評論・紹介・意見の執筆一覧

生活者と一緒にロマンを語り、夢を語れ -[書評]中澤満正著『これから生協はどうなる――私にとってのパルシステム――』(社会評論社、¥1800円+税) -

著者: 岩垂 弘

 今年2012年は、国連が設定した「国際協同組合年」。世界各国の政府と国民が協同組合について理解を深め、協同組合をさらに発展させるために1年間かけて努力しようとの狙いから設けられた「国際年」である。そんな折り、協同組合の

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義務教育論と単元単位制導入についてー宇井さんの再反論に応えるー

著者: やすい・ゆたか

 宇井宙さんの再反論を早速いただき、議論が弁証法的に発展しつつあるので、非常に喜んでおります。  まず宇井さんは、単元単位制の義務教育への導入に限って反対だということらしい。義務教育をやすいはどう考えるかということだが、

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型を学ぶことの意味―学年制とか単位制とかを考える素材―

著者: 石塚正英

 もう10年以上前になりますが、友人たちに誘われてスキーに行ったことがあります。スキー発祥の地(新潟県上越市)に生まれた私は、4、5歳のころから滑っていましたから、誰よりも得意のはずです。でも意外なことに、ゲレンデのイン

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書評 鶴見太郎著「ロシア・シオニズムの想像力ーユダヤ人・帝国・パレスチナ」

著者:  浅川 修史

(東大出版会)  シオニズムとロシア・ユダヤ人の内在に新たな一石を投じる金字塔    新進気鋭の社会学者にしてユダヤ学研究家・鶴見太郎氏(1982年生まれ、日本学術振興会特別研究員PD<立教大学>)の著書「ロシア・シオニ

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学年制を廃止し単位制にせよ―大学講義のあいまに(6)

著者: やすい・ゆたか

 大阪市の橋下市長が小中学校にも留年制をということだが、私は学年制そのものを再検討すべきだと思う。もう大量生産時代ではないのだから、すべての科目で一斉に進級という必要はない。各科目、到達目標に達したら次の段階に進むという

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本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(20)

著者: 本間宗究

ドラギマジックの有効期間    ヨーロッパでは、「ドラギマジック」という言葉が使われ、金融混乱は、一時的に安定したとも考えられているようだ。つまり、「12月21日」と「2月29日」に、合計で、約100兆円もの資金を金融機

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行き詰まった資本主義の変革へ -『資本主義以後の世界』を読んで-

著者: 安原和雄

著作『資本主義以後の世界』が話題を呼んでいる。行き詰まった資本主義の変革は不可避と問いかけているからである。資本主義の行方をめぐる論議は日本に限らない。欧米でも資本主義そのものへの不信が広がりつつあり、資本主義をどう変革

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神山伸弘ほか著『ヘーゲルとオリエント』(跡見学園女子大学・神山伸弘、2012.03)紹介

著者: 石塚正英

B5判で754ページというボリュームで刊行された本書は、当代のヘーゲル哲学(研究)者 の看板をなしている執筆陣を擁している。本書は哲学専門書であり、市販本でなく非売品(科学研究費による研究成果報告書)であり広く江湖に行き

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死刑支持は85.6%ではなく、52.6%と伝えるべき~NHKに意見を提出~

著者: 醍醐聡

 3月30日、NHKニュース番組制作担当宛てに、「死刑制度に関する内閣府世論調査の報道のあり方について」と題した意見を提出した。  詳しい経過は、このブログの1つ前の記事に書いたが、意見の要点は、2009年に内閣府が行っ

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死刑制度に関する内閣府の誤導的世論調査、それを受け売りしたメディアの報道

著者: 醍醐聡

「死刑執行は国民の声」というが・・・   昨朝(3月29日)、殺人などの罪を犯した3人の死刑囚に対する死刑が執行された。おととし7月以来、1年8ヶ月ぶりの執行である。  ところで、昨夜7時のNHKニュースはこの事実を伝え

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三井、住友に比べはっきりしない三菱財閥の起源。創業時から「人に公言できない」資本蓄積の過程

著者: 浅川 修史

 日本最大の企業集団・三菱グループ(戦前は三菱財閥)だが、三井、住友に比べると、その起源が日本人に明確に認識されているわけではない。創業から日本最大の財閥になる過程では、人に公言できないこともあったと推定される。2010

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経産省前テント広場 テント日誌3/23~3/28「200日目を迎えたテント」など

著者: 9条改憲阻止の会

テント日誌をお送りします。 <テント日誌 3/28(水)――経産省前テントひろば200日目>      200日目を迎えたテント 座り込みの椅子も満席に      今日も続く経産省正門前マイクアピール 3月28日(水) 

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「さよなら原発!小金井パレード~子どもと一緒に歩こう~」 “原発にさよなら”した社会に向けて

著者: 坂井えつ子

さよなら原発!小金井パレード : http://koganeiparade.jugem.jp/  きっかけは一人の母親の想いでした。東京電力・福島第一原子力発電所の事故後、いままで原発に無関心だった自分を反省し、子連れで

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成田史学史の特色を発揮した力作 -書評 成田龍一著『近現代日本史と歴史学』(中公新書)-

著者: 半澤健市

《サラリーマンと学者の認識ギャップ》  私は金融マンの定年退職後に大学院で日本近代史を学んだ。 だからサラリーマンの「歴史観」をよく知っているし、アカデミズムの「歴史認識」も少しは知っているつもりである。二つのグループの

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霊は見えるか?―大学講義のあいまに(5)

著者: やすい・ゆたか

「教職哲学」のカントの存在すると考えられるが、認識できないものが属する可想界の話で、不滅の霊魂というのも可想界に属するという説明に対して、コメントでこういう質問があった。  「霊が認識できないのは感覚されないからだという

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“国産”のイスラム・テロリストに戦慄する欧州 -乱射事件は犯人射殺で一件落着したが… -

著者: 伊藤力司

フランス南部の大都市トゥールーズで起きたユダヤ人学校の乱射事件は、犯人のモハメド・メラ(23)が特殊部隊の警官に射殺されて一件落着した。犯人はフランス生まれのアルジェリア移民2世、フランスの公教育を受けて育った若者であっ

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