評論・紹介・意見の執筆一覧

周回遅れの読書報告(2-1)  「野垂れ死にする自由」と経済ジェノサイド

著者: 脇野町善造

 中山智香子の『経済ジェノサイド』は、フリードマン流の新自由主義がいかに経済弱者を皆殺しにしていったかを、読みやすく書いた好著である。ただ、次の文章は気になった(282頁)。 自由を謳う統治が社会の一部分を見棄て、見殺し

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青山森人の東チモールだより 第249号(2013年9月25日)

著者: 青山森人

<開発のひずみ> 東チモールのうち水  いま東チモールを歩くとドブ川の水をすくって庭や道端にまく光景をよくみかけます。これは日本のように涼しさを求めるためではありません。東チモールはいまとても涼しい季節を迎えているのです

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【ライブ中継あり】 9/25 愛媛県議会で伊方再稼働問題の質疑

著者: 杉原浩司

現在、原子力規制委員会は毎週3日間(火、水、木)という驚くべきハイ ペースで、新規制基準への適合性審査会合を続けています。その中で再稼 働第一号の最有力候補と目されているのが、愛媛県の伊方原発3号機です。 伊方原発を抱え

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ヤツコ氏「汚染水は制御不能」 米規制委の前委員長+脱原発に踏み込んだヤツコ前NRC委員長+「アースポリシー研究所「米国の原子力発電、減少中」

著者: uchitomi makoto

記者会見する米原子力規制委員会のグレゴリー・ヤツコ前委員長(右)=24日、東京・有楽町の日本外国特派員協会 米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ前委員長は24日、日本外国特派員協会で記者会見し、東京電力福島第

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事件の核心を衝いた名著 矢吹晋著『尖閣衝突は沖縄返還に始まる――日米中三角関係の頂点としての尖閣』

著者: 星加 泰

 尖閣諸島をめぐる日中対立は次第に抜き差しならぬ事態になりつつあるように見えます。しかし、この問題に対して多くの日本人は「中国はけしからん」と漠然と思いつつ、しかし、中国の国内問題はあるにしても、なぜかくも強硬なのか、ど

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青山森人の東チモールだより 第248号(2013年9月18日)

著者: 青山森人

<19年振りの再会> いまがいい季節  猛暑・酷暑、ただちに命を守る行動をとらなければならないほどの豪雨、竜巻、そして台風18号と、まるで自然が人間に挑戦しているかのような厳しい自然の脅威にさらされている日本に比べ、8~

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「トラ・トラ・トラ」と「ミッドウェイ敗戦」 ―歴史は逆順で繰り返す―

著者: 半澤健市

《「ユーフォリア」はいつでもやってくる》  「東京五輪2020」決定で国中が「ユーフォリア(陶酔感)」にはまった。壮大な国民的錯誤の発生である。1941年12月8日に、帝国臣民が陥ったユーフォリアと同質である。いずれも2

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衰退するマスメディア -お粗末だった反核平和運動の報道-

著者: 岩垂 弘

 9月9日付の本ブログに載った半澤健市氏の「私のメディア時評」を読んで、私も「メディア時評」を書きたくなった。半澤氏は、新聞各紙に載った、元日本火災海上保険社長で経済同友会終身幹事の品川正治氏の死亡記事を取り上げ、同氏が

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学校教育が破壊されていく -教育行政の幼児化-

著者: 小川 洋

 百年の計とも言われ、何ごとも慎重であるべき教育の世界で、教育行政の幼児化がひどい。以下、高校授業料無償化の見直し、教育委員会による教科書採択妨害、民間出身校長の不祥事の三点を取り上げる。  「財政には所得の再分配機能が

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朝鮮学校の良さを知ってもらいたい: 原京子レポート&映画「ウリ・ハッキョ」紹介

著者: 原 京子

朝鮮学校ってどんなところ? (横浜朝鮮学校訪問記と映画“ウリ・ハッキョ”のご紹介) 東京・新大久保、大阪・鶴橋で“凱旋”を行っている一部団体の常軌を逸した行為が問題となっている。また、“ネトウヨ”(ネット右翼)と呼ばれる

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関東大震災の子どもの証言集における朝鮮人虐殺の記述は改ざん・削除されていた-国会図書館にあった原本からわかったこと(西崎雅夫)

著者: 「ピースフィロソフィ―」

8月30日『週刊金曜日』の特集「ネットとデマと大震災  関東大震災虐殺事件から90年 」は、日本人が学び、語り継がなければいけない歴史を正面から扱った圧巻の特集である。ぜひ読んでほしい。特に、「いま甦った歴史の真実  作

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私のメデイア時評 ―「書かないこと」と「書くこと」―

著者: 半澤健市

《品川正治氏の死亡記事の意味》 元日本火災海上保険社長で経済同友会終身幹事の品川正治氏が8月29日に89歳で亡くなった。氏は財界人としては珍しく護憲と反戦を公然と訴えていた。武器輸出三原則の緩和にも反対であった。新自由主

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