スタディルームの執筆一覧

現在の日本社会の状況をいかに捉えるか

著者: 岡本磐男

10日程前の『朝日新聞』(10月7日,金曜日,朝刊)には興味深い記事が掲載されていた。それは経団連会長の榊原定征氏による「『憲法は後でいい』経済最優先を提言、放置なら日本消滅」の見出しのもとでの現状認識を公表したものだっ

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津田・国民思想論・2「民族」という始まり・2 「民族」概念の成立

著者: 子安宣邦

■津田・国民思想論・2「民族」という始まり・2 「民族」概念の成立 民族(ピープル)とは、あらかじめ国家機構のなかに存在し、この国家を他の諸国家との対立関係において「自分のもの」として認知するような、そのような想像の共同

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戦争は少年の私に何を残したかー再録・訪問者への感謝とともに

著者: 子安宣邦

[私のブログ「子安宣邦のブログー思想史の仕事場からのメッセージ」の訪問者数が昨10月15日をもって3万人に達した。二年前2014年4月にこのブログを始めた時、私は危機感をもっていた。当時私は「中国問題」をめぐる隠然たる言

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海峡両岸論 第71号 2016.10.15発行 - 安倍政治支える「日本ホメ」 中国脅威論と表裏の関係 -

著者: 岡田 充

日本人の中国への印象は「良くない」(「どちらかと言えば」を含む)がことしも9割を超えた。「言論NPO」が毎年実施している日中共同世論調査結果(図表は「言論NPO」のHPから)について、週刊誌「AERA」(10月3日号)に

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文革とは何だったのか――文化大革命50周年シンポジウム

著者: 石井知章

文革がいったいなんだったのかを問うということは、けっして過去のことがらではない。たとえば、数年前の重慶事件での薄熙来の政治手法とは、明らかに文革のそれを真似たものであったし、その政治勢力が排除されたように見え、新たに成立

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9.21 日銀会合・「予測が経済を変える」黒田日銀理論の逆襲  なぜ人々は投資・消費を控えるか?

著者: 矢沢国光

2013年4月にはじまった黒田日銀のリフレ政策の要は、「人々の経済予測をデフレ予測からインフレ予測に変えることによってデフレから脱却する」という「明るいフォワード・ルッキング(将来予測)の形成」であった。 それから2年間

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9/24現代史研レジュメ:アダム・スミス『哲学論文集』と 中項 問題 -田中正司著『アダム・スミスの経験論-イギリス実践的範例ー』を読む

著者: 内田弘

アダム・スミス『哲学論文集』と中項問題 田中正司著『アダム・スミスの経験論-イギリス経験論の実践的範例-』を読む 現代史研究会2016年9月24日(土) 明治大学リバティタワー1076号 内田 弘 (専修大学名誉教授)

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海峡両岸論 第70号 2016.09.09発行 - 中国公船の侵入は何だったのか 尖閣紛争、国有化から4年 -

著者: 岡田 充

 日本政府が尖閣諸島(中国名 釣魚島)を国有化してから9月11日で4年。この8月には、中国漁船と公船が大挙して周辺海域に入り(写真 海上保安庁HPから)外交問題に発展した。「大挙侵入」の理由と背景はナゾに包まれたまま、大

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対象の束と歴史的動き:『「大正」を読み直す』私論

著者: 髭 郁彦

時代は新たな希望を作り出すものであると共に、時代は掛け替えのないものを抹殺するものでもある。それが、子安宣邦氏の『「大正」を読み直す――幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川』(藤原書店、2016、以下サブタイトルは省

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第296回現代史研究会 テーマ: 「アダム・スミスの哲学的視座-ヒューム、アリストテレス、カントに関連させて」(仮題)

著者: 現代史研究会

日時:9月24日(土)1:00~5:00 場所:明治大学・駿河台リバティタワー1076号(7F) JR「御茶ノ水」駅から徒歩5分、もしくは都営地下鉄「神保町」駅から徒歩5分 テーマ: 「アダム・スミスの哲学的視座-ヒュー

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海峡両岸論 第69号 2016.08.16発行 - 国際政治から南シナ海紛争を読む 仲裁裁定と今後の中国外交 -

著者: 岡田 充

 南シナ海紛争で、中国が管轄権を主張してきた「九段線には法的根拠がない」とする仲裁裁判所(写真 裁定内容を伝える同裁HPから)の裁定(7月12日)が下った。北京は裁定受け入れを拒否したものの、噂された国際海洋法からの離脱

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