1.今季初めての小旅行(エアフルト、イエナ)-8月8日 ドイツ滞在も残り1カ月を割り込んだ。8月に入ると友人たちからのお誘いやら何やらで例年大忙しになる。今季、週末に自分らで旅行ができるとすれば、8、9の日か15,16の
本文を読むカルチャーの執筆一覧
2015年ドイツ逗留日記(7)
著者: 合澤清1.ゲッティンゲンで一番古い居酒屋に行く(8月5日) このところ暑さがぶり返してきた感がある。猛烈な暑さが連日続いている。しかし、朝晩が涼しいのと、からっとした暑さなので、日本に比べれば格段に過ごしやすい。この暑さもあと
本文を読む紙芝居屋さんのプレゼント
著者: 熊王信之多くの人は、幼児の折の経験で、成人後もなお記憶が薄れることの無い程に楽しいことがあることでしょう。 母との思い出。 父との思い出。 祖父に祖母との思い出。 犬や猫との触れ合い。 四季の移り変わりに自然の変転。 生活の様々
本文を読む2015年ドイツ逗留日記(6)
著者: 合澤清1.ギリシャ問題と難民問題 行きつけの居酒屋のギリシャ人従業員に、言葉は何ヶ国語を喋れるのかと聞いて見た。ドイツ語、英語、ギリシャ語とユーゴスラヴィア語だという。ユーゴスラヴィア語と一口で言っても多様である。確かに古代ギ
本文を読む書評 『戦時期日本の精神史』 鶴見俊輔著
著者: 宮内広利本記事は他紙への掲載のため、著者より削除依頼がありましたので、運営委員会で検討の結果、削除することと致しました。<2015年9月9日 ちきゅう座> 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza
本文を読む猛暑の対策は如何に
著者: 熊王信之今夏は、猛暑、と報道されています。 でも、私には、そんなに暑いとは思えない、のです。 正確に云いますと、我が家に居れば、と付け加えねばなりませんが。 そもそも此処、大阪の夏は暑いのです。 昔、奈良に住んでいましたが、彼の
本文を読む2015年ドイツ逗留日記(5)
著者: 合澤清1.ギリシャ危機の波紋 「ギリシャ人はキリギリスで、日ごろ遊び暮らしているからああいうことになったのだ」というまことしやかな噂話が、特に「勤勉なドイツ人」の間で飛び交っているとも聞くが、真相はどうか? この「アリとキリギ
本文を読む一ノ瀬綾―わたしの気になる人⑦
著者: 阿部浪子第16回、田村俊子賞を私家版『黄の花』で受賞したのが、作家の一ノ瀬綾氏である。1976(昭和51)年、彼女43歳のことだ。現在、一ノ瀬綾は、長野県佐久市の老人ホームに住んでいる。佐久は作家、深沢七郎が愛したまちだ。ホーム
本文を読む書評 『戦後日本の大衆文化史』 鶴見俊輔著
著者: 宮内広利本記事は他紙への掲載のため、著者より削除依頼がありましたので、運営委員会で検討の結果、削除することと致しました。<2015年9月9日 ちきゅう座> 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.c
本文を読む2015年ドイツ逗留日記(4)
著者: 合澤清1. この頃の身辺雑感 このところ、やっとドイツらしい天気になってきた。時々は夜になっても暑くて窓を開け放って眠るが、まあ、大体は涼しい(夜明けごろは寒い)。 毎週決まって水曜日の夕方、いつもの居酒屋でドイツ人の友人たち
本文を読む書評 1960年とくらべて
著者: 宮内広利3.11東日本大震災によって麻痺し壊されたもの、そしてその後の状況をとおしてはっきりわかったことは、現在のすべての言語思想(行為)は、「肉体」をとおしてしか表現できないことである。この場合、「肉体」というのは孤独な「私」
本文を読む2015年ドイツ逗留日記(3)
著者: 合澤清1.またまたお天気の話題から このところ雨の多い天気が続いている。ドイツには「梅雨」というはっきりした季節は無いはずだが、それでも今の時期は一種の「梅雨」に当たるのかもしれない。昔、語学学校に居た時分にドイツ人の女教師か
本文を読む平野郷の夏祭り
著者: 熊王信之梅雨が終わりに近づき、夏の気配がする今頃に決まって思い出すのは、私の母春子の生まれた平野郷の夏祭り。 それも数十年も前のことになってしまった昔の祭りである。 私の母は、大阪市の東の外れの平野で生まれ育った。 その昔は、平
本文を読む2015年ドイツ逗留日記(2)
著者: 合澤清1.このごろのドイツ(ニーダーザクセン州)の気候、その他 7月5日の日曜日、窓と部屋のドアを全開にして眠るがそれでも暑くて何度も目が覚める。朝食の後、さすがに疲れたので、少し昼寝をした。この時間だと窓(東窓)から涼風が入
本文を読む文学渉猟:シラノ・ド・ベルジュラックの悲劇-「人生は歩く影法師、あわれな役者だ」
著者: 合澤清書評:『シラノ・ド・ベルジュラック』エドモン・ロスタン作 辰野隆・鈴木信太郎訳(岩波文庫) 「…消えろ、消えろ、はかない灯の光!人生は歩く影法師、あわれな役者だ。束の間の舞台の上で、身振りよろしく動き回ってはみるものの、
本文を読む2015年ドイツ逗留日記(1)
著者: 合澤清1.1日目(7月1日)―くれぐれもドイツの列車に精確な時刻を求めないことです 今回はいつものSAS(スカンジナビア航空)の便を使わなかった。というのは、成田からコペンハーゲン経由でドイツのハノーファーに行く便に乗り継ぐの
本文を読む宮里政充著『あれは何の足音だ?』を読む
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(150)―― ここに紹介する『あれは何の足音だ?』は、著者宮里政充の、本ブログ「リベラル21」・雑誌『全作家』・郷土誌『越地誌』に寄せたエッセイをまとめた「私家版」である。「まえがき」によれば、彼は安
本文を読む書評 戦後意識の芽ばえから
著者: 宮内広利表現行為そのものには、自らの内面に沈潜すればするほど、外面に向かって拡散してしまう逆説が秘められている。この逆説は、「私的感性・意志」のあり方と結びつけて考えるとき、はじめて戦後のナショナリズムの動向は、いままでとはまる
本文を読む辺見庸―わたしの気になる人⑥
著者: 阿部浪子作家の辺見庸氏は、クリームパンがお好きなようだ。「辺見庸ブログ」からは、そう見えてくる。わたしは毎日、辺見庸のブログは読んでいる。机上のパソコンを開けば、さっと目に飛びこんでくるのが、あざやかな花たちの姿だ。高く伸びた
本文を読む東京五輪で問われるレストランでの喫煙 ー喫煙とプロフェショナリズム ナショナルトレセンの喫煙に見るスポーツ界の意識の低さ(2)-
著者: 盛田常夫ナショナルトレセンでの喫煙で処分されたハンドボール日本代表選手8名が、代表復帰したという。JOCではトレセンでの喫煙問題が討議され、山口香理事が喫煙所廃止の後も、屋外で喫煙スペースが確保されていることに異議を唱えたのに
本文を読むささや句会 第16回 2015年6月24日水曜日
著者: 公子ささや句会 第16回 2015年6月24日水曜日 結ふ食処 楽屋(ささや)にて 評者 新海あぐり 足早に祖国堕ちゆく梅雨寒し 奥野 皐 梅雨寒しの
本文を読む熊沢誠―わたしの気になる人⑤
著者: 阿部浪子熊沢光子(てるこ)が市ヶ谷刑務所未決監の独房で自殺したのは、1935(昭和10)年3月のことだ。24歳であった。それから80年が経過する。この国の女たちの置かれた状況は、はたして、変わったのだろうか。光子はなぜ、自死を
本文を読む書評 戦前の「非合法」性
著者: 宮内広利仲正昌樹は、『日本とドイツの二つの戦後思想』という本の中で、第二次世界大戦に対する責任のとり方に言及して、ホロコーストなど大悪事を犯し、周りの国々から徹底的にその責任を追及されたため、戦後、ことの善悪を深くわきまえて、内
本文を読む面白うてやがて悲しき『左遷を楽しむ』
著者: ノーテンキー書評:片桐幸雄著 『左遷を楽しむ』(社会評論社刊 1800円+税) を読んで 「国鉄民営化」が言われていた頃、ある漫才コンビが「国鉄とは国の金を失うと書く、だから民活が必要」と笑いを取ろうとしているのを見て
本文を読む書評 戦後意識の変兆
著者: 宮内広利≪いわば、丸山(丸山真男)や大塚(大塚久雄)が「近代」という言葉で述べていたものは、西欧の近代そのものではなかった。それは、悲惨な戦争体験の反動として夢見られた理想の人間像を、西欧思想の言葉を借りて表現する試みであった。
本文を読むナショナルトレセン(トレーニングセンター)での喫煙に見るスポーツ界の意識の低さ
著者: 盛田常夫ハンドボール日本男子代表選手が宿泊室で喫煙し、トレセン使用禁止処分が下された。トレセンには喫煙所が設置されており、指定場所ではなく、部屋で喫煙したことが問題視されたようだ。ハンドボールのように激しいスポーツの代表選手が
本文を読むかんたんには折れない気概 ―片桐幸雄『左遷を楽しむ』(社会評論社刊)を読んで
著者: 塩沢由典『スラッファの謎を楽しむ』の片桐幸雄がもう一冊の「楽しむ」本を出した。『左遷を楽しむ』というのだから、多くの人にとって穏やかならざる主題であるが、著者は、1年と半月におよぶ高松での「左遷」生活と、左遷前と左遷後(の形式的
本文を読む書評 戦後の気分と自由
著者: 宮内広利1960年代後半の日大闘争や東大闘争を頂点とする学生運動の根源に伏在していたのは、学生の非定型なエネルギーであった。その非定型な運動というのは、平和と民主主義を実現するための闘いでもなく、経済的理由その他もろもろの理由づ
本文を読む指揮者は黒子か、それとも特別な演奏者か
著者: 盛田常夫今年の小林研一郎ハンガリー公演は、日本で人気上昇中のピアニスト、金子三勇士君との共演で始まった。チェイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番は金子君がもっとも得意とし、数多く演奏してきたコンチェルトである。昨年1月、小林研一郎
本文を読む書評 日常性の現在
著者: 宮内広利ここ十数年の社会の変化は、日常生活意識の変兆にはじまって、家族、職域、地域、果ては政治状況まで、断面をどこで拡大しても、人々の意識、感性、生活様式の深奥にまで垂鉛をのばし、わたしたちを従来とは全く異質な社会的環境の土台に
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