評論・紹介・意見の執筆一覧

「関東大震災 朝鮮人・中国人虐殺」は歴史の彼方の出来事ではない。生々しく今につながっている。今、再び同じことが繰り返されかねない。政府も都政も右派と手を組んで、直視しなければならないこの記憶を消そうと躍起になっている。歴史を抹殺しようとする者には徹底して抗わねばならない。 ― その視点から、「法と民主主義」12月号特集をお読みいただきたい。

著者: 澤藤統一郎

(2023年12月4日) 「法と民主主義」2023年12月号【584号】の特集は、「関東大震災 朝鮮人・中国人虐殺から100年 ― その今を問う」である。この特集の編集は私が務めた。 私のリードは、下記のURLでお読みい

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Global Head Lines:圧政と闘うカンボジアの環境活動家たちについての海外論調

著者: 野上俊明

はじめに  以下の記事は、ドイツの日刊紙Taz.11/29のアジア版に載ったものである。2010年以降中国との関係をますます強め、開発援助や中国資本をバックに中国化=独裁化の色濃いカンボジアである。ミャンマーの古都マンダ

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横浜へ~三渓園、日本大通りの銀杏、どこの黄葉も見事でした(2) 日本大通りのニュースパーク(新聞博物館、情報文化センター内)へ

著者: 内野光子

日本大通りのニュースパーク(新聞博物館、情報文化センター内)へ  KKRポートヒルに一泊した翌朝は、きのうの風もおさまり、快晴であった。窓からは眼下に港の見える丘公園、ベイブリッジ、キリンのように並んでいた荷揚げの重機な

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反「大和心」宣言 ― 吉田嘉明の差別主義を糾弾する。 1.「大和心」は、差別主義者の差別主義者による差別主義者のための本格的差別主義イデオロギー経営体である。「大和心」精神の行き着く先は、排外主義が横行する危険な独善国家・日本のデストピアでしかない。 2.「大和心」の経営を成功させることは、日本を差別容認の社会とし、近隣諸国と紛争の絶えない、非協調・非寛容の国家への道を開くことである。 3.だから、すべての消費者は一切かつ永久に「大和心」のサービスを利用してはならない。「大和心」と取引する業者の製品を購入してはならない。 4.消費者は、意識的に「大和心」の利用を避けることで、より良い社会の形成に寄与することができる。これをこそ、正しい消費者主権の行使と言うべきである。

著者: 澤藤統一郎

(2023年11月30日)  しばらく吉田嘉明の蠢動が見えなかった。が、突然話題の人となった。「三つ子の魂百まで」「雀百まで踊り忘れず」とはよく言ったもの。やはり、差別主義者としての話題である。  「DHC元会長が新会社

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横浜へ~三渓園、日本大通りの銀杏、どこの黄葉も見事でした(1)

著者: 内野光子

三渓園~みごとな大イチョウ  11月28日、KKRポートヒル企画の三渓園散策に参加した。KKRの企画のいいところは、目的地への往復は、公共交通で行くことになっているので、バス停まで歩いたり、路線バスの乗客乗り降りやバス停

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欧州はユダヤ人問題をパレスチナへ厄介払いした――欧州の罪は重い――(その三)

著者: 柏木 勉

 前回の最後では次のように述べた。 「欧州はユダヤ人問題をつくり出した、いわば下手人である。であるからこそ、自らが生み出した国民国家イスラエルがどのような蛮行を繰り広げても、それに声をあげられない。彼らのいう普遍的価値や

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ネタニヤフ政権を止めるには イスラエル・パレスチナ抗争を考える

著者: 小川 洋

 筆者は中東問題に深い知識をもつものではない。しかし、10月7日に始まった今回の武力紛争によって深刻な人道的危機が進行している状況について、このサイトでも何かしら取り上げるべきだと考えた。とりあえず、西側およびアラブ系メ

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(438)

著者: 本間宗究(本間裕)

中国共産党の存続可能性 現在の「中国共産党」は、歴史的な転換局面を迎えるとともに、存続可能性が疑問視されている状況、すなわち、「風船の破裂メカニズム」である、「内外の圧力差」が拡大するとともに「内部分裂」が進展している状

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韓国の写真家・鄭周河(チョンジュハ)氏が久しぶりに来日した

著者: 小原 紘

韓国通信NO731  まずは彼の紹介から。  彼は東日本大震災直後から福島県南相馬で写真を撮り続けてきた。日本に併合された祖国の光復を願った李相和の詩に因んだ『奪われた野にも春は来るのか』という写真集を発表。日本各地で開

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Global Head Lines:ガザ紛争についての海外論調(13)

著者: 野上俊明

はじめに  書簡の主である、トルコ出身のアメリカの政治哲学者セイラ・ベンハビブの考え方に全面的に賛同しているわけではありません。二回にわたるインティファーダIntifadaとハマスの誕生の経緯を踏まえるとき、ハマスへの評

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(437)

著者: 本間宗究(本間裕)

世界的なハイパーインフレ 海外では、現在、「世界経済は、いったい、どのような状態になっているのか?」という疑問が噴出するとともに、さまざまな議論が行われているが、具体的には、「実体経済が、今後、ソフトランディングするのか

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欧州はユダヤ人問題をパレスチナへ厄介払いした――欧州の罪は重い――(その二)

著者: 柏木 勉

シオニストの蛮行をささえるユダヤ神話  いまネタニヤフ政権(=シオニスト)とイスラエル軍は、ガザにおいて残虐非道な攻撃を続けている。病院への攻撃もいとわず、乳児が死亡していくことをも無視して惨劇を引き起こしている。しかし

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Global Head Lines:ガザ紛争についての海外論調(12)

著者: 野上俊明

はじめに  バイデン大統領は、ガザ紛争の解決の方向性を「パレスチナ国家とイスラエルの共存」にあると明言した。現在のアッバス議長をトップとするパレスチナ暫定自治政府のイニシアチブのもと、ヨルダン川西岸地域とガザ地域を統合し

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11月28日《統一教会スラップ・有田訴訟》が結審します。解散命令裁判に重なる立証を積み上げた本件訴訟にご注目ください。そして、ぜひ、最終口頭弁論(15時~)の傍聴と、報告集会(15時30分~)へのご参加を。報告集会では、青木理さん・鈴木エイトさんのトークも予定されています。

著者: 澤藤統一郎

(2023年11月22日)  旧統一教会が、有田芳生さんの口を封じようと提起した《統一教会スラップ・有田訴訟》。11月28日(火)に結審となります。  この訴訟では、「統一教会は反社会的集団である」ことが立証対象となり、

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NHKのあり方と情報公開に関心をもつ皆様に ー 「NHK文書開示等請求訴訟」結審法廷と報告集会のお知らせ

著者: 澤藤統一郎

(2023年11月19日) 全国110名余の視聴者が原告になって、NHK経営委員会議事録と録音データの開示を求めているこの訴訟。下記のとおり、明後日の結審の法廷と記者会見を兼ねた報告集会をご案内いたします。ぜひ、法廷傍聴

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Global Head Lines:ガザ紛争についての海外論調(10)――ドイツの日刊紙Tageszeitung 11/16の記事から

著者: 野上俊明

はじめに  今般のガザ紛争に際して、改めてイスラエル国民に対するある種の疑念を深くした。それはホロコーストという人類史規模での悲劇を経験した民族でありながら、どうしてパレスチナの人々の苦しみに平然としていられるのかという

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「資本主義の次に来る世界」(ジェイソン・ヒッケル著:東洋経済新報社、2023年4月刊)要約  (六)

著者: 椎名鉄雄

編集部:註 本稿は当初第1部の掲載予定だったが、第2部も掲載する。全体は下記の通りである。 はじめに 人新世と資本主義            (一) 第1部 多いほうが貧しい  第1章 資本主義――その血塗られた創造の物

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不登校問題を考える 希望を持てない国にしたのはだれの責任か

著者: 小川 洋

大時代的な、あまりに大時代的な  去る10月中旬、滋賀県東近江市の小椋正清市長(72歳)が、フリースクールについて、「国家の根幹を揺るがしかねない」、「不登校は親に責任がある」などと発言し、各方面から批判を浴びた。フリー

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