カルチャーの執筆一覧

ナショナルトレセン(トレーニングセンター)での喫煙に見るスポーツ界の意識の低さ

著者: 盛田常夫

 ハンドボール日本男子代表選手が宿泊室で喫煙し、トレセン使用禁止処分が下された。トレセンには喫煙所が設置されており、指定場所ではなく、部屋で喫煙したことが問題視されたようだ。ハンドボールのように激しいスポーツの代表選手が

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かんたんには折れない気概 ―片桐幸雄『左遷を楽しむ』(社会評論社刊)を読んで

著者: 塩沢由典

『スラッファの謎を楽しむ』の片桐幸雄がもう一冊の「楽しむ」本を出した。『左遷を楽しむ』というのだから、多くの人にとって穏やかならざる主題であるが、著者は、1年と半月におよぶ高松での「左遷」生活と、左遷前と左遷後(の形式的

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平野久美子著 『テレサ・テンが見た夢』 筑摩書房

著者: 雨宮由希夫

平野久美子著 『テレサ・テンが見た夢』 筑摩書房 発行年月日  2015年4月10日; 定価  ¥1000E  テレサ・テン(鄧麗君)がタイのチェンマイで急死したのは、平成7年(1995)5月8日のことであった。衝撃の急

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[映画紹介] 「ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実」とインドネシア「9・30事件」を描いた「ルック・オブ・サイレンス」

著者: 近藤和子

 2015年4月29日、昭和天皇誕生日、日本時間では30日未明、ベトナム戦争終結から40年の日、安倍晋三首相は日本の首相としては初めて上下両院会議で演説をした。そこで、日米の一層の軍事協力をうたい、夏までには関連安保法制

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名勝「小金井サクラ」と武蔵野ゆかりの文学散歩 

著者: 合澤清

「武蔵野」という名前から直ちに連想するのはやはり国木田独歩の『武蔵野』である。 独歩の『武蔵野』の一節に最初に触れた時の記憶は今でも割にはっきりしている。小学生だった頃手に取った漫画で、手塚治虫が描いた「赤猫」(?)とい

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リベラリズムとエジプト児童文学の世界 -第四回(最終回)『お母さんは…なんでわたしのお母さんなの?』-

著者: 富澤規子

第四回(最終回)『お母さんは…なんでわたしのお母さんなの?』 著者:アブドルラフマン・エルアブヌディ とりまく文化や自然環境がまったく違う言語間での翻訳が難しいケースは多々あります。アラビア語の「サムラァ」もその一つです

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リベラリズムとエジプト児童文学の世界  -第三回『タウフィーク・エルハキームの物語集』より「信者と悪魔」-

著者: 富澤規子

第三回『タウフィーク・エルハキームの物語集』より「信者と悪魔」 著者:タウフィーク・エルハキーム 挿絵画家:モスタファ・ホセイン(第二回『ジュハーとスルターン』の挿絵画家) 建築の本を読んでいて面白い表現を知りました。「

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リベラリズムとエジプト児童文学の世界 第二回『ジュハーとスルターン』

著者: 富澤規子

第二回『ジュハーとスルターン』 著者:アフマド・バハガット 挿絵画家:モスタファ・ホセイン  エジプト児童文学の世界を語る時、アフマド・バハガットを抜きにすることはできません。アフマド・バハガットは1932年生まれ、カイ

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リベラリズムとエジプト児童文学の世界 第一回『スズメ達の革命』

著者: 富澤規子

(富澤さんの紹介:坂井定雄)  アラビア語翻訳者の富澤規子さんが、エジプト児童文学と作家たちについて、寄稿してくれました。これから4回に分けて、寄稿を紹介します。  富澤さんは2009年から5年間、エジプト・カイロの文化

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2つの議論から (1)日本浪漫派の復活とファシズムの源流(演歌・メロドラマの涙にぬれる日本翼賛文化) (2)ニュークリア・リプラス:英国流「原子力再興」と「核の後始末」

著者: 田中一郎

この土日で目を通した2つの議論をご紹介申し上げます。いずれも注目すべき興味深い内容の議論です。   1.日本浪漫派の復活とファシズムの源流(辺見庸・佐高信 『絶望という抵抗』の第4章) http://www.e

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『忘却に抵抗するドイツ―歴史教育から「記憶の文化」へ』(岡裕人著、2012年、大月書店)

著者: 小澤俊夫

メール通信「昔あったづもな」第29号  都合の悪い過去を消しさろうとあがく日本と、強制収容所などを保存し、公開しているドイツとの違いは、ぼくにとって大きな問題なのだが、この本は、ずばりその問題を在独20年の日本人歴史学者

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