iPadなど先端機器の華々しいデビューの陰で  ―中国の受注製造工場で労働者10人が連続自殺― 

著者: 丹藤佳紀

 中国南部、香港と広州の間にある深圳(しんせん)といえば中国の改革・開放政策を象徴する経済特別区として有名だ。その深圳にある台湾系企業・富士康(英略称=FOXCONN)で、今年1月末から10-20代の若い労働者が全寮制の

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6月「沖縄と日米安保問題討議」の口火を切った6月5日の研究会

著者: 山川 哲

 今年は60年安保の記念すべき大闘争から数えて50年目の節目にあたり、そのせいなのか管見によればかなりの数の集会、討論会、研究集会などが予定されているようだ。  その中で、実際に「口火を切った」のかどうかは知らないが、6

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「菅直人新首相、民主支持のV字型回復に成功か―反小沢人事が奏功」「組閣・党役員人事の大勢固める」

著者: 瀬戸栄一

 枝野幸男民主党幹事長、仙石由人内閣官房長官―。4日に新首相に指名された菅直人民主党代表が7、8両日に正式決定する菅政権の柱である。いずれも2日に辞任した小沢一郎前幹事長の「全盛期」には想像できなかったアンチ小沢の有力議

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50年前の争点「安保」を7月参院選で問い、「存在の耐えられない軽さ 」内閣から訣別を!(その2)

著者: 加藤哲郎

 定年退職の恩恵を、初めて味わいました。3月までは一橋大学の会議日で抜けられなかった水曜日、今日は夕方からの都心だけでテレビをつけたまま原稿を書いていたら、突然鳩山首相辞任のニュースが、飛び込んできました。両院議員総会の

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米中の反応、目立つ温度差─菅新首相、米中政府公式反応

著者: 鈴木顕介

 菅新首相の誕生に対して、米、中両国政府はそれぞれ次のような反応を示した。中国は菅直人首相に温家宝首相がメッセージを4日に送った。米国は新首相誕生が現地で夜であったため、一夜明けた日本時間5日にホワイトハウスが国家安全保

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「戦争の語り部」本多立太郎さん死去―外国での「憲法9条手渡し運動」を提案

著者: 岩垂 弘

 「戦争体験出前囃(ばなし)」で知られた本多立太郎さんが5月27日に亡くなった。96歳だった。人生最後の仕事として本多さんが意欲を燃やしていた、フランス・パリでの「日本国憲法9条手渡し運動」はついに実現しないまま、その類

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今、政治的舞台で不足しているのはどんな役者か

著者: 三上 治

 かつて安保改定を推進した岸信介は格好の役者であった。安保改定反対闘争は岸が首相だから盛り上がったのだとすら言われた。当時、大学に入学したばかりでデモに明け暮れていた僕も岸に憎悪をかき立てていた。その岸はおもしろいことを

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「信なくば立たず」を生かすとき―「鳩山」後の新首相に不可欠な条件

著者: 安原和雄

 「鳩山」後の新首相に要望したいことがある。それは『論語』で知られる「信なくば立たず」、つまり民(たみ)の信頼を第一とする政治姿勢を貫いて欲しいということである。これを怠れば、新首相も短命に終わるほかないのではないか。

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「菅直人民主党新代表を第94代首相に指名」「官房長官に仙石由人氏を内定―組閣は5日以降に」

著者: 瀬戸栄一

 民主党は4日、両院議員総会で菅直人氏(63)を新代表に選出した。引き続き同日午後2時からの衆院本会議で菅代表は第94代内閣総理大臣に選出・指名された。この間、菅代表は国民新党の亀井静香党首と会談、民主党―国民新党の連立

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鳩山首相退陣の意味 ―御用メディアに騙されてはならない―

著者: 半澤健市

 10年6月2日に鳩山由紀夫首相・小澤一郎民主党幹事長の心中的退陣が起こった。  この意味を、半世紀あるいは一世紀を遡りことの次第を論じたい。  八カ月前の09年9月に「政権交代」が起こった。二大政党時代の到来と喧伝され

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田口卯吉:「日本のスミス」はどこにいるか――先人の営みから――(2)

著者: 野沢敏治

 田口卯吉、この名は高校の日本史の授業で聞いたことがあるだろう。田口は明治の文明開化期にあって自由貿易を説いた人である。自由貿易と言えば、アダム・スミス。だから彼は「日本のスミス」と称された。私も最初はそんなものかと受け

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日米関係で鳩山への言及なし─鳩山辞任、米政府公式反応

著者: 鈴木顕介

 鳩山首相の辞任表明を受けたアメリカ政府当局者の公式反応は、時差の関係から、現地時間が6月1日夜であったため、日本時間3日(現地時間2日)になってから出された。ホワイトハウスの報道官声明と大統領専用機内でのやりとり、国務

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政治家が決断すること、あるいはする時

著者: 三上 治

 政治家、とりわけ総理大臣のようなトップにある人間は孤独であり、誰にも相談することなく決断の必要があると言われる。政治における決断を重視したのは政治学者のK・シュミットであるが、政治的ドラマはこの決断をめぐって現れる。鳩

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「鳩山由紀夫首相が退陣表明」「小沢一郎幹事長も辞任―後継首相は菅直人副総理軸に4日中に選出へ」

著者: 瀬戸栄一

 鳩山由紀夫首相が2日午前、退陣を表明した。実力者の小沢一郎民主党幹事長も同時に辞任した。後継首相には菅直人副総理兼財務相がいち早く意欲を示しており、後継者は4日に開かれる同党両院議員総会で新代表に選出され、衆院本会議で

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50年前の争点「安保」を7月参院選で問い、「存在の耐えられない軽さ 」内閣から訣別を!

著者: 加藤哲郎

 今からちょうど50年前の日本は、20世紀最高の政治的高揚の中にありました。いわゆる60年安保闘争です。5月19日深夜、岸信介首相と自民党は、国会に警察官を導入して社会党議員を排除し、改訂安保条約を単独強行採決、以後国会

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