評論・紹介・意見の執筆一覧

ハシズム批判(2) とんでもない条例が大阪市議会で可決された

著者: 青木茂雄

 大飯原発再稼働問題で世情は揺れている。チェルノブイリ事故がソビエト政権崩壊に連なったのと同様の事態が日本でも生じるのだろうか?  原発と消費税増税で世情が揺れている間に、メディアではあまり注目されていないが、橋下市政下

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「アサド以後」の中東はどうなるか? -ムスリム同胞団伸び、イラン後退-

著者: 伊藤力司

有史以来中東世界で枢要な地位を占めてきたシリアは、今重大な岐路にさしかかっている。昨年3月以来、17カ月に及ぶ反体制派のデモと武力反乱を鎮圧してきたバッシャール・アサド大統領の政権の存続が問われるに至っているのだ。長期化

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過剰な詠嘆と希薄な歴史認識 ―書評 三枝昂之著『昭和短歌の精神史』(角川ソフィア文庫)―

著者: 半澤健市

 著者三枝昂之(さいぐさ・たかゆき、1944年~)は早大卒、歌人。歌集のほか評論も多数。本書は第56回(2006年)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した原著の文庫化。 《「短歌の精神」への興味》 私は短歌に無知である。日刊紙

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尖閣を日中対立の火種にする都知事の愚かさ -国有化し、中国を刺激しないよう実効支配を-

著者: 早房長治

石原慎太郎・東京都知事が、都が尖閣諸島を民間の地権者から買い取るといい出したことによって、日中対立の新しい火種が生まれようとしている。両国の対立を煽ろうという都知事の愚行を防ぐには、国有化した上で平和的に実効支配を続ける

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「紫陽花革命」は第一歩を踏み出したばかりである ―経済学者岩井克人の一体改革論を読む―

著者: 半澤健市

「社会保障と税の一体改革」は民主・自民・公明3党の野合で骨抜きとなった。小沢新党の誕生はこの状況への抵抗である。私はそう考えているが、世間の大勢はそうではない。メディアは、この「改革なき大衆増税」を強行する野田政権を「決

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全国で毎週市民が「脱原発」の意志を示し、同時多発的抗議行動を続けること

著者: 加藤哲郎

2012.7.15  メキシコ・アメリカから帰国後、体調がすぐれず静養中ですが、金曜午後の早稲田大学での講義・ゼミのあと、首相官邸前に行くことだけは、続けています。自分自身の市民としての意思表示と、政治学者としての参与観

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経済記者が想う「小沢新党」の発足 -反消費増税、脱原発の姿勢を評価-

著者: 安原和雄

大手メディアの社説にみる論評では「小沢新党」の評判はすこぶる悪い。まるで仲間から嫌われている非行少年団の旅立ちのような印象を受ける。果たしてそうだろうか。 小沢新党のめざす政策の二本柱は、反消費増税であり、脱原発である。

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「鶴八鶴次郎」の優しさと美しさ ―20世紀の銀幕を飾った山田五十鈴―

著者: 半澤健市

《映画女優山田五十鈴》 女優山田五十鈴が7月9日に95歳で逝った。 2012年1月25日の拙稿『日本女性の激しさと優しさ―NHKの「姉妹3作品」を観て』で、彼女の主演映画『祇園の姉妹』に触れた。「透徹した溝口の精神は76

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富裕層と大企業に増税 -仏オランド政権が本格始動-

著者: 伊藤力司

5月の大統領選挙で当選したフランスのフランソワ・オランド大統領の政権が本格的に始動した。まず7月4日、筆者の後輩である共同通信パリ支局長の軍司泰史記者が送った記事を紹介する。 【パリ共同】フランス政府は4日の閣議で、財政

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メディアは異常ではないか。「消費増税、一体改革法案採決に思う

著者: 関千枝子

消費大増税と社会保障一体改革法案で、法案採決をあおるメディアは異常と思えた。メディアは、この問題に対しては「決められる政治」と野田首相を褒め称え、「造反の抑制に全力を挙げよ」と力説した。原発に対して野田内閣のやり方に批判

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書評 ディディ=ユベルマン、小野康男、三小田祥久訳 『時間の前で』(法政大学出版局、2012年)

著者: 宇波彰

 先に私はディディ=ユベルマンの『イメージの前で』の書評をこのブログに載せたが(2012年4月4日)、その原書は、1990年つまり著者37歳の時に刊行されたものであった。今回訳出された『時間の前で』の原書は、その10年後

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国会前に100万市民が集まれば、野田「自民党代行」内閣も原発推進を続けられないのでは?

著者: 加藤哲郎

 2012.7.1   ようやく参与観察できました。毎週金曜夜の首相官邸・国会前脱原発デモ、3月の300人からどんどん大きくなって、メキシコ・アメリカの日本に関心を持つ若者たちも注目していた日本版「オキュパイ・霞ヶ関」、

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ドイツの電力生産・供給地域化への動き

著者: グローガー理恵

「原発のほかに代替できるエネルギー源がないでしょう。だから原発は必要です。」これは、ドイツのある原発支持者が言った言葉です。この言葉は、反原発を 叫んでいるだけでは駄目なのだ、原発以外にどのようなエネルギー源を推進すべき

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