1) アベノミクスはどういう幻想か 安倍政権の登場とともに内外での強い警戒があった。これは一言でいえば、保守と右翼の境の曖昧な政権がでてきたことであり、大きくはリベラルな部分が退潮している政治状況への危機感である。民主党
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
なにが障害か -日中韓三国首脳会談の延期
著者: 田畑光永管見中国(44) 5月下旬にソウルで開かれると予想されていた日中韓三国首脳会談が、尖閣諸島問題を背景に中国が応じない構えを見せているために開催が困難になったと、4月18日の各紙に一斉に報じられた。これで当分、安倍・
本文を読む書評 世界を裁く作法―フーコー
著者: 宮内広利≪西欧における権力の大形式、権力の大よそのエコノミーを、次のように再編成することができるかもしれない。まず、封建的タイプの領土性において誕生し、概ね掟の社会―慣習法と成文法―に対応し、約束と争いのゲームを繰り広げる、裁判
本文を読む自由主義メディアとEU加盟国の焼身自殺
著者: 岩田昌征4月19日(金)午後、明治大学自由塔において中国人独立ジャーナリストの喩塵氏の講演を聴いた。土地収用・移転問題等共産党権力の暗部を勇敢かつ慎重に報道している。例えば、2008年来自焚を含む54人の抗議的自殺が知られている
本文を読む子安宣邦 on Twitter 3月27日〜4月21日: 日本の主権の回復とアメリカへの軍事的従属、暁烏敏と本居宣長、論語塾、『文化大革命の遺制と闘う』、V.E.フランクル
著者: 子安宣邦4月21日 「主権回復式典」をめぐって、サンデーモーニングで寺島が、日米関係の強化をいいながら、日本の主権回復61年を祝おうとする安倍の本意がどこにあるかを危惧するアメリカの識者の声を伝えながら、同じ疑問をのべていた。こ
本文を読む評論 プロレタリアートとマルチチュード
著者: 宮内広利ドゥルーズは、国家の起源をマルクス同様、「アジア的専制国家」と認めているが、その「原国家」について次のように述べている。 ≪国家はすでに出現する前から、これらの原始人社会がその社会の存続のために祓いのける現勢的な極限と
本文を読むドキュメンタリー映画「真実はどこに? -WHOとIAEA放射能汚染を巡って」
著者: グローガー理恵ご紹介させて戴きますドキュメンタリー映画「真実はどこに? -WHOとIAEA放射能汚染を巡って」へのリンクは岐阜環境医学研究所の松井英介医師が下さったものです。大変に印象的なドキュメンタリーで、私はチェルノブイリで起こっ
本文を読む大飯原発3・4号機運転差止仮処分 不当判決を糾弾する
著者: 阪上武本日(16日)大阪地裁が下した不当判決に怒りを禁じえません。50人以上が集まった関電 東京支社前での行動は、期待を込めたアピールから、怒りのコールへと変わりま した。悔しい思いでいっぱいです。関西や岐阜、福井で闘ってこら
本文を読む新局面を迎えた普天間問題 政府対沖縄の対立構造浮き彫りに― 沖縄から(1)
著者: 山根安昇「日本政府」は3月22日、普天間基地の移転先として、名護市辺野古沿岸の埋め立て申請を沖縄県知事に提出した。これにより、普天間問題は新たな局面を迎えることになった。それを簡単にいえば、普天間基地の建設は「米軍対沖縄県民の闘
本文を読む経済政策
著者: 藤澤 豊何とか優遇とかエコ減税なんとかというのが次から次へとでてくる。優遇制度や減税という政策で、直接潤うであろう業界は想像がつく。なんとか優遇制度やらなんとか減税をキャッチフレーズにして今買わなければという恐怖心さえ煽りかねな
本文を読むエコ?エゴ?
著者: 藤澤 豊最近ちょっと静かになったが、一時期“エコ”を銘打った広告を目にしない日がなかった。一目で広告と分かるものもあるが、なかにはあまりに大きな視点-地球規模の環境問題を全面に押し出していて、見る側には、その後ろにある本音が分か
本文を読む無節操
著者: 藤澤 豊リーマンショックまで無節操な信用の拡大を梃子に米国の金融機関はボロ儲けしてきた。その中には製造業も金融業も持ったコングロマリットの形態をしたところもある。もともとは製造業の企業だったのが金になるのであればなんでもいいとで
本文を読むチトーのマイナス・イメージ──米英軍大空襲と二つの解放軍
著者: 岩田昌征故チトー大統領に対してセルビア人労働者がポジティヴな感情をいだいていることを「ちきゅう座」で2回ほど紹介した。それでは、今日の中国において大衆的デモにおいて毛沢東の肖像が出現する事が権力者達に有する政治心理的効果を発揮す
本文を読む「岩手の保健」編集者・大牟羅良さん再評価の動き -農山村の庶民の声をすくい上げ続ける -
著者: 岩垂 弘その記事を目にした時、私は55年前に引き戻された。その記事とは、3月12日から3日間にわたって河北新報朝刊の「文化・芸能欄」に連載された『「岩手の保健」編集者 再考 大牟羅良とその時代』である。筆者は盛岡総局の菊間深哉
本文を読む小沢一郎政治裁判はまだ現在の政治的事件である(二)
著者: 三上 治戦後の日本の政治権力は国民の政治意思によって代表として選ばれたもので構成されている。という幻想態の中で存在する。国家権力は天皇の意思によって形成されているという戦前の存在とは違う。戦後憲法が国民主権をうたい、法治国家の形
本文を読む評論 帝国とマルチチュード
著者: 宮内広利ネグリのいう「構成的権力」とは、一口に言うと、ひとが生きることを第一においた世界に向けて、協働的な力を高め政治的民主主義を結晶させる力のことである。かつて、資本主義がうみだした生産能力をより発展させ民主主義を実現する過
本文を読む小沢一郎政治裁判はまだ現在の政治的事件である(一)
著者: 三上 治「政治資金規正法違反」の容疑に問われた小沢一郎の裁判は政治裁判だった。このことはその後の選挙で自民党が圧勝するや、きれいさっぱりと忘れ去られたような扱いを受けていることによくあらわれている。政治的利用価値が終わったとして
本文を読む規則は作る側のために作られる
著者: 藤澤豊こんなことは古今の東西、適用領域やその大小にかかわらず本質的にそうででしかありえない。これは、一般社会生活の場でも、企業や組織における日常業務についても同じで、規則は必ず作る側にとって都合のよいように作られる。 一般社会
本文を読む職場の民主主義
著者: 藤澤豊しばし社会貢献を謳ってはいるが本質的に己の経済的利益を求めることを目的として設立、運営される企業組織と、そこに生まれ居住する人々によって構成される一般社会組織とはその目的も存在理由も異なるし、望ましい組織形態も運営方法も
本文を読む法の支配
著者: 藤澤 豊富を得る方法には三種類ある。最も根幹になるのは、当然のことだが、自らの労働によって富を生産する。これなしには何も始まらない。二番目は、誰かが労働して生産した富を“何らかの方法”で自分のものにする。三番目が、誰かが生産した
本文を読むネオニコチノイド系農薬とは何か(下) -生態系やヒトに悪影響、EUでは規制が進む-
著者: 岡田幹治◆生態系への影響 ネオニコ系農薬は「上」で述べたような特徴・毒性をもつから、生態系にもヒトの健康にも深刻な影響を与える。まず生態系への影響をみてみよう。代表的なものが、蜂蜜の生産や農作物の授粉に欠かせないミツバチへの影響
本文を読む労働者ラップとチトー大統領
著者: 岩田昌征ラザル・リストフスキというセルビアでは有名な俳優がいる。彼の監督第2作「白いライオン達」が2011年4月にベオグラードで公開され、かなり注目を集めた。 「ちきゅう座」4月8日に「チトー大統領=神様」で紹介したチャチャク製
本文を読むネオニコチノイド系農薬とは何か(上) -使い勝手がよい半面、毒性が強い新農薬-
著者: 岡田幹治「ネオニコチノイド系農薬」(以下ネオニコ系と略す)と呼ばれる新世代の農薬をめぐって、世界で論争が続いている。今年1月には、欧州連合(EU)の欧州委員会が3種類のネオニコ系農薬について「ミツバチを引きつける作物への使用を2
本文を読む都会の小さな公園 出会いとふれあいの人間模様
著者: 栗木黛子我家から200mほどでしょうか、区立の小さな小さな公園があります。この公園で2年ほど前から花の世話をしています。季節によりますが、週に何回か通っています。 小さな公園ながら、地域の様々な人々が利用しています。タクシーの運
本文を読む脱原発を思うなら
著者: 藤澤豊もう10年以上も前なるが、かつて日本を代表するブランドだった(と信じこまされてきた?)乳業メーカ-が、経営の怠慢から不祥事が続き、偽装ブランドのようなかたちででしか存続しえなくなった。消費者の不買行動がなければ、ほとぼり
本文を読む愛国心教育
著者: 藤澤 豊古今東西、隣国同士の関係は、常態的に緊張したものだったろう。お互いに相手国を尊重し友好な関係だったときもあったろうが、諍いの絶えないときの方が圧倒的に長かったはずだ。紛争がなく平和な時代であっても、一方が支配する側で、他
本文を読む離島領土
著者: 藤澤豊突然、隣国から離島の領有権を主張され、この数十年、特別、何も考えてこなかった離島の領有権を市井の人までが話題にしだし、なかには立派な歴史観?に基づいた政治主張をされる方々まで現れた。昼食時に報道番組と呼ぶには軽すぎるテレ
本文を読む青山森人の東チモールだより 第232号(2013年4月7日)
著者: 青山森人シャナナ首相は汚職疑惑にまみれる政府をどう運営するのか 蜂蜜売りの老人と少女 去年までほぼ毎日見かけていた蜂蜜売りの老人と少女の二人の姿を見なくなりました。老人は、女の子のお祖父さんでしょうか、白い口鬚が似合い、肌つや
本文を読むチトー大統領=神様、医者=お金
著者: 岩田昌征『ポリティカ』紙(セルビア共和国ベオグラード発行の日刊紙)にこのところチトー大統領の名前が肯定的に言及される。大政治問題の文脈ではなく、一般民衆の“反”or“厭”資本主義の問題に関連してである。 一例を紹介したい。 『ポ
本文を読む書評 『叛逆』 アントニオ・ネグリ マイケル・ハート著
著者: 宮内広利≪ヘーゲルにおける<他者>のドラマおよび、主人と奴隷のあいだの抗争は、ヨーロッパの拡大とアフリカ、アメリカ、アジアの民衆の奴隷化という歴史をその背景とすることによってのみ生じたものなのだ。言葉を換えるなら、ヘーゲル哲学の
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