ブルマンさんの論理は全く正しい。価値形態論についてのマルクスのオリジナルの論理そのものからは、確かに「唯一の存在」=一般的等価形態は出てこないでしょう。 今4つの商品と4人の商品所有者ABCDがいるとします。そうするとこ
本文を読むスタディルームの執筆一覧
異論なマルクス 価値形態論~秘かなレベルの転換
著者: ブルマン!だよねさて、どうして論理の矛盾やルールの変更が生じてしまっているのか。 資本論価値形態論(価値形態または交換価値)の導入部分を見てみると次のような記述に行き当たる。 Quote 諸商品は、ただそれが人間労働という同じ社会的な単
本文を読む異論なマルクス 投票マシンとしての価値形態論
著者: ブルマン!だよねさて、先の論考では価値形態論を論理マシンに写像してその動作を考察してみたが、今回は全く平等な有権者相互の投票行動を実行させる投票マシンの動作に変換して、その投票行動の結果を見てみよう。 有権者の集合C(C1,C2,C3,
本文を読む海峡両岸論 第90号 2018.05.08発行 - 「統一」は経済・社会基盤の融合から 「以経促統」は意識変化をもたらすか -
著者: 岡田 充70年近く分断統治下にある二つの政治実体が「統一」する― 軍事的な統一はイメージし易いが、これほどコストパフォーマンスの悪い選択はない。中国にとって台湾統一は、帝国主義列強によって分断された国土を統一し、「偉大な中華民
本文を読む異論なマルクス 論理マシンとしての価値形態論
著者: ブルマン!だよねn(=自然数)個の同質で相互に計量できる性質を備えたしかしその他の性質については相互に比較計量できない「相異なる」要素からなる集合C(C1,C2,C3…Cn)を「投入」して、それらのすべての要素に対して全く等価な論理的操
本文を読む維新と日本近代・1 「王政復古」というクーデター ―津田左右吉「明治憲法の成立まで」を読む
著者: 子安宣邦「いわゆる王政復古または維新が、その実少なくとも半ばは、皇室をも国民をも欺瞞する彼等(イワクラ・オオクボら)の辞柄であり、かかる欺瞞の態度を彼等が明治時代までもちつづけてきた証跡が見える。」 津田左右吉「明治憲法の成立ま
本文を読むマルクス生誕200年記念シンポジウム日本語報告追加募集のご案内
著者: 河村哲二********************************************** マルクス生誕200年記念シンポジウム日本語報告追加募集のご案内 *******************************
本文を読む「仙童寅吉」騒動
著者: 子安宣邦騒ぎの始まり 岩波書店から『仙境異聞・勝五郎再生記聞』(岩波文庫)の増刷(第6刷)の知らせを受け取ったのは2月21日である。私は「やっと増刷されるのか」といった程度にしかその通知を受け取らなかった。第5刷が出たのが201
本文を読む人間の自然との交渉と科学技術・再考――宮沢賢治への一つの接近――(6・終)
著者: 野沢敏治https://chikyuza.net/archives/81672 (1) https://chikyuza.net/archives/82030 (2) https://chikyuza.net/archi
本文を読む人間の自然との交渉と科学技術・再考――宮沢賢治への一つの接近――(5)
著者: 野沢敏治5 賢治の方向転換――田と畑のなかに入る 1)羅須地人協会――農民が科学と芸術を自分のものにする 賢治は1926年(大正15年)に花巻で羅須地人協会(別称・農民芸術学校)を立ちあげました。彼はそこで自分で農作業をし
本文を読む杉野実氏 「 呪術としてのマルクス主義?」 への回答
著者: 甘田 幸弘スタディルーム 2017年12月17日「 呪術 としてのマルクス主義? ー 甘田幸弘氏が問いかけたこと」〈 杉野実〉 への回答を試みてみたい。 まず、紹介された拙サイト「 マルクス主義は現代の呪詛宗教である」を説明させて
本文を読む4.21講演会のお知らせ(第306回現代史研究会)
著者: 研究会事務局渡部富哉さんは、現在88歳になりますが相変わらずの大きな声と旺盛なやる気と抜群の記憶力は依然として健在です。その渡部さんが1993年に出版した『偽りの烙印』は、それまでずいぶん長い間「ゾルゲを権力に売ったスパイは、伊藤律
本文を読む4・14(土) 世界資本主義フォーラム 「21世紀型金融危機における断絶と継承」
著者: 吉村信之2018年4月14日(土)の「世界資本主義フォーラム」での吉村報告について、内容紹介します。 内容紹介 前回の報告「『ドル本位制』下の金融危機」(2016年04月30日『世界資本主義フォーラム』での報告)では、①以前の拙
本文を読む政府と日銀を統合して考えれば、財政再建は完了しているという俗論 - 経済学の貧困と経済学者の劣化(その6)
著者: 盛田常夫アベノヨイショの「経済学者」のなかで、ひときわ声高で、激しくヨイショする御仁がいる。先般も、自民党推薦の公述人として、参議院の委員会で、「異次元金融緩和で財政再建は完成している」と言い切った奇人、高橋洋一その人である。
本文を読む海峡両岸論 第89号 2018.04.06発行 - 対朝鮮政策で対米協調見直し 中国、台湾カードに猛反発 -
著者: 岡田 充北朝鮮の核‣ミサイル開発問題をめぐり、中国の習近平政権が進めてきたトランプ政権との対米協調路線を見直し始めた。習政権に近い中国の有力学者が明らかにした。南北首脳会談と米朝首脳会談の設定に続き、金正恩・労働党委員長は関係
本文を読む人間の自然との交渉と科学技術・再考――宮沢賢治への一つの接近――(4)
著者: 野沢敏治4 地球という「我家の歴史」を知って生活し生産する 1)「造化の秘密」を語る石ころ、花崗岩の役立ち 賢治の先生の関は生徒に地学を教え、それを実地に応用させていました。賢治たちは関の指導で夏季実習として盛岡市とその付
本文を読む「思想史講座」のお知らせー4月のご案内
著者: 子安宣邦*だれでも、いつからでも聴講できる思想史講座です。 *「明治維新150年」がいわれています。「明治維新」と「日本近代」との当たり前のこの結びつきを読み直してみようと思います。この読み直しを私に促したのは津田左右吉の明治維
本文を読む社会学者の見たマルクス(連載 第16回)
著者: 片桐幸雄この連載で紹介するのは、フェルディナント・テンニース(Ferdinand Tönnies, 1855年7月26日 – 1936年4月9日)の、 Marx. Leben und Lehre (Lichtenstein, J
本文を読む人間の自然との交渉と科学技術・再考――宮沢賢治への一つの接近――(3)
著者: 野沢敏治3 関豊太郎から地学と農学を学ぶ 海温が米の収穫を左右する 宮沢賢治は盛岡高等農林学校で自然科学系の教育を受け、自分でも地質の調査をしています。明治以来の国家政策は商工業優先であって農業は後回しにされ、その
本文を読む報告募集:関係7学会合同企画 マルクス生誕200周年記念シンポ「21世紀におけるマルクス」
著者: 河村哲二https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2018/03/7a2992657e7f6d355fdc5d14d3d78432.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://w
本文を読む人間の自然との交渉と科学技術・再考――宮沢賢治への一つの接近――(2)
著者: 野沢敏治Ⅰ 賢治が学んだ自然科学と農業技術 賢治はその短い一生を広大な領域にわたって多彩に燃焼しましたが、一貫していたものがあります。それが科学を自然に応用する活動です。以下、4回にわけて考えてみます。 1 求められた「
本文を読む熊谷守一と長谷川利行
著者: 髭郁彦2018年03月17日(Sat) 昭和の初め、池袋モンパルナスと言われたコミューンがあった。そこは、当時、怪しげな格好をし、奇声を発し、エキセントリックな行動をする、常軌を逸した異端者と思われ
本文を読む社会学者の見たマルクス(連載 第15回)
著者: 片桐幸雄この連載で紹介するのは、フェルディナント・テンニース(Ferdinand Tönnies, 1855年7月26日 – 1936年4月9日)の、 Marx. Leben und Lehre (Lichtenstein, J
本文を読む「明治維新」と日本近代を見る視点
著者: 子安宣邦またまた巧みなコピーに騙されて、いやむしろそれを承知の上で雑誌を買ってしまった。「誤解だらけの明治維新」を謳った『中央公論』4月号である。ほとんど対談によって構成されているこの特集は矢張り騙りに近いものであった。だがわず
本文を読むイデオロギーと化した金融緩和至上主義 -現代経済学の貧困と経済学者の劣化(その5)
著者: 盛田常夫イデオロギー化する経済政策 世の中、根拠のない「非常識」や誤解でも、それが流布され蔓延すると、あたかも「常識」のようになってしまう。とくに経済学はその誕生から現在まで、精密科学であったことはなく、常に、経済現象の部分的
本文を読む人間の自然との交渉と近代科学技術・再考――宮沢賢治への1つの接近――(1)
著者: 野沢敏治はじめに 科学的研究と予測・判断とは別のこと (今回) 「住民ハ理論ニ信頼セス」――桜島火山爆発の教訓 震災と原発事故から垣間見えた宮沢賢治――2つの言葉
本文を読むロヒンギャ危機とアウンサンスーチー(3/10現代史研究会資料)
著者: 野上俊明ロヒンギャ危機とアウンサンスーチー 現代史研究会 2018.3.10 ロヒンギャ危機の本質は政治問題であること―排外主義をテコに権力保持をねらう軍部の政治的軍事的決定により引き起こされた事態であること。ロヒンギャ危機は、
本文を読む海峡両岸論 第88号 2018.03.07発行 - 習近平下回った台湾総統の好感度 大陸就職を希望するミレニアル -
著者: 岡田 充台湾の蔡英文総統(写真 花蓮地震の被災地を訪れた蔡総統 総統府HP)の支持率下落に歯止めがかからない。昨年末の世論調査では、彼女の好感度は46.9%と、習近平・中国国家主席の51.1%を下回ってしまった。悪い冗談ではな
本文を読む「春三月縊り残され花に舞う」
著者: 子安宣邦暦が三月になるとともに、いや三月になる一、二週間も前から大杉栄の句「春三月縊り残され花に舞う」がしきりに口の端に上ってきた。やがて春だという今年の私の意識はなぜか大杉のあの句とともにある。 明治四三年(一九一〇)夏、大杉
本文を読む津田・国民思想論・12 「王政」と「公議」-「明治維新」の正統性をめぐって・その1
著者: 子安宣邦「そうしてそれは、オオクボが君権の強大を標榜し、イワクラが確然不動な国体の厳守を主張しているにかかわらず、その実、彼等が維新以来ほしいままに占有してきた政権の保持を画策するに外ならなかったことを示すものである。彼等の思想
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