評論・紹介・意見の執筆一覧

昭和16年12月8日 ―ユーフォリアへ飛翔する危うさ―

著者: 半澤健市

《伊藤整・三好達治・高村光太郎》   詩人として出発し作家・評論家として名を残した伊藤整に『若い詩人の肖像』という作品がある。伊藤は昭和3年に小樽から上京し文学を志していた。『若い詩人の肖像』は、その頃の在京詩人たちとの

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『坂の上の雲』の番組制作に関する質問に対するNHKの回答を読んで~歴史小説・歴史ドラマは史実からどこまで離れられるのか(2)~

著者: 醍醐 聡

 明日(12月5日)からNHKのスペシャル・ドラマ『坂の上の雲』の第2部の放送が始まるが、それに先立って、私も参加している「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は、このブログの2つ前の記事に掲載したような番組制作に

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受験科目としてのナショナリズム ―民主党議員の勉強会で何かが変わるだろうか― 

著者: 半澤健市

《ナショナリズム勉強会 それがどうした》  松本健一著『日本のナショナリズム』(ちくま新書・10年5月刊)を読んで次のことを知った。松本が自著をテキストにして講師を務めた民主党議員の勉強会のことである。期間は07年から民

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連帯・共同ニュース第86・87号 沖縄知事選挙の結果は何を我々に示しているのか

著者: 9条改憲阻止の会

第87号 沖縄知事選挙の結果は何を我々に示しているのか 2010年12月1日  ■  僕らが今回の沖縄知事選挙を単なる一地方の首長選挙ではないとして特別な関心を抱いてきたことは事実でありますが、だからといって選挙結果を簡

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やっぱりおかしい「暴力装置」論、そして「文民統制」論

著者: 安東次郎

『暴力装置』とはなにか? 27日付けで半澤健市氏の<暴力装置論 一億総ナショナリズムへの遁走>(注1)が掲載されている。 半澤氏は、仙谷氏の「自衛隊は暴力装置」発言への攻撃にたいして、自衛隊や軍隊が「暴力装置」であること

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スミス『国富論』の「見えざる手」と『道徳感情論』の「見えざる手」

著者: 岩田昌征

 第248回現代史研究会(2010年11月27日)の野沢敏治氏の講義はアダム・スミスを縦横に論じて刺激的であった。  ここでは野沢氏が『国富論』第4編第2章の「見えざる手」パラグラフを全文紹介してくれていたことを活用して

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大賞に沖縄タイムス・長崎新聞・神奈川新聞合同企画「安保改定50年」 -今年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞決まる- 

著者: 岩垂 弘

 反核・平和、協同・連帯、人権問題などに関して優れた作品を発表したジャーナリストを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(代表委員=慶應大学名誉教授、白井厚、翻訳家・作家、池田香代子、ジャーナリスト、田畑光

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日本軍「慰安婦」問題の立法解決を求める国際署名‏、院内集会等の簡単報告

著者: 増田都子

 たくさんの方からの呼び掛けのありました件名集会は、定員300名の衆議院第1議員会館大会議室が満員となり、遅れて来て立ちっぱなしの人も出る370名の参加でした。後ほど主催者から、詳細な報告があると思いますので、私は、簡単

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「ルネサンス研究所」設立シンポジウムのお知らせ

著者: 松田健二

「共産主義」をキーワードに、この社会と左翼運動すべてを問い直すという大きな志をもって、ルネサンス研究所がスタートします。私たち設立発起人は、世代も政治経験も様々ですが、以下の文書に表現された危機意識を共有し、そこから浮か

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朝鮮半島でロケを行った形跡がないのはなぜ? ~「坂の上の雲」の制作についてNHKに質問書を送付~

著者: 醍醐 聡

 私も参加している「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は本日(2010年11月21日)、NHK福地茂雄会長、日向英実放送総局長、番組担当エグゼクティブ・プロデュ-サ-・西村与志木氏宛に下記のような2項目の質問書を

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プレヴィンのガーシュウィン ―81歳のピアニストとN響の合作―

著者: 半澤健市

アンドレ・プレヴィンがピアノを弾きながらジョージ・ガーシュウィンの「ヘ調の協奏曲」を振った。 NHKホールでそれを聴いた私は大いに感動した。その興奮の理由をあれこれ考えて綴ったのが以下の極私的感想である。 《『アメリカ交

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福竜丸平和協会に「焼津平和賞」 -背景に焼津市民の意識変化か-

著者: 岩垂 弘

 わが日本は、政治、外交、経済、福祉、教育など基幹的な面で「劣化」や「退化」が進んでいるのではないか。そう思わせる出来事が跡を絶たない。まさに暗い気持ちになることが多すぎるが、「それでも、世の中、少しずつ進んでいる面もあ

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アメリカの地方にはびこる反知性主義 -共和党を勝たせた根底にあるもの-

著者: 伊藤力司

先日のアメリカ中間選挙で、オバマ民主党が「歴史的敗北」を喫したことを巡って多くの論評が既に発表されている。草の根保守派「ティーパーティー」旋風を背に受けた共和党の躍進の主な原因は、多額の公的資金を投入したオバマ政権の景気

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