評論・紹介・意見の執筆一覧

捕虜集団虐殺とイスラム法 ― イスラム国との戦いは国連中心で④

著者: 坂井定雄

 イスラム過激派「イスラム国」(IS)の行動は、極めて残虐だ。イラクのアブグレイブ刑務所やカリブ海のグアンタナモ監獄での米軍による捕虜虐待、カンボジアのポルポト政権による大量虐殺、ボスニア内戦でのセルビア武装勢力による民

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青山森人の東チモールだより 第283号(2014年11月15日)

著者: 青山森人

仁義なき司法への干渉      揺れる三権分立 検察庁が描いていたとおりことが進むならば、汚職・不正に関与する複数の大臣・政府高官らは近く裁判にかけられるはずです(『東チモールだより 第273号』参照)。7月に起訴された

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本島等・元長崎市長が死去 -画期的だった反核平和運動での足跡-

著者: 岩垂 弘

 「天皇の戦争責任はあると思います」と市議会で発言して右翼の青年に短銃で撃たれ、重傷を負ったことで知られる本島等(もとしま・ひとし)・元長崎市長が10月31日に亡くなった。92歳。その生涯をたどると、反核平和運動での巨星

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(70)

著者: 本間宗究:本間裕

信用本位制の終焉 今年で、私も「還暦」の歳を迎え、人生の「節目の時」となるのだが、この間を振り返ると、ほとんどが、「デリバティブとの格闘期」だったようにも感じている。つまり、「1971年のニクソンショック」により「金本位

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バグダーディの権威と旧軍の残党たち ―「イスラム国」との戦いは国連中心で③

著者: 坂井定雄

 「イスラム国」がここまで急速に成長した理由はいくつもあるが、最高指導者バグダーディの卓越した資質、カリスマ性が大きな役割を果たしてきたことは否定できない。同時にそれは、「イスラム国」の最大の弱点でもある。  米国は20

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プルトニウムを使う「プルサーマル計画」破綻

著者: 池田龍夫

プルサーマル計画は破綻必至である。この計画は、原発で使用した核燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを混ぜた混合酸化物(MOX)燃料を、原発(軽水炉)で使う計画。核燃料サイクルの柱と位置づけられている。 大手9電

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イラクの過激派からアッシャムの過激派へ変身 ―「イスラム国」との戦いは国連中心で②

著者: 坂井定雄

  シリアの内戦に加わり、占領した北西部の町ラッカを本拠地にしたイラクのイスラム過激派「イラクとレバントのイスラム国」(ISIL)が、シリアからイラクに逆侵攻し、イラク第2の都市モスルを占領。最高指導者のバグダーディが「

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(69)

著者: 本間宗究:本間裕

天の計らい 投資の世界に入って、今年で38年目になるが、今までの推移を振り返ると、実に、ダイナミックな変化が起きていたことが理解できるようである。具体的には、「日本のバブル崩壊」や「ソ連の崩壊」などのことであり、また、「

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人命と人権の重大脅威に急成長 -「イスラム国」との戦いは国連中心で①

著者: 坂井定雄

 イラクでも、シリアでも北部ではマイナス20度にもなる冬が迫ってきた。戦闘と残虐なイスラム過激派「イスラム国」(IS)の支配を逃れて、住み続けてきた故郷を脱出したシリアとイラクの85万人を超す人々の多くには、国連が必死の

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自然と人間の精神的な関係 -沖縄のアイデンティティーを探る-

著者: 河野道夫

 10月7日名護市議会(本会議)の一場面。翁長雄志候補のスローガン「誇りある豊かさ」について質問された稲嶺市長は――沖縄の「誇り」は、翁長さんのよく言われる「アイデンティティー」と置き換えてもよいだろう。「豊かさ」は、琉

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青山森人の東チモールだより 第282号(2014年10月26日)

著者: 青山森人

子どもたちに安全な給食を 学校給食で食中り  10月14日、首都のコモロ地区にある「8月30日」校という名前がついた「中央基礎教育校」と呼ばれる小中一貫学校の生徒多数が、魚料理の給食が原因とおもわれる食中(あた)りで身体

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原爆文学資料をユネスコ「世界記憶遺産」に -広島の市民団体が登録を目指す-

著者: 岩垂 弘

 来年は広島にとって「被爆70年」。それを機に峠三吉、栗原貞子ら被爆作家の原爆文学資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界記憶遺産」 に登録しようという活動が、広島市の市民団体の手で進められている。2016年の申請

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ドキュメンタリー映画「日本と原発」河合弘之初監督の試写会と記者会見ならびに上映予定のお知らせ

著者: 梶村太一郎

東京から先ほど届いたドキュメンタリー映画「日本と原発」河合弘之初監督の試写会と記者会見ならびに、公開上映のお知らせです。 わたしは残念ながら参加できませんが、日本の将来にとって非常に重要なものですので、特に大手メディアの

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「神風特別攻撃隊」ふたたび ―レイテ沖海戦70年目に―

著者: 半澤健市

 百田尚樹の小説『永遠の0(ゼロ)』が480万部も売れ、映画、漫画もヒットした。テレビドラマ化も企画されているという。特攻隊は、なにゆえに、いつから、人気と美化の対象に変わったのか。もちろん、特攻の美化を批判する言説も存

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(68)

著者: 本間宗究:本間裕

金融戦国時代の終焉 歴史を研究すると、往々にして、「不思議なサイクルの存在」に突き当たることが多いのだが、具体的には、「文明法則史学の800年サイクル」であり、また、「暦の60年サイクル」などのことである。そして、現在、

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ドイツ紙「小渕・松島女性閣僚辞任は安倍内閣の„Womenomics/ウイメノミク“の危機」と大きく報道

著者: 梶村太一郎

安倍「ウイメノミクス」の危機。写真AP 10月20日の安倍内閣の女性閣僚ふたりの同日辞任に関しては、海外でもかなり大きく報道されています。 そのひとつ、ドイツのフランクフルターアルゲマイネ紙で、おなじみゲルミス東京特派員

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「被爆アオギリ」の強靱さに驚嘆 -我が家の庭で育つ三世の苗木-

著者: 岩垂 弘

 8月29日のことだ。朝日新聞朝刊に目を通していて、「声」欄の一投書に引きつけられた。投書の中に「アオギリ」という文字があったからである。  その投書は、福岡県の無職の女性(65)からのものだった。8月9日に行われた長崎

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