評論・紹介・意見の執筆一覧

画期的な米国務、国防長官揃っての千鳥ヶ淵墓苑訪問の意味は、「米国のアーリントン墓地に相当するのは靖国ではなく千鳥ヶ淵である」という、安倍政権へのメッセージ

著者: 「ピースフィロソフィ―」

米国の国務長官と国防長官がそろって来日したことが初めてで「日米同盟」の強化を強調する報道が目立つが、何が画期的だったかというと、この二人が3日の午前に国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑に揃って献花したことである。外国の要人としては1

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自著(訳書)紹介:「カール・マルクス あるいは世界精神」ジャック・アタリ著 的場昭弘訳

著者: 的場昭弘

マルクスは、なぜマルクスになったか。いくつもの伝記の中で、唯一マルクスの実像を描きえた伝記。 「20世紀にカール・マルクスほど読者をもった作家はいない。彼以上に希望を集めた革命家もいない。彼の著作ほどに注釈が書かれたイデ

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10.2 JAグループほか主催のTPP全国代表者集会での連帯あいさつ~読み上げ原稿全文~

著者: 醍醐聡

 昨日(10月2日)、日比谷野外音楽堂で全国農業協同組合(JA)グループ主催の「TPP交渉から『食と暮らし・いのち』を守り、『国会決議の実現』を求める全国代表者集会」が開かれた。あいにく開会中(11:00~12:30)は

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岩手県久慈市は「あまちゃん」だけではない -民権期の最も民主的な憲法草案にも注目を-

著者: 岩垂 弘

 NKH朝のテレビ小説『あまちゃん』が終わった。舞台となったのは、岩手県北東部の久慈市。近来まれにみる人気沸騰のテレビ小説だっただけに、これから数多くの観光客が久慈市を訪れるにちがいない。まことに慶賀すべきことだが、久慈

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海と海産物の放射能汚染はこうして測れ,今から60年も前に見本はあった(NHK-ETV特集 「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸(しゅんこつまる)~」より)

著者: 田中一郎

NHK教育TVのETV特集で,久しぶりに素晴らしいドキュメンタリーが放送され ました。 2013年9月28日(土)午後10時からの「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事 件と俊鶻丸(しゅんこつまる)~」です。 再放送

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「米帝国主義の管理人」オバマ大統領の失態 -イスラム圏への軍事介入はもう不可能-

著者: 伊藤力司

「振り上げたこぶし、ひとまず下し。逆風のオバマ氏、渡りに船とばかり」-信濃毎日新聞9月21日夕刊の短評である。内戦中のシリアの首都ダマスカス近郊ゴウタ村で8月21日未明化学兵器が爆発、米発表では1429人が死亡するという

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懲りずに4度目―ピョンヤン管見記(1) -「一物三価!」経済が招くものは?-

著者: 田畑光永

 9月上旬、今年もまたピョンヤンを覗いてきた。そうとしか言いようのない訪れ方で、これが4年連続の4度目である。受け入れ機関の案内役とは勿論、毎日言葉を交わすし、ほかの人との会話もなかったわけではない。でも、なるほどこの国

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いきいきと立ちのぼってくる漱石の全体像 ―書評:森まゆみ著『千駄木の漱石』―

著者: 阿部浪子

 夏目漱石が駒込千駄木町57番地の借家に引っ越したのは、明治36年のこと。英国留学から帰国した年であった。漱石はこの地で「吾輩は猫である」を書き作家デビューする。やっと、嫌でたまらなかった講師業から足を洗ったという。  

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「わるいやつら、わるい政治」を告発 -貧困と格差を解消する政治めざして-

著者: 安原和雄

 善人もいれば悪人もいる。双方が混在しているのがこの世の常でもあるだろう。しかし日本という国の政治、経済、社会に大きな影響力を行使する政権の座に、仮にも悪人が居座っているとしたら、「現実はそんなものだ」と笑って済ますこと

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周回遅れの読書報告(2-1)  「野垂れ死にする自由」と経済ジェノサイド

著者: 脇野町善造

 中山智香子の『経済ジェノサイド』は、フリードマン流の新自由主義がいかに経済弱者を皆殺しにしていったかを、読みやすく書いた好著である。ただ、次の文章は気になった(282頁)。 自由を謳う統治が社会の一部分を見棄て、見殺し

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青山森人の東チモールだより 第249号(2013年9月25日)

著者: 青山森人

<開発のひずみ> 東チモールのうち水  いま東チモールを歩くとドブ川の水をすくって庭や道端にまく光景をよくみかけます。これは日本のように涼しさを求めるためではありません。東チモールはいまとても涼しい季節を迎えているのです

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【ライブ中継あり】 9/25 愛媛県議会で伊方再稼働問題の質疑

著者: 杉原浩司

現在、原子力規制委員会は毎週3日間(火、水、木)という驚くべきハイ ペースで、新規制基準への適合性審査会合を続けています。その中で再稼 働第一号の最有力候補と目されているのが、愛媛県の伊方原発3号機です。 伊方原発を抱え

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ヤツコ氏「汚染水は制御不能」 米規制委の前委員長+脱原発に踏み込んだヤツコ前NRC委員長+「アースポリシー研究所「米国の原子力発電、減少中」

著者: uchitomi makoto

記者会見する米原子力規制委員会のグレゴリー・ヤツコ前委員長(右)=24日、東京・有楽町の日本外国特派員協会 米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ前委員長は24日、日本外国特派員協会で記者会見し、東京電力福島第

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事件の核心を衝いた名著 矢吹晋著『尖閣衝突は沖縄返還に始まる――日米中三角関係の頂点としての尖閣』

著者: 星加 泰

 尖閣諸島をめぐる日中対立は次第に抜き差しならぬ事態になりつつあるように見えます。しかし、この問題に対して多くの日本人は「中国はけしからん」と漠然と思いつつ、しかし、中国の国内問題はあるにしても、なぜかくも強硬なのか、ど

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青山森人の東チモールだより 第248号(2013年9月18日)

著者: 青山森人

<19年振りの再会> いまがいい季節  猛暑・酷暑、ただちに命を守る行動をとらなければならないほどの豪雨、竜巻、そして台風18号と、まるで自然が人間に挑戦しているかのような厳しい自然の脅威にさらされている日本に比べ、8~

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「トラ・トラ・トラ」と「ミッドウェイ敗戦」 ―歴史は逆順で繰り返す―

著者: 半澤健市

《「ユーフォリア」はいつでもやってくる》  「東京五輪2020」決定で国中が「ユーフォリア(陶酔感)」にはまった。壮大な国民的錯誤の発生である。1941年12月8日に、帝国臣民が陥ったユーフォリアと同質である。いずれも2

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