正治安岡の執筆一覧

あらためて、髙村光太郎を読んでみた(5)民族の「倫理」と「美」と

著者: 内野光子

光太郎は、地政学をはじめ、天文学などに自然の必然があるかのような、そして数学・物理という論理と「倫理」「美」という言葉を頻用する。しかし、頻繁に登場するそれらのことばは、よくよく考えてみると無内容であるにもかかわらず、繰

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「《壁を橋に》プロジェクト」 ― 「表現の不自由展」再開に向けて

著者: 澤藤統一郎

一昨日(9月17日)の夕刻、「表現の不自展・実行委員会」が主催する「《壁を橋に》プロジェクト 今こそ集会(in東京)」に足を運んだ。200人の参加で、盛会だったことに安堵の思いである。 仮処分申立報告と支援要請を中心とし

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あらためて、髙村光太郎を読んでみた(4)光太郎の世界地図帳

著者: 内野光子

若いころ、国際関係論を専攻した同僚が「地政学」という言葉をよく口にしていた。なんとも古めかしく、怪しげな・・・などと思っていた。ナチスの国土拡張、侵略の理論的な支柱になっていたことなどのうろ覚えでもあったのだろう。しかし

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宮古島市の市議会議員に申しあげる。うっかりスラップ提訴に賛成すると、その責任が問われますよ。

著者: 澤藤統一郎

昨日(9月17日)の午後、沖縄の地方紙記者からの電話取材をうけた。住民訴訟を提起した市民6名を被告として、宮古島市が損害賠償請求訴訟を提起予定という件。これをスラップというべきか意見を聞きたい、という内容。 私が記者に話

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ヘーゲル法哲学要綱(1821年)を読む  (ヘーゲル研究会レジュメ)

著者: 野上俊明

はじめに 私の問題意識と探求点:ヘーゲルの「理性による支配」とウェーバーの「合理化」の対比。ヘーゲルの理性に寄せる全幅の信頼に対し、ウェーバーの合理化概念は、ニーチェのニヒリズムをくぐり抜けているだけに、西欧文明の不可避

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9・29「地図から消される街」―3・11後の「行ってはいけない真実」青木美希(朝日新聞記者)講演会

著者: 石田敬子

9月29日(日)1時半~4時半(会場1時) 宮坂区民センター大会議室(東急世田谷線宮の坂駅すぐ) 講演 青木美希さん(朝日新聞社会部記者) 対談 青木美希さん×保坂展人世田谷区長 主催 世田谷子どもいのちのネットワーク

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《異沌憤説》4 「自己有用感」という“危険思想”をすすめる教育行政――役立つ人づくり教育と統治の道具化する学校では、「自己肯定感・自尊感情」じゃダメ!

著者: 長谷川 孝

 2019年の夏。小学校教科書を採択する教育委員会を傍聴して、採択の観点などの資料に目を通しながら、「キャリア教育」と「自己有用感」という用語に目が留まった。これまでこの市では使われて来なかった用語だったからだ。従来は、

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嫌いな言葉は「愛国心」。「真の愛国者」はなおさらいけない。

著者: 澤藤統一郎

嫌いな言葉は山ほどある。なかでも、「愛国」「愛国者」「愛国心」はその最たるもの。憂国・国士・祖国・殉国・忠義・忠勇など、類語のすべてに虫酸が走る。「真の愛国者」は、なおいけない。生理的に受け付けない。 パトリオティズムや

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菅義偉さん、誰の原稿でそんなこと喋っているの? ホントにそれで大丈夫?

著者: 澤藤統一郎

3日前(9月12日)の午後、菅義偉官房長官は記者会見で日韓関係について語っている。その内容を、同日夕刻のNHK NEWS WEBが以下のとおり簡潔に伝えている。 見出しは、「日韓請求権協定の順守 大原則」「『徴用』問題で

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一日も早い、「表現の不自由展」展示再開の仮処分命令を

著者: 澤藤統一郎

どうして、もっと大きなニュースにならないのだろうか。昨日、中止になっていた「表現の不自由展・その後」の展示再開を求める仮処分命令が名古屋地裁に申立てられた。中止になったのは、愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナー

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「表現の不自由展・その後」の経過が教えるもの

著者: 澤藤統一郎

「表現の不自由展・その後」と銘打った企画展は、展示の機会を奪われた経歴を持つ16点の作品に、奪われた展示の機会を回復させようというコンセプトでのプロジェクトであって、それ以上のものでも以下のものでもない。日本軍「慰安婦」

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「自主制作・上映映画見本市#2」(9月23日)のご案内 ⑸

著者: 憲法を考える映画の会

9月23日(休・月)第2回目の「自主制作映画見本市#2」を行います。 4月30日に第1回を開催した見本市の続編です。 自主制作の映画と自主上映の活動を結び、さらに拡げようと試みる「見本市」です。 今回も、選りすぐりの作品

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中国憲政自由主義者は自由を如何に使うのだろうか――張博樹『新全体主義の思想史』と劉暁波『08憲章』の盲点――

著者: 岩田昌征

外国大使館の旧所有者への返還・再私有化 ある研究会で何十年もチェコ史を研究している人の話を聞いた。体制転換後、国有化された私有財産の旧所有者への返還が断行された際の一つのエピソードである。プラハの日本大使公邸が元所有者に

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「山高きが故に貴からず」「アベ長きが故に大きな迷惑」

著者: 澤藤統一郎

9月8日深夜から9日未明に、台風15号が関東を直撃した。週明けの9日(月)には首都圏一円の交通機関混乱一色の報道となり、10日以後本日(9月12日)に至るも、千葉の大規模停電と断水が大きな話題となっている。 第4次安倍再

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あらためて、髙村光太郎を読んでみた(2)「食」へのこだわり

著者: 内野光子

中村稔の新著『髙村光太郎の戦後』には、敗戦後の花巻市郊外での七年間にわたる山小屋蟄居生活が日記や書簡によって詳しく紹介されていた。今回の、髙村光太郎について読み始めた目的は、おびただしい数の戦争詩と敗戦後「暗愚小傳」とし

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あらためて、髙村光太郎を読んでみた(1)教科書の中の光太郎

著者: 内野光子

機会があって、髙村光太郎の詩作品を通して読むことになった。とくに戦時下と敗戦直後の作品を「歌集」や『髙村光太郎全詩集』(北村太一編 新潮社 1966年)とをあわせて読んでみた。「道程」や「レモン哀歌」のイメージが大きく崩

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<蟋蟀よ 嵐の夜にも鳴け> ― 東京新聞の覚悟

著者: 澤藤統一郎

昨日(9月8日)の東京新聞社説の表題は、「桐生悠々と言論の覚悟」である。桐生悠々を論じつつ、言論人としての自らの覚悟を語って格調が高い。その覚悟に敬意を表したい。それにしても、である。いつの間にやら、言論に覚悟を必要とす

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9月14日(土)内海愛子さん講演会のご案内:もっと学ぼう 近現代史~日本とアジア1926-2020

著者: FUU-nonna

第4回 「日本人はアジアの人々とどう向き合うか」 日時:9月14日(土)13時30分~16時15分 会場:コープみらい プラザ秋葉原(千代田区外神田6-5-12 偕楽ビル6F 地下鉄銀座線末広町駅下車B4出口から徒歩3分

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IPPNW(核戦争防止国際医師団会議)が日本政府に再勧告:日本政府は、許容できない放射線被曝から日本市民を守るために緊急措置を講じなければならない

著者: グローガー理恵

はじめに 8月26日、IPPNWが日本政府に「政府は、放射線被曝から日本市民を守るために、緊急に被曝線量の許容量を『1mSv/年』に引き下げるべきである」と要請する声明を出した。IPPNWは声明の中で「被曝線量の基準を速

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