時代をみるの執筆一覧

特捜検察〝暴走〟の衝撃―「検察審」議決の混乱も気懸かり

著者: 池田龍夫

九月から十月にかけて、政治の根幹を揺るがす大事件が吹き荒れ、国民の不安を掻き立てている。「大阪地検特捜部の押収フロッピー改ざん事件」「検察審査会の小沢一郎氏強制起訴決定」の国内問題に加え、「尖閣諸島海域での中国漁船衝突」

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「敵は本能寺」あるいは「指桑罵槐」(あてこすり) ―中国内陸部の「反日」デモについて考える―

著者: 丹藤佳紀

10月16日、中国四川省・成都、陝西省・西安そして河南省・鄭州の3都市で大規模な「反日」デモが行われ、合わせて数万人が参加したという。さらに翌17日には四川省・綿陽でデモがあった。2~3万人といわれる参加者の一部が暴徒化

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世界は後戻りできない現実の破局に入り始めた 1. 体毛がちりちりするような緊張感がする

著者: 海の大人

私は、マルクス経済学をかじった人間であるから、1971年のニクソンショックによる金ドル兌換の停止以降も、「経済体制というお約束ごと」で、金が貨幣でなくなったことと、商品経済が歴史的に選択してきた「金が貨幣である」ことの間

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絶望から希望の見えた勇気の宴のあとに、 改めて原因を解明し、再発を防ぐ方策を!

著者: 加藤哲郎

2010.10.15  チリ・コピアポのサンホセ鉱山落盤事故で地下700メートルの暗闇に閉じこめられていた33人の鉱山労働者たちが、70日ぶりに全員無事で救出されました。感動しました。人間の尊厳、いのちの重さ、家族の絆、

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平和的中国への不可欠な存在─ノーベル平和賞 劉暁波受賞の意味

著者: 子安宣邦

 中国の詩人劉暁波がノーベル平和賞を受賞した。だがその発表のとき、彼は受賞の報を聞くこともできずに獄舎にいた。彼は強制的に妻からも、友人たちからも、街の人びとからも距てられ、11年の刑に服して獄舎にいる。平和賞はこの獄舎

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「尖閣諸島」は、わが国「固有の領土」か 日中共用の水域へ

著者: 西田 勝 

中国の漁船が、わが国の「領海」内に入り、故意に衝突してきたというので、海上保安庁の巡視船が刑事犯として同船を拿捕、乗組員を石垣島に連行してきた。それに対して中国政府が強い抗議の意志を表明しただけでなく、日本の青年たちの招

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親ノ血ヲ引ク兄弟ヨリモ: 家族独裁体制の崩壊後、北朝鮮は中国の植民地と化す

著者: 森 善宜

はじめに:三代つづいた例(ためし)なし 昔の歌に「親ノ血ヲ引ク兄弟ヨリモ、堅イ契(ちぎ)リノ義兄弟」というのがあった(北島三郎「兄弟仁義」より)。奇しくも北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)で起こっている「三代世襲」と言われ

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改めて問われる日本側の基本方針―中国漁船拿捕問題 ―中国側の粗い対抗措置も― 

著者: 丹藤佳紀

9月上旬の尖閣諸島海域での中国漁船と巡視船の衝突にはじまった事件は、漁船船長の逮捕・拘留に日中双方の抗議が続いて外交問題になった。この事態については、わりあい早い14日の段階で当ブログに「“ ネット世論”も意識して異例な

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「統治機能」再構築こそ急務  党内抗争による〝政治空白〟の罪

著者: 池田龍夫

7月参議院選挙で敗北を喫した菅直人・民主党政権の混乱は、目を覆うばかりだ。大騒ぎになった「代表選挙戦」二週間の果て、九月十四日に「菅首相続投」で幕引きになったが、今後の政権運営の前途は多事多端である。 〝菅・小・鳩トロイ

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東チモール VS オーストラリア その2 割って入る中国

著者: 青山森人

 オーストラリアの新外相はケビン=ラッド前首相    選挙後の多数派工作によって政権を継続させることができたオーストラリア労働党のジュリア=ギラード首相は、ケビン=ラッド前首相を新たな外相にした。  難民中継センターを東

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尖閣は日米安保の対象、中国の出方を注視─米統参議長が記者会見で

著者: 鈴木顕介

2010年 9月23日 アメリカのゲーツ国防長官とマレン統合参謀本部議長は23日午後(日本時間24日午前) ともに臨んだ記者会見で,質問に答える形で日中間の領有権をめぐり係争となっている尖閣諸島が日米間の安全保障取り決め

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イギリスでは地下鉄スト、ドイツでは反原発10万人デモ、そして、日本のKAN首相は、Who? 

著者: 加藤哲郎

2010.9.23  世界全体の生態系も崩れてきていますが、今夏の日本の異常気象は、度を超えています。それを東京のヒートアイランド現象が、加速しています。それらを避けて、8月はアメリカで半分を過ごし、9月はイギリスとドイ

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中国の総人口は? 戸別訪問・聞き取りによる大規模な国勢調査 ―“家庭の事情”の流用を懸念する声も―

著者: 丹藤佳紀 

広大な中国で、10年ごとの大規模な国勢調査(「人口普査」)が11月1日を期して行われることになり、いま、その予備作業が進められている。この調査は、人口国勢調査員が全国ですべての家庭を訪問し、戸籍・身元をはじめとする調査項

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反中感情を煽る外務省とメディア -「呼びつけた」「無礼だ」の手口-

著者: 坂井定雄

 海上保安庁巡視船と中国漁船の接触問題で、菅政権は比較的冷静だが、外務省とメディアの一部が反中感情を煽っている。 この問題で12日午前零時、中国政府は外相より格上の戴国務委員が丹羽大使を呼び「中国側の『重大な関心と厳正な

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対米追従路線が鮮明になった菅改造内閣 -自民党政権時代に逆戻り-

著者: 岩垂 弘

 9月17日、菅改造内閣が発足した。閣僚の顔ぶれをみてとっさに私の脳裏を走った懸念の一つは、「これで『対米追従路線』が一層強まるな」というものだった。まるで、自民党時代に戻ってしまったかのような印象である。  昨年8月の

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東チモール VS オーストラリア その1 難民中継センター案とガス田開発

著者: 青山森人

 オーストラリア、選挙前のある発表  今年2010年8月21日、オーストラリアで総選挙が実施され、労働党政権の継続か、保守連合の政権奪還か……。注目された結果は、労働党の獲得議席数が72、保守連合が73、双方とも下院で過

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