいえば憲法である。志位委員長の党中央委員会への提案は、説明を入れて6ページに及ぶ長いものだが、そ
本文を読む大嘗祭に国費の支出は明白な違憲行為。だが、問題は裁判で争うにはハードルが高いことにある。
著者: 澤藤統一郎大嘗祭こそが、日本国憲法の政教分離原則が想定する典型的な宗教行事であり、国費を投じて国家行事としてこれを行うことが違憲として禁じられていることは、明々白々と言ってよい。これを許容するなら、憲法の政教分離は空文に帰すること
本文を読む楊継縄『文化大革命五十年』(岩波書店)を読んで
著者: 大谷美芳すさまじい暴力と死者。人口8億(当時)の大国における革命と反革命、そこで革命が崩壊して敗北。その結果である。毛沢東思想・継続革命論は革命を指導できなかった。なぜか? ①2つの政治勢力の折衷主義 「毛沢東が大衆を立ちあ
本文を読む「香港での弾圧の即時中止を求める」
著者: 澤藤統一郎香港の事態が頭から離れない。大国中国の権力に対峙し、民主主義を求めて立ち上がった香港の人びとに心からの敬意を惜しまない。遠くからの声援を送りたいが、これ以上の犠牲を出して欲しくはない。胸が痛むばかり。 いったい中国はどう
本文を読む青山森人の東チモールだより…鎮魂の季節
著者: 青山森人東チモールの“お盆” 日本では11月3日「文化の日」が日曜日に重なったため 11 月最初の週末は二日間以上の連休にな ったことでしょう。東チモールでも 10 月 31 日(木)から11月3日(日)まで、4日
本文を読む憲法の構造として「卵黄と卵白」をイメージしよう。
著者: 澤藤統一郎日本国憲法の全体像を図形的にどうイメージするか。こういうことを考えてみることは、楽しい作業である。もちろん飽くまでもイメージに過ぎないものだが、憲法の基本構造をどう把握し、憲法各パートの関連をどう理解するか、自分なりの憲
本文を読むトランプ大統領、IS壊滅の同盟者クルド人を裏切る - NYタイムズの調査報道(4完) -
著者: 坂井定雄(NYタイムズの調査報道の最終部) 「アメリカはクルド人を裏切った!」とクルド人の氷売り店のファーハン・モハメドは、シリア国境に通じる道路を走る、米軍の車列に叫んだ。彼の仲間も叫び、手の親指を下に向けた。 「トランプは
本文を読む大嘗祭を国家の行事としてはならない。国費を投じてはならない。
著者: 澤藤統一郎本日(11月14日)の夕刻から明日未明にかけて「大嘗祭」の中心行事だという「大嘗宮の儀」が催される。実のところ、大嘗宮の奥まった密室で新天皇が何をするのかは窺い知れない。何しろ、「秘儀」とされているのだから。「秘儀」では
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