評論・紹介・意見の執筆一覧

一粒の麦落ちなば……小川岩雄先生の思い出 -大学の教え子たちに大きな影響-

著者: 白崎朝子

 私は1981年に立教大学に入学しました。核物理学者の小川岩雄先生が60歳になった年で、お元気で教鞭をとっていた時代でした。小川先生は『核問題概論』という授業を金曜日の最終時に一般教養課目として開講しており、私は同じ学科

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NHKETVシリーズ「原発事故への道程」の文字起こし記録と評注の、《後編》その2

著者: 松元保昭

======以下、後編(その2)転載====== 【解説】:その裁量権を認めた司法。原発建設は更に進むかに見えました。 【画面】:日本初の原子力船「むつ MUTSU」の進水式の映像 【テロップ】:原子力船「むつ」 【解説

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「アングロ・サクソン型」資本主義は勝利したのか ―新自由主義に抵抗する86歳の知日派― 書評 ロナルド・ドーア著『金融が乗っ取る世界経済―21世紀の憂鬱』

著者: 半澤健市

ロナルド・ドーア(1925年~)を私は社会学者と思っていた。 著者経歴欄を見ると、氏はロンドン大学東洋アフリカ研究学院卒業。戦時中日本語を学び1950年江戸教育研究のため東大に留学。カナダ、イギリス、アメリカの大学の社会

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NHKETVシリーズ「原発事故への道程」の文字起こし記録と評注の、《後編》その1

著者: 松元保昭

さきにお送りした諸留さんのNHKETVシリーズ「原発事故への道程」の文字起こし記録と評注の、《後編》を2回にわたってお届けします。 諸留さんは記録を重視し、[◆註]の形で「最低限度」の補足や説明をしていますが、のちほど番

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GDPよりも国民総幸福の追求を -来日したブータン国王が残した課題-

著者: 安原和雄

 国賓として初めて来日したブータンの若き国王夫妻はさわやかな印象を残して日本列島から立ち去った。しかし日本に残された課題は重い。それは国造りの基本として「経済成長」かそれとも「国民総幸福」か、そのどちらを選択するのかとい

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機会平等アメリカン・ドリームという虚妄のプロパガンダ(米国史その6) ─米国病?を病んだ現代日本を読み解くために・・

著者: 大木 保

庭の侘助ツバキが知らぬ間に小ぶりの白い花をひっそりと咲かせています。 そこに百舌のはやにえ(早贄)がささっていたのはいつの年だったか。 それにしてもツバキは成長がゆっくりで、そこはわたしと似ているようです。 ちがうところ

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国民健康保険の現状と滞納問題解決の道筋 ~佐倉市の現状から見えてくること~

著者: 醍醐聡

講演の準備を通じて見えてきたこと  11月20日の講演(ちきゅう座編集部注:「地元の市民フェスタで講演します ~テーマは市の財政~ 」)の準備をする中で見えてきた佐倉市の一般会計と国民健康保険の特徴をまとめると次のように

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見えてきた佐倉市の財政の特徴と問題点~市民フェスタでの講演準備を通じて

著者: 醍醐聡

講演の準備ために  1つ前の記事(ちきゅう座編集部注:「地元の市民フェスタで講演します ~テーマは市の財政~ 」)で書いたように、20日は地元の市民活動フェスタ2011の日。市民体育館、市立美術館、佐倉城址公園自由広場な

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「パレスチナにかんするラッセル法廷:ケープタウン・セッション」の「報告と勧告」

著者: 松元保昭

 先週11月5日から7日、南アフリカで開催された「パレスチナにかんするラッセル法廷:ケープタウン・セッション」の「報告と勧告」を、拙訳ですがお届けします。   すでに1948年から63年、西岸・ガザが占領地になってから4

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アメリカ白人特権層の、他者を省みることなき、稀にみる不遜な自己肯定の思想性(米国史その5)

著者: 大木 保

米国病?を病んだ現代日本を読み解くために・・ 心理カウンセリングの場では、わたしは、毎回が真剣勝負に立ち会うように、 しかし笑顔でお迎えしています。・・ 一方、どんなひとも自身が心の病であることにつよい抵抗をもつのは無理

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珈琲ブレイク(3)——「くらしのこよみ」というアプリの面白さ

著者: 木村洋平

 平凡社が制作している、iPhone・iPadアプリ「くらしのこよみ」が素晴らしい。インターネット上でも、ときどき話題にのぼっている。   「アプリ」という言葉は、まだ聞き慣れない人もいるかもしれない。大雑把に言えば、パ

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「3.11」後の日本再生プラン -脱原発から地球救援隊構想まで-

著者: 安原和雄

 私は、先日東京・小金井市の高齢者学習グループ、「クリスタル」(菅沼七三雄会長代行)で講話する機会があった。テーマは<「3.11」後の日本再生プラン ― 脱原発から地球救援隊構想まで>で、活発な質疑応答もあり、高齢者健在

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11.11経産省を取り囲むキャンドル「人間の鎖」アクション

著者: ちきゅう座編集部

あいにくの雨で、寒いなかを、およそ1300人の人たちがそれぞれ手にキャンドルをもって経済産業省を取り囲んでの「人間の鎖」に参加しました。「11・11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」です。 日本の大手

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朝日新聞よ さらば! ―知的アクセサリーへの訣別―

著者: 半澤健市

《「朝日」をやめた三つの契機》  50年間購読した『朝日新聞』をやめた。 以下にその経過を書く。お前の購読紙の変更に何ほどの意味があるのか。読者はそう思うであろう。しかし私にとってそれは、結構、重大な「決断」だったのであ

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