2018.12.15 ようやく外国人技能実習生の悲惨な、奴隷労働のような実情の一端が国会でも明るみに出たところで、出入国管理法案は、通過してしまいました。改正入管難民法と略称されるようです。正規・非正規労働者の下に外
本文を読む時代をみるの執筆一覧
日本における検索エンジンによる「検閲」の実態
著者: 塩原俊彦みなさんは、google、yahooといった検索エンジンを使う機会が多いと思います。検索後に表示される検索順位については、コンピューターを動かす計算手順であるアルゴリズムを各社が開発して表示しています。その意味で、検索結
本文を読む来年2月が最初の正念場? 貿易、華為、米中新冷戦の2戦線
著者: 田畑光永新・管見中国(41) さる1日、南半球のブエノスアイレスで米中首脳会談が開かれたその日に、北半球のバンクーバーでは中国の通信機器トップメーカー「華為技術(ファーウェイ)」の創業者の長女で、同社の副会長兼最高財務責任者(
本文を読むフランス:マクロン大統領が恐れる 黄色いベスト(gilets jaunes) の抗議運動
著者: グローガー理恵「いや、フランス人のデモ抗議っていうのは徹底してるね。彼らにはフランス革命精神がまだ生きてるんだよ。すごいよ。車に火をつけて燃やしちゃったりするんだからね」と、友人のハインが半分感心したように、黄色いベストのデモ騒擾につ
本文を読むフランコ無きフランコ主義:スペイン極右政党の台頭
著者: 童子丸開バルセロナの童子丸開です。11月半ばまで延々と続いた鬱陶しい雨雲の空がようやく去り、スペインらしい青空が戻っています。しかしこの国の政治と社会は、晴れ渡るどころかますます暗雲が立ち込め、激しい雷雨が近づこうとしているよう
本文を読む演出される現実-1851年ロンドン万博から2025年大阪万博へ-
著者: 内田 弘[東京五輪から大阪万博へ] 2回目の大阪万博が2025年に夢洲(ゆめしま)で開催されることが正式に決定された。このイベントは主催関係者が事前から周到に準備し根回しをして組織したものである。まもなく2020年に開催される2
本文を読む優生思想が残り人権思想の弱い格差社会に、安易に外国人労働者を受け入れると…
著者: 加藤哲郎2018.12.1 早くも12月です。私の11月17日(土)八王子での731部隊講演は、主催者の皆さんが、「元731部隊軍医と強制不妊手術」 と題して、you tube 映像にしてくれました。今春の731部隊「留守名
本文を読む秋篠宮発言が醸し出す問題
著者: 稲垣久和1.秋篠宮発言 現天皇の次男の秋篠宮が、御自身の誕生日に先立つ11月22日の記者会見で所感を述べ、それが30日の誕生日に合わせて報道された。記者とのいくつかの質疑応答の中に、天皇の代替わりのことが含まれていて、そこで大嘗
本文を読む大賞に琉球新報の「沖縄知事選ファクトチェック報道」 - 2018年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞 -
著者: 岩垂 弘反核・平和、協同・連帯、人権擁護等を推進するための報道に寄与したジャーナリストらを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF。代表委員、歴史学者・色川大吉、慶應義塾大学名誉教授・白井厚の両氏ら)は1
本文を読むトランプ、サウジ皇太子によるカショギ氏暗殺承認をさらに曖昧化
著者: 坂井定雄トランプ米大統領は27日、イスタンブール(トルコ)のサウジアラビア総領事館内で行われた、サウジアラビアの国際的ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏暗殺について、「ムハンマド皇太子が、カショギ氏の殺害を命令したと、米中央
本文を読む「漁業栄えて漁民は亡ぶ」で良いのか― アベ政権の水産改革批判(その5)
著者: 澤藤統一郎私はテレビを観ないが、ラジオは聞く。いま、自ずと選局はTBSに落ちついている。朝は森本毅郎スタンバイ、夜はセッション22。いずれも、その姿勢や良しである。さすがと感嘆させられることも多い。しかし、いつも同感というわけには
本文を読む「安倍内閣支持者に改憲阻止を働きかけよう」 - 平和アピール七人委、高知市の講演会で訴え -
著者: 岩垂 弘内外に向けて反核平和を訴え続けている有識者グループの「世界平和アピール七人委員会」が11月17日(土)、高知市の県民文化ホールで講演会を開いた。自民党が開会中の臨時国会に改憲案を提示する動きを示していることから、講演会
本文を読むトランプ、“サウジ皇太子の関与は不明”と声明 ―在トルコ・サウジアラビア総領事館でのジャーナリスト殺害
著者: 坂井定雄トランプ米大統領は20日、10月2日にトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館内でサウジの世界的に著名な現役ジャーナリストで、ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、ジャマル・カショギ氏が、サウジ当局者の手で殺害され
本文を読む被害者を置き去りにした議論は認められない
著者: 矢野秀喜1 被害者が求めたものは「強制動員慰謝料」 10月30日、韓国大法院は強制動員被害者が新日鐵住金(旧日本製鉄の後継会社)に対して起こした強制動員訴訟の判決を出した。大法院は、被害者原告の請求を認め、被告新日鐵住金に原告
本文を読む「企業のための海づくり」を許さない ― 「沿岸漁民緊急フォーラム」報告
著者: 澤藤統一郎一昨日(11月19日)、盛岡で「東北沿岸漁民緊急フォーラム」が開催された。東北各県から80名を越える参加者があって、盛況だったという。二平章さん(茨城大学客員研究員・北日本漁業経済学会/会長)からいただいたご報告を紹介し
本文を読む長期の一強体制は、必ず堕落し腐敗する。今のうちに終止符を。
著者: 澤藤統一郎いやあ、驚いた。表は立派に見えても、裏では汚いことに手を染めていた。この落差にはびっくりだ。 そうかい。それほどびっくりするほどのことではない。次第に、本性が明らかになってきているじゃないか。 一強の長期君臨は、必ず腐
本文を読む徴用工判決:河野外相の韓国政府への責任転嫁論は奇弁
著者: 醍醐聡2018年11月19日 河野外相は11月3日、神川県内の街頭演説の中で次のように発言した。 「河野太郎外相は3日、神奈川県茅ケ崎市で街頭演説し、日本企業に賠償を命じた韓国人元徴用工訴訟判決に関し、韓国国民への補償は韓国政
本文を読む徴用工も技能実習生も、人権保障を欠いた国外労働力の導入である。
著者: 澤藤統一郎今大きな話題となっている二つの問題。入管法改正の前提にある技能実習生制度と、韓国徴用工判決。両事案の本質が酷似していることに驚かざるをえない。両者とも、企業が要求する劣悪な条件での「外国人」労働者雇用の問題。資本の利潤追
本文を読む徴用工判決:韓国政府に請求せよという小林節氏の主張は的外れ
著者: 醍醐聡2018年11月19日 元徴用工をめぐる韓国の大法院判決について、日本政府は「1965年日韓協定で完全かつ最終的に解決済み」と繰り返している。しかし、その一方で、個人の請求権まで消滅させたものではないという従来の外務省
本文を読む崩れ落ちるスペイン司法界の権威
著者: 童子丸開バルセロナの童子丸開です。しばらく記事をまとめることができませんでした。多くのことが同時並行的にジワジワと進んでいるのですが、外国の人にも明らかに見えるような形の大きな出来事につながっていないのです。しかし、いずれ全ての
本文を読む第49回司法制度研究集会 ― 「国策に加担する司法を問う」
著者: 澤藤統一郎本日(11月17日)は、日本民主法律家協会が主催する第49回司法制度研究集会。テーマは、「国策に加担する司法を問う」である。 独立した司法部存在の意義は、何よりも立法部・行政部に対する批判の権限にある。立法部・行政部の活
本文を読む1965年日韓協定の実質は経済協力協定、個人の請求権は未解決
著者: 醍醐聡2018年11月16日 韓国の大法院が日本企業に対する元徴用工の賠償請求を認める判決を言い渡したことについて、河野太郎外務大臣は猛反発し、本件請求権は1965年の日韓請求権協定で完全かつ最終的に解決しており、あとは日本
本文を読む中間選挙後のトランプ外交(3)
著者: 伊藤力司1979年2月、パリに亡命していたイスラム教シーア派のトップ指導者ホメイニ師の帰国で実現したイラン・イスラム革命。その結果、親米パーレビ国王の統治は瓦解し、国王は亡命した。革命で意気上がったテヘランの学生など若者たちは同
本文を読むフェイクな「ダブルスピーク」にご用心!
著者: 加藤哲郎2018.11.15 アメリカ中間選挙結果の評価は、投票結果と同じように、分かれています。僅差ですが下院での 民主党の勝利、女性や人種的少数派、多様な宗教出自の候補の大量当選、下院議長と各種委員会委員長独占、それに総投
本文を読む中間選挙後のトランプ外交(2)
著者: 伊藤力司1946年3月、時の英国首相ウィンストン・チャーチルは訪米中の演説で「鉄のカーテンが引かれた」と述べて東西冷戦のスタートを予言したが、このペンス演説は本格的な米中冷戦の幕開けを告げることになるのだろうか。当面は米中両国と
本文を読む漁業法改正は対決法案に ― アベ政権の水産改革批判(その3)
著者: 澤藤統一郎昨夕(11月14日)NHKラジオ「Nらじ」に、二平章さん(JCFU全国沿岸漁民連絡協議会事務局長・茨城大学客員研究員)が出演し、今回の水産改革について沿岸漁民の立場からの解説をされた。19時30分からの約25分間。落ち着
本文を読む「漁民のための漁業法」から、「資本のための漁業法」に ― アベ政権の水産改革批判(その2)
著者: 澤藤統一郎経済という言葉の語源は、「世経済民」《世を經(おさ)め民を濟(すく)う》なのだという。むべなるかな。経済政策は、常に民の生活の安定を第一義とするものでなければならない。 しかし、いま世は資本主義の時代である。この社会の主
本文を読む中間選挙後のトランプ外交(1) - 米中冷戦本格化、イラン制裁で「一石二鳥」中間選挙後のトランプ外交はさらに硬化 -
著者: 伊藤力司米中間選挙の結果、連邦下院では野党民主党が与党共和党を逆転して過半数を占め、上院ではこれまでの多数派共和党が議席を増やして優位を保つことになった。トランプ大統領は上院の結果を誇大に評価して「大勝利」と自賛したが、下院で共
本文を読む外務省条約課・国際法課と交わしたやりとりメモ~元徴用工の賠償請求について~
著者: 醍醐聡2018年11月12日 今日の14時20分頃、件名のことで外務省の代表番号に電話したところ、北東アジア課→条約課→国際法課、と3つ課の担当職員と延べ約30分間やりとりする結果になった。 以下は、中身のやりとりをした2つ
本文を読む被害者本人を抜きにした国家間の協議と妥協では真の解決になるはずがない
著者: 澤藤統一郎ときどき吉田博徳さんから電話をいただく。たいていの場合、「サワフジさん、教えていただきたいことがあるんですが」という言葉から始まる。私は緊張して、次の言葉を待つ。さて、今回は何のことだろうか。 吉田さんは、私より22歳も
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