時代をみるの執筆一覧

始まった?習近平の文化大革命(1) ―呪文は得体の知れない「共同富裕」

著者: 田畑光永

 中国共産党は今年結成100周年を迎え、7月1日に北京の天安門広場では盛大な記念式典が開かれた。人民服姿で登場した習近平総書記が、近年、米を中心とする西側諸国から、中国の香港、新疆、台湾に対する強権的、反民主的政策が批判

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「性の商品化」の行方(そのⅡ)  ― 『限界から始まるー鈴木涼美・上野千鶴子、往復書簡』から

著者: 池田祥子

並大抵ではない「性の商品化」批判  私は前回、「次は『性の商品化』に焦点を当て、お二人の意見を追って行こう」と書いてしまったが、その後、密かに後悔している。  なぜなら、「性の商品化」とは具体的に何を、どこまでの現象を意

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国民こぞって熱狂した大会と国民的祝福から遠かった大会 2つの東京オリンピックを“経験”して

著者: 岩垂 弘

 2つの東京オリンピックを“経験”した。最初は今から57年前の1964年の東京大会、2度目は今回の東京大会2020である。前者では新聞記者として大会を取材したが、後者は大会が「無観客」で行われたから専らテレビ観戦だった。

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政府は人命尊重のコロナ政策に転換せよ 世界平和七人委がアピール

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は8月28日、「人命尊重のコロナ政策最優先への根本的転換を」と題するアピールを発表した。 アピールは「七月以来の感染拡大第五波において、発症者で入院を必要とする多くの人たちが、入院できず自宅療

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「8月6日」はどこへ行ってしまったのか ―2021年オリンピック異聞 

著者: 米田佐代子

  オリンピックが始まってから、ただでさえあまり見ないテレビをまったく見なくなりました。もともとニュースと天気予報をべつにするとドキュメント番組しか見ない人で、せいぜいNHKの日曜美術館とか「ダーウインがきた」くらいしか

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田上市長、核兵器禁止条約への参加を求める 長崎原爆76年の平和宣言

著者: 坂井定雄

 長崎では9日、長崎原爆投下から76年を迎え、市内松山町の平和公園で、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われた。田上富久市長は長崎平和宣言を読み上げ、今年1月に発効した核兵器禁止条約について「世界の共通ルールに育て、核兵

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「日本政府は核禁条約に参加せよ」の大合唱 被爆76年の「8・6広島」

著者: 岩垂 弘

 広島は8月6日、「被爆76年」を迎えた。新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大する中、広島市では、この日を中心に、市当局や平和団体よってさまざまな記念の催しが行われたが、各団体の催しがこぞって表明したのは「日本政府は核

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「性の商品化」の行方・そのⅠ 『限界から始まるー鈴木涼美・上野千鶴子、往復書簡』から

著者: 池田祥子

書名『限界から始まる』とは?  鈴木涼美氏とは、本書の著者紹介から概略を掲げておこう。 ― 1983年生まれ。作家。慶応大学、東京大学大学院修士課程修了。大学在学中にキャバクラのホステス、AV女優などを経験。その後日経新

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キューバの「反政府デモ」は「作られたデモ」 スマホ時代の米国の介入のかたち

著者: 後藤政子

それはツイッターから始まった  7月11日、キューバで革命後初めて、生活苦にあえぐ市民の反政府デモが行われたことが新聞やテレビで伝えられた。一体、何が起きているのだろう。グランマ紙など現地の新聞の電子版を開いてみると、メ

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痛い腹を探られるのがイヤなのか、それとも・・・ ―中国共産党100年にあたって(5)

著者: 田畑光永

 新型ウイルス・コロナが蔓延し始めてすでに1年半が過ぎた。その間にイギリス株やらインド株やらの新種が現れて、その都度新しい感染の波が広がり、ワクチンを接種した人もかなりの割合に達したはずなのに、波の広がりは一向に下火にな

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新疆ウイグル族自治区をどう説明するか ―中国共産党100年にあたって(4)

著者: 田畑光永

 今月1日は中国共産党結党100周年の記念日だった。当日は早朝、7万人あまりを集めて北京の天安門広場で盛大な式典が行われ、習近平国家主席が「台湾統一は歴史的任務」などと威勢のいい演説を行った。それに先立って国営の新華社通

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一党独裁を変える気はないのだろうか 中国共産党100年にあたって(3)

著者: 田畑光永

 「人権」に続いて、中国政府が中国共産党結党100周年を前に国際社会の批判に反論したのは政治制度についてであった。6月25日に国務院新聞弁公室が出した文書のタイトルは「中国の新型政党制度」である。かつての社会主義圏で政権

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やはり東京オリ・パラは中止すべきだ 理念も国民の支持も失い、コロナ感染再拡大の懸念も

著者: 岩垂 弘

 あと2週間余に迫った2020東京オリンピック・バラリンピツクはやはり中止すべきだと思う。なぜなら、どう考えても、内外の多くの人に祝福され、円滑に運営され、なおかつ開催国にレガシー(遺産)をもたらすような大会になるとはと

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中国は「人権」をどう考えているのか ―中国共産党100年にあたって(2)

著者: 田畑光永

 前回(7月2日掲載)は、7月1日に結党100周年を迎えた中国共産党について、毛沢東時代の文化大革命が「10年の災厄」に終わった後、権力を握った鄧小平が1070年代末から社会主義を捨てて「改革・開放政策」に針路を変え、「

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「いにしへの‟恋ふ”」を想う ―「愛」や「性」の困難な時代に

著者: 池田祥子

 コロナ禍の時代である。首都圏では、7月に向けて第5波の警告も出されている。しかし一方では、東京オリンピック・パラリンピックは、詳細は不確定なまま、ともかくも「決行」に向けて動いている。  「まずは、コロナを抑えよう!」

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感染症の黒世界史に、731部隊・オウム真理教に続き刻まれる、感染拡大オリンピック?

著者: 加藤哲郎

  2021.7.1 昨年来の新型コロナウィルス・パンデミックの中で、長く気になっている発言があります。佐藤正久参院議員・元自民党国防部会長の「新型コロナの出現当初、それが感染症なのか、バイオテロなのか、生物兵器なのかわ

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世界にもまれな長寿の革命政党の行方は? ―中国共産党100年にあたって(1)

著者: 田畑光永

 中国共産党は昨日、党創建100年を祝った。歴史の事実としては出席者13人の党創立大会の最終日、1921年7月31日が本当の記念日のはずなのだが、なぜか中国では7月1日が結党記念日とされている。といった細かい話はさておい

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笑ってる場合じゃないのだろうが・・・ 自民党に発生した3大おふざけ議員連盟

著者: 田畑光永

 コロナ禍で多くの国民はあるいは仕事が出来なくなったり、あるいは人と会いづらくなったり、出歩きにくくなったりと、程度の差はあれ気の重い毎日を送っているのだが、自民党の国会議員先生たちはそういうことのまったくない、太平楽な

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「金曜官邸前抗議」が再スタート 市民が原発再稼働反対を叫ぶ

著者: 岩垂 弘

 「原発いらない」「再稼働を許すな」。6月18日(金)夜、東京・霞ヶ関の首相官邸前で、久しぶりに反原発のコールがこだました。これまで9年間にわたって毎週金曜日に首相官邸前で行われてきた首都圏反原発連合(反原連)による「原

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女性たちの草の根保守運動・そのⅡ ―「慰安婦バッシング」をめぐる微妙な立ち位置と課題

著者: 池田祥子

 今回も、鈴木彩加『女性たちの保守運動―右傾化する日本社会のジェンダー』(人文書院、2019)に依拠しながら、2000年代初めから半ばにかけての「草の根保守運動」に参加した女性たちの動向を紹介したい。  前回は、「男女共

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