◆狂歌 今年こそウマくいくよな年にして悪政を討つ馬力かけたし アべノミクスの字をとればアベノミスハタンバタンの音が聞こえる 官邸前これが民意だ正論だ寄せては返す民の熱声 悪相が揃い悪政吠えたててとどのつまりは国
本文を読むカルチャーの執筆一覧
井上清子―わたしの気になる人
著者: 阿部浪子90歳になっても働ける職場は、経営者が立派だからであろうか。 わたしは、浜松市立高校を卒業している。先輩の須藤トキさんは、90歳まで、東京銀座の井上特許事務所につとめていた。女優の森光子や作家の萩原葉子とおなじ年の生まれ
本文を読む文学渉猟:啄木と北一輝/市川正一の不屈神話を暴く
著者: 合澤清*書評:下里正樹著『京子浪淘』(五月書房 1995)2060円 実に興味深い小説である。まずこの本の作者のキャリアからして興味をそそる。下里正樹は日本共産党の機関紙「赤旗」の敏腕記者だった。ところが、彼が青森県弘前市の文
本文を読む「本のカフェ」第一回のご報告
著者: 木村洋平「本のカフェ」とは、10人程度で集まり、3〜5人がひとり一冊本の紹介をしたのち、フリータイムをとって交流するという企画です。全体で3時間。第一回は東京、恵比寿で開催しました。そのときの記録です。 【スタート】恵比寿のカフ
本文を読む川上徹著『戦後左翼たちの誕生と衰亡―10人からの聞き取り』
著者: Cこの本の題名は『戦後左翼たちの誕生と衰亡』であって『戦後左翼の誕生と衰亡』ではない。従って、本書で取り上げているのは、戦後左翼運動の全般的な歴史や総括ではなく、あくまで戦後を左翼として生きた個々人の人生の軌跡である。ただ
本文を読む書評:加藤典洋・著 「太宰と井伏―ふたつの戦後」
著者: 阿部浪子なぜ、『人間失格』を書いたあと太宰治は心中しているのか。20代の自殺・心中未遂事件は、生活上の不如意が原因だった。だが1948年、家庭的にも作家的にも安定していたとき、家庭の幸福こそ諸悪のもとと主張し、心中している。そ
本文を読む2014年1月26日のこと
著者: 上里佑子午前11時に市ヶ谷のアルカディアへ来てくれと東京台湾の会の加藤美智子女史に誘われた。会場は明石元二郎の孫にあたる明石元紹氏の出版記念会だった。本は『今上天皇 つくらざる尊厳』級友が綴る明仁親王 講談社 定価1900円。本
本文を読む『リルケ詩集』を読んで
著者: 木村洋平リルケ(1875ー1926)の作風は、一見掴みづらいな、と思っていた。今回、ゆっくり読むことができて、少し明かりが差したと思う。(『リルケ詩集』富士川英郎訳、新潮文庫、1963年) 私が親しくし、兄弟のようにしている
本文を読むおぞましい民族戦争の戦犯裁判
著者: 岡本健次郎ドうシコ・タディチ著 岩田昌征訳『ハーグ国際法廷のミステリー』(社会評論社2013)2000円+税 戦争は犯罪を引き起こす。戦争そのものが、国家による犯罪の転嫁であることは、今日、しだいに明らかになりつつある、とわたしは
本文を読む石川啄木と平出修、秋瑾 ―内田弘『啄木と秋瑾 – 啄木歌誕生の真実』から
著者: 安宅夏夫はじめに 適切な糸口の特徴は、一つに具体的、簡明的確なこと、その一方で潜在的な光力をもっていることである(エーリヒ・アウエルバッハ)。 石川啄木研究は、現在「国際啄木学会」ができていて、今やグローバル化しています。研究者
本文を読む【俳文】札幌便り(15)
著者: 木村洋平汽車に乗って旭川へ来た。大晦日の暮れた街にイルミネーションが灯っている。たしか去年まではクリスマスで消灯されていたことを思うと、なんとなく明るい気分になる。とはいえ、人影はなく商店街も閉めきった店ばかりだ。 除夜の鐘どこ
本文を読む3・11で止まった町「福島の姿」写真展のご案内
著者: 永野 勇2011年3月11日に東京電力福島第一原子力発電所で発生した史上最悪の大事故も 発生から3年が経過し、この事故が忘れられようとしているとの指摘があります。 そこで私たちは、この福島の原発事故を風化させることなく、今後に活
本文を読む大寒に負けず、猛暑にも負けず、愉しく英気の「養生」を ――林郁著『游日龍の道―台湾客家・游道士の養生訓―』を読む――
著者: 舟本恵美タクラマカン砂漠にある日龍堆という場所は風で毎日形をかえるが、いつも龍のように見えるという。タクラマカン砂漠の前には崑崙山脈がつらなる。崑崙派道教の聖地につながる「日龍」という名を本書の主人公は祖父から命名された。道教相
本文を読む尾崎宗吉―わたしの気になる人
著者: 阿部浪子戦没作曲家、尾崎宗吉(1915~1945)は、はじめて目にする名前であった。翻訳家の川上洸からメールで伝えられ、わたしは、同郷人、尾崎宗吉の存在を知るのだった。数日後に送られてきた著書『尾崎宗吉』(クリティーク80編著、
本文を読む【エッセイ】話す言葉 木村洋平
著者: 木村洋平話すというのはとくべつのことです。ふだん、わたしたちは「話す」というのを「AさんとBさんのあいだで内容のあるやりとりをする」「2本の矢印が行き交う」ことのように想像します。けれども…… ——もし、世界で初めて言葉を
本文を読む【新刊書評】 林 郁 著 『游日龍の道』 東洋書店刊
著者: 木村聖哉(エッセイスト)林郁さんの新刊「游日龍の道」のサブタイトルに「台湾客家・游道士の養生訓」とある。游日龍は台湾崑崙派道教の総師。いま91歳だが、女性や若者に大人気の老師で、法衣を着たことがなく、子どものような笑顔の人だという。 台湾「
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