月例世界経済管見 4 ドイツの中央銀行(連邦準備銀行)が1月16日、米国とフランスに預けてある金地金(金塊)の一部を今後8年かけて本国に引き揚げると発表した。 この動きは日本のマスメディアではほとんど報じられなかったが、
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
書評、ロナルド・ドーア著『日本の転機—米中の狭間でどう生き残るか』(ちくま新書、2012年11月)
著者: 矢吹晋碩学ドーアさんの新著を紹介したい。北京から一時帰国した友人がいきなり、ヤブキ先生の本をドーアさんが引用していましたよ、と語りかけた。まさか、そんな話は間違いに決まってるよ、とまぜかえしたところ、鞄から『日本の転機』を取り
本文を読むフォーラム2013:特別上映―ベルリン映画祭プレスリリース―木下恵介監督
著者: グローガー理恵ベルリン映画祭のプレスリリースから木下恵介監督に関する記事です。:英文のリンク(この英文は解りやすいです。): http://www.berlinale.de/en/presse/pressemitteilungen/f
本文を読むベルリン映画祭「Berlinale2013」について―日本映画界における風潮転換
著者: グローガー理恵フクシマがまたもやフォーラムでのテーマとなっている。災害が日本映画をどこまで変えたのだろうか?: 池谷薫作「先祖になる(Roots)」は、ある年老いた木こりの話である。彼は実際に何が起こったのかを信じたくない。日本の伝統
本文を読む自著を語る:日米同盟が隠した化学兵器の正体
著者: 原田和明この度、五月書房から「真相・日本の枯葉剤/日米同盟が隠した化学兵器の正体」(2013年1月刊、¥2000+税)を上梓させていただきました。本書は、米軍によるベトナム枯葉作戦を支えた枯葉剤の供給システムにスポットを当て、そ
本文を読む女子柔道界で起きていること―再論
著者: 三上 治華やかにもてはやされているのかと思っていた女子スポーツ世界である。女子サッカーチーム「なでしこジャパン」の活躍に続いてロンドンオリンピックで目覚ましい成果を上げたのは女子柔道だった。総じていえば、近年、男子のスポーツ競技
本文を読む傑出した生協運動家・中澤満正さんを悼む -共同購入に代わる「個配」を創始-
著者: 岩垂 弘空が澄み切って風が冷たかった日曜日の1月27日、東京都府中市の多磨葬祭場で告別式があった。亡くなったのは元生活協同組合首都圏コープ事業連合(パルシステム生活協同組合連合会の前身)理事長の中澤満正さん。享年68歳。すい臓が
本文を読む書評:「猥雑な」イエス伝―小嵐九八郎著『天のお父っと、なぜに見捨てる』
著者: 山川哲「猥雑」という言葉の本来の意味は「入り混じる」ということだが、この本はあえてそのような視座をとりこんでいるようだ。そして、世間一般に流布している「イエス伝」(新約聖書の世界)を大胆に書き換えて独自に物語化している。もっと
本文を読む女子柔道選手たちの異議申し立て
著者: 三上 治いじめや体罰の問題に続いてロンドンオリンピックの日本代表も含めた女子柔道選手たちの監督やコーチに対する告発問題が話題を呼んでいる。かつて金メダリストでもあった内柴監督の選手への性的暴行事件の判決も出たところだ。 いじめや
本文を読む【緊急反対署名】岐阜で核融合実験
著者: 高橋幸子いわきの高橋幸子です。 岐阜で今年度内にも核融合実験が行われ、放射性物質拡散の危険があることから反対している人たちがいます。 緊急署名(2月20日まで)にご協力頂ければと思います。 拡散お願い致します。 —&
本文を読むデフレ不況脱出のカギは賃上げ -企業内部留保の還元を社員にも-
著者: 安原和雄信用金庫の経営トップが「デフレ不況脱出のカギは賃上げであり、逆に給与を削減すれば、消費が減り、企業の業績も悪化する」と指摘している。これは大企業経営者たちの「賃上げは、コスト負担増となって経営を圧迫する」という賃金抑制
本文を読むデフレ不況脱出のカギは賃上げ -企業内部留保の還元を社員にも-
著者: 安原和雄信用金庫の経営トップが「デフレ不況脱出のカギは賃上げであり、逆に給与を削減すれば、消費が減り、企業の業績も悪化する」と指摘している。これは大企業経営者たちの「賃上げは、コスト負担増となって経営を圧迫する」という賃金抑制
本文を読む米国産牛肉は本当に安全なのか -TPP関連の「食の規制緩和」の第一弾を検証する-
著者: 岡田幹治米国産牛肉の輸入が、2月中旬ごろから急増しそうだ。BSE(牛海綿状脳症)対策として実施されている規制を厚生労働省が2月1日づけで大幅に緩和するからだ。マスメディアは無邪気に牛丼チェーンや流通業界の対応を伝えるだけだが、
本文を読むベルリン国際映画祭開幕 ―60年後の『東京物語』と「3・11」―
著者: 半澤健市2013年2月7日から17日まで、第63回「ベルリン国際映画祭2013」が開催される。ベネチア(伊)、カンヌ(仏)と並び、世界三大映画祭の一つと呼ばれる。最近の発展はめざましく「ベネチア」を凌いだという論もある。 日本
本文を読む1985年夏・メットで観た「暫」 ―十二代市川団十郎の他界を悼む―
著者: 半澤健市1985年8月、十二代目団十郎襲名披露米国公演を観た。 私がみた演し物は、団十郎が主役を演ずる「暫」、「口上」、孝夫(現仁左衛門)・玉三郎の演ずる「色彩間苅り豆」(通称かさね)であった。団十郎の若すぎる他界を知り茫々た
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(38)
著者: 本間宗究1兆ドルのプラチナ硬貨 1月8日のマスコミ報道によると、「ノーベル経済学者のクルーグマン氏」などが、「額面が一兆ドル(約90兆円)のプラチナ硬貨を鋳造し、連邦準備制度に預ける」という案を提唱したそうである。ただし、こ
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(38)
著者: 本間宗究1兆ドルのプラチナ硬貨 1月8日のマスコミ報道によると、「ノーベル経済学者のクルーグマン氏」などが、「額面が一兆ドル(約90兆円)のプラチナ硬貨を鋳造し、連邦準備制度に預ける」という案を提唱したそうである。ただし、こ
本文を読む【猛抗議を!】規制委・名雪審議官の情報漏えい事件は氷山の一角
著者: 杉原浩司【原子力規制委員会に猛抗議を!~名雪審議官の情報漏えい事件は氷山の一角】 「原子力ムラ」の変わらぬ体質を露呈させる事件が発覚しました。原子力 規制委員会は2月1日(金)夕方、「緊急会見」を開き、事務方である原子 力規制庁
本文を読む新自由主義を考える人の必読書 ―経済生活にもある大量虐殺― 書評 中山智香子著『経済ジェノサイド―フリードマンと世界経済の半世紀』(平凡社)
著者: 半澤健市《三つの観点からフリードマンをみる》 本書はミルトン・フリードマンを教祖とする新自由主義批判の書である。 見事な出来映えである。気鋭の論客である著者・中山智香子(なかやまちかこ)は1964年生まれ、早稲田大とウィーン大の
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(37)
著者: 本間宗究マグロ価格の経済学 1月4日に行われた「マグロの初セリ」は、マスコミの報道のとおりに、「1億5540万円」という史上最高値を更新し、日本中で大きな注目を浴びることとなったが、このことにも、大きな意味が存在しているよう
本文を読む福島県鮫川村焼却炉建設の白紙撤回を石原環境相に要求
著者: グローガー理恵環境省は、8,000ベクレル/kgを超える高濃度放射性廃棄物を処理するために、福島県の鮫川村に 実験的焼却炉を建設しようとしています。 この問題の詳しい背景については「阿修羅さん」のサイトに転載されています東京新聞の記事
本文を読む“日本のサッチャー”荒井なみ子さんを偲ぶ -「平和」と「協同」のために生きた波乱の一生-
著者: 岩垂 弘大正、昭和、平成という激動の時代をひたすら「平和」と「協同」のために生きた女性が1月23日、亡くなった。荒井なみ子さん。94歳。その歯に衣着せぬ発言と類い希なたくましい行動力、加えて強烈なリーダーシップから、一部の人か
本文を読む悠久のハリエニシダ─ あべ菜穂子の花エッセイ
著者: あべ菜穂子【イギリス 花もよう 人もよう】 ~イギリスに咲く季節折々の花と、花にまつわる人もよう、歴史、文化をつづります イギリスはいま、強い寒波に見舞われていて、各地で大雪です。ロンドンでも先週、2日間続けて雪が降りました。雪
本文を読む文化とデジタルをめぐるトレンド【2013年初め】
著者: 木村洋平本と音楽をめぐる状況は、新しい時代へとシフトしているさなか。 電子機器も、タブレットの登場で光景が変わりつつあります。 そんな業界のトレンド(動向、流行)を思いつくままにまとめてみました。 ・単行本よりも文庫本が主力商品
本文を読む日本再生めざして非暴力=平和力を -「いかされている」ことに学ぶとき-
著者: 安原和雄他人様のお世話にならず、自力で生きたいと想っている人が案外多いのではないだろうか。健気(けなげ)な生き方ともいえるが、この発想には無理がある。人間は独りでは生きられない。自然環境や他人様のお陰で「ともにいきる」のであり、
本文を読む輸出大企業栄え、民草苦しむ韓国 -新自由主義政策が「不幸な国」をもたらす-
著者: 岡田幹治月例世界経済管見 3 2月に就任する朴槿恵・韓国新大統領が、昨年12月の選挙戦で訴え、当選後の第一声でも国民に約束したのは「幸せな国にします!」だった。現在の韓国が国民の多数にとって幸せな国ではないからこそ出てきた公約
本文を読む著者への手紙―『白鳥事件 偽りの冤罪』を読んで
著者: 一読者渡部富哉著『白鳥事件 偽りの冤罪』(同時代社2012.12.28発行)2800円 渡部富哉様 年末、年始にかけて雑用が多くて少し時間がかかりましたが、18日にやっと昨年暮れにご恵与賜りました『白鳥事件 偽りの冤罪』(同時
本文を読む小沢一郎事件は終ったのだろうか
著者: 三上 治「政治資金規正法違反」の容疑に問われた小沢一郎の裁判は無罪が確定した。そして選挙では自民党が圧勝した。これには一見すると何の関係もないように見えるがそうなのだろうか。世の中はそのように受け取られて行ってしまうのかもしれな
本文を読む【書評】開沼博『フクシマの正義』を読んで
著者: 木村洋平はじめに ーー開沼博さんのご紹介 福島でいま、なにが起こっているのか。関心をもつひとに、信頼できる研究者が語る。開沼博(1984~)さんは、若手の社会学者で、福島県いわき市に生まれ、震災よりも以前から、すでに地元福島の原
本文を読む市民セミナー聴講報告(山下俊一、金澤一郎他)
著者: kimura-m市民セミナー「東日本大震災・原発事故の教訓と医療」聴講報告 ―山下俊一氏は放射能安全を言い逃げ、質疑に応じず― ―金澤一郎氏は科学者の「安全神話」貢献を総括せず― ―今村聡氏は福島県医師会を応援― 下記市民セミナーを聴講
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