アジサイの季節になって―長めの論評(二)

著者: 三上 治

 歴史はおもしろいもので必要に応じて様々の役者を用意する。これは歴史という舞台が用意するのか、人が舞台の中で役者になっていくのかは分からないにしてもである。安保条約の改定には岸信介という格好の役者がいたが、彼が首相でなか

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オバマは正真正銘の帝国主義者  「協調」と言いながら同盟国を支配

著者: 伊藤力司

 筆者は前回6月2日のエントリーで「オバマはやはり『米帝』の最高司令官か」とのタイトルの下で5月末に発表されたオバマ政権の「国家安全保障戦略」を紹介した。オバマ政権は確かにブッシュ政権の単独行動主義から国際協調主義に転換

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今こそ思い起こそう小林トミさんを   「安保」から50年、なお続く声なき声の会

著者: 岩垂 弘

 第2次世界大戦後の日本で最大の大衆運動とされる1960年の日米安保条約改定反対闘争から、今年6月で満50年になる。日本を揺るがしたこの闘争の片鱗をもはやほとんど見ることができないが、その後も「安保反対」を掲げてこの50

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「初の所信表明で財政再建打ち出す―亀井代表が閣僚辞任、後任に自見氏」

著者: 瀬戸栄一

 菅直人首相は11日の衆院本会議で就任後初の所信表明演説を行い、財政再建のための「税制の抜本改革は不可避」だとして、与野党による消費税引き上げ協議を念頭に「財政健全化検討会議」の設置を提唱した。さらに鳩山前政権の「政治と

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浜矩子教授の「財政危機」講演を聴く―を読んで。

著者: とら猫イーチ

 半澤健市氏の「浜矩子教授の「「財政危機」」講演を聴く‐「「国債バブル」」は本当だろうか」は、浜矩子氏の著作や講演に接したことの無い小生にとっては、間接的ながら氏の論説を窺うことが出来て感謝しました。  しかし、浜教授に

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ちきゅう座会員による新著出版の紹介

著者: 栗木安延記念論集編集委員会

 ずいぶん以前に出版予告を紹介させていただいたことがあった。その後、諸般の事情から出版が遅れ遅れになり、やっとこの度出版にこぎつけた次第、読者の方々および早くから原稿を準備下さった著者の先生方に心からお詫び申し上げたい。

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「参院選は7月11日投開票の方向―内閣支持61%で民主の大勢、会期延長見送り固める」

著者: 瀬戸栄一

 菅直人政権は組閣・党役員人事が世論から予想以上に高く評価されたと判断、この追い風が止まないうちに参院選に臨む決意を固めた。国民新党などが要求する2週間程度の会期延長を振り切り、会期を当初通りの6月16日で打ち切って参院

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武蔵野散歩の楽しさを台無しにした交通巡査の点数稼ぎの不快さ

著者: なんちゃっておじさん

先日、美女三人から案内係を仰せつかって武蔵野散策としゃれてみた。武蔵境駅で落ち合って、徒歩で東京天文台方向へ向かった。途中から道もなんとなく田舎道風に変わってきてなかなか風情がある。多分そこは深大寺辺だったのではないかと

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久しぶりに国会図書館へ、その後、都民情報ルームへ

著者: 醍醐 聡

2010年6月7日  今日は少し肩の力を抜いて日記風に書くことにした。 東京都の福祉財政を調べるために  早めに起床し、犬と散歩をした後朝食を済ませ国立国会図書館へ出かけた。2年前に連れ合いと地元の自治会が取り組んでいた

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浜矩子教授の「財政危機」講演を聴く ―「国債バブル」は本当だろうか(9)―

著者: 半澤健市

 ある勉強会で浜矩子(はま・のりこ)同志社大学教授の講演を聴いた。  「国家経済破綻」がテーマであった。以下はその聞き取りノートである。  浜教授は次の3点に絞って話した。  第1に、ギリシャ問題をめぐるEU(欧州共同体

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「脱小沢の菅直人新内閣、正式スタート」「参院選へ与党過半数目指す」

著者: 瀬戸栄一

 菅直人新内閣は8日午後、官房長官に就任する仙石由人衆院議員が新閣僚の名簿を発表。同日夜、皇居で任命・認証式を行い、正式に発足した。前日の7日、決定した枝野幸男幹事長、玄葉光一郎政調会長ら執行部人事と併せて、7月の参院選

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iPadなど先端機器の華々しいデビューの陰で  ―中国の受注製造工場で労働者10人が連続自殺― 

著者: 丹藤佳紀

 中国南部、香港と広州の間にある深圳(しんせん)といえば中国の改革・開放政策を象徴する経済特別区として有名だ。その深圳にある台湾系企業・富士康(英略称=FOXCONN)で、今年1月末から10-20代の若い労働者が全寮制の

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6月「沖縄と日米安保問題討議」の口火を切った6月5日の研究会

著者: 山川 哲

 今年は60年安保の記念すべき大闘争から数えて50年目の節目にあたり、そのせいなのか管見によればかなりの数の集会、討論会、研究集会などが予定されているようだ。  その中で、実際に「口火を切った」のかどうかは知らないが、6

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「菅直人新首相、民主支持のV字型回復に成功か―反小沢人事が奏功」「組閣・党役員人事の大勢固める」

著者: 瀬戸栄一

 枝野幸男民主党幹事長、仙石由人内閣官房長官―。4日に新首相に指名された菅直人民主党代表が7、8両日に正式決定する菅政権の柱である。いずれも2日に辞任した小沢一郎前幹事長の「全盛期」には想像できなかったアンチ小沢の有力議

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50年前の争点「安保」を7月参院選で問い、「存在の耐えられない軽さ 」内閣から訣別を!(その2)

著者: 加藤哲郎

 定年退職の恩恵を、初めて味わいました。3月までは一橋大学の会議日で抜けられなかった水曜日、今日は夕方からの都心だけでテレビをつけたまま原稿を書いていたら、突然鳩山首相辞任のニュースが、飛び込んできました。両院議員総会の

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米中の反応、目立つ温度差─菅新首相、米中政府公式反応

著者: 鈴木顕介

 菅新首相の誕生に対して、米、中両国政府はそれぞれ次のような反応を示した。中国は菅直人首相に温家宝首相がメッセージを4日に送った。米国は新首相誕生が現地で夜であったため、一夜明けた日本時間5日にホワイトハウスが国家安全保

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「戦争の語り部」本多立太郎さん死去―外国での「憲法9条手渡し運動」を提案

著者: 岩垂 弘

 「戦争体験出前囃(ばなし)」で知られた本多立太郎さんが5月27日に亡くなった。96歳だった。人生最後の仕事として本多さんが意欲を燃やしていた、フランス・パリでの「日本国憲法9条手渡し運動」はついに実現しないまま、その類

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