ポリティカ紙(11月29日)に私たち日本人の感性では了解しづらい事件が報じられた。 それは、スレブレニツァ虐殺事件外伝とでもいえよう。BiH(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)のムスリム(ボシニャク)人にとって、スレブレニツァ
本文を読む時代をみるの執筆一覧
菅政権が説得すべき相手は沖縄ではなく米国だ -米軍普天間飛行場の移設問題-
著者: 岩垂 弘「菅内閣はいったいどこの国の政権なんだろう」。思わずそうつぶやいてしまった。17日から予定されている菅首相の沖縄訪問を前にしての首相の発言と、同じ日に発せられた仙谷官房長官の沖縄県の米軍基地負担についての発言に、である
本文を読む民主党政権は偽預言者?
著者: 浅川修史民主党政権への支持が急低下している。民主党は2009年の衆議院選挙勝利の後、2010年の参議院選挙に勝利し、さらに2011年の統一地方選挙で地方議員を大きく増やして政権を盤石のものとする戦略を立てていたが、現在までこと
本文を読む「国民生活が第一」から遠ざかる民主党、 日本政治の劣化は「仮免許」で済まされない!
著者: 加藤哲郎2010.12.15 初めて、菅首相のリーダーシップの、ほめ言葉を聞きました。ほめたのは、米倉日本経団連会長、首相決済による法人税5%減税を評価してのリップサービスです。もっとも法人税は、もともと利益の出た企業の払うも
本文を読む「火事場泥棒」を公言するということ──先週の新聞から(7)
著者: 脇野町善造読めばすぐにわかることだが、「先週の新聞から」としているものの、話題は国際金融に限定している。それが精いっぱいで、他の事には手が回らないというが理由である。 だから、本当はここで書くようなことではないのだが、12月9
本文を読む記者クラブメディアと検察のあり方についての識者の指摘
著者: 浅川修史2010年12月、都内で記者クラブメディアや検察のあり方、日米関係について考えるシンポジウムがあった。パネリストとして招かれた識者の発言の中から、筆者にとって興味深い部分を抜粋して、紹介したい。なお、紹介した部分について
本文を読む孫崎享氏のTwitterより 「朝鮮半島有事・ウィキリークス・東アジア・クリントン・小沢氏と米国」
著者: ちきゅう座「編集部」朝鮮半島有事 日本過去、朝鮮半島有事の時、基本は後方支援。今又、菅政権この枠組み議論なしに乗り越える。平成12年「周辺事態安全確保法」で米軍への後方支援を決定。今時日米合同演習は共同で北朝鮮への攻撃を想定、大規模演習。こ
本文を読むいつか来た道を歩まぬために─真珠湾攻撃の日、全国の紙面報道から
著者: 鈴木顕介「『12月8日の空の青さかな』読者文芸欄にあった端正な一句。1941年12月8日、日本軍はハワイ・真珠湾において米艦隊を奇襲。その日は朝から対米英開戦を告げるラジオの軍艦マーチで日本中がわきかえったという。それから60余
本文を読む「終焉に向かう原子力」(第10回)放射線被曝事故の悲惨さと避ける道
著者: 小出 裕章Ⅰ.生命体と被曝事故 生き物という不思議 「ニワトリが先か、卵が先か?」という問いがあります。正解はどうなのでしょう? 生物学者の丘浅次郎さんによる生き物の定義は、「食うて、産んで、死ぬ」です (1)。生き物である
本文を読む孫崎享氏のツイート「在韓米大使館漏洩の電報の意味するもの」など
著者: 「ちきゅう座」編集部在韓米大使館漏洩の電報の意味するもの :キャンベル国務次官補:本年2月韓国訪問時。2月22日日ソウル発。件名「キャンベルの金補佐官との会談A/S CAMPBELL’S FEBRUARY 3 MEETING WITH NS
本文を読む「ドイツのヨーロッパ」と「囚われ人スペイン」──先週の新聞から(6)
著者: 脇野町善造世界金融に関する新聞記事を読むことを目的にしたこの報告を開始したのは先月初めのことであった。その頃、世界金融の話題の中心となっていたのは、アメリカの金融緩和とドルの下落、人民元の為替操作であった。しかし、いつの間にか関
本文を読むおかしなニュースと報道の無責任
著者: 藤田博司11月28日の各紙朝刊は、菅首相が「支持率1%になっても辞めない」と語った、と伝えた。それほど大きな扱いではないが、読者には「へえ、そこまで覚悟がおありですか」と思わせるような記事だ。菅さんのこの発言は鳩山前首相と二人だ
本文を読む元アメリカ大使が語ったユーゴに対する干渉工作
著者: 岩田昌征超大国の大使とは気分の良いものだ。本人にそこそこの器量があれば、小国や小民族の進む方向を、つまり政体や国体を決定できる。少なくとも、決定に影響できる。以下に述べる事は、知る人ぞ知るの既知の事実であり、ちきゅう座で書きもし
本文を読むWLの重要性―IAEA天野事務局長のケース
著者: 坂井定雄民間の内部告発サイト、ウィキリークス(WL)が欧州のメディアを通じて、米国政府と全世界に展開している大使館がやり取りした内部(秘密)文書などを、次々と暴露している。高度の機密指定をされた文書ではないが、米大使館の相手国
本文を読むビデオ流出とメディアの報道
著者: 藤田博司いわゆる尖閣ビデオの流出をめぐって、野党の民主党叩きが一層熱を帯びている。政府の情報管理をやり玉に挙げる。国土交通相や海上保安庁長官の責任を問う。果ては政府の「統治能力の欠如」まであげつらう。鬼の首を取ったかのようなはし
本文を読む旧ユーゴスラヴィアにおける財産の再私有化問題
著者: 岩田昌征10月中旬から毎日曜日、ベオグラードのポリティカ紙は、「EUに入るための10の条件」なる2ページにわたる特集記事を組んでいる。ポリティカ紙(11月21日)は、その第4条件である再私有化問題である。以前にもちきゅう座でこ
本文を読むドイツはユーロ解体の処刑人か、それとも火事場泥棒か──先週の新聞から(5)
著者: 脇野町善造11月22日付けのGuardianやSpiegel(online版)は、アイルランドの経済危機が同国の政治的動揺をもたらしていると伝えている。Spiegelは同時に、アイルランドの危機の評価を巡るヨーロッパ各国の微妙な
本文を読む「情報公開=知る権利」目指して (資料:澤地久枝・奥平康弘、意見陳述書)
著者: 池田龍夫「沖縄密約・文書開示」控訴審の攻防 「原告らは2009年3月16日、情報公開という船に乗り、錨をあげて帆を張って難航海に出た。目指す最終寄港地は、原告らそして私たち国民が理想とする民主主義社会である。そこでは、政府が国
本文を読む北朝鮮の暴発で東アジア情勢緊迫!そこに乗じて戦後日本の「平和原則」見直しの動きが…
著者: 加藤哲郎2010.12.1 北朝鮮による韓国延坪島(ヨンピョンド)砲撃は、民間人二人の死者を出し、東アジアの国際環境を一気に緊迫させました。朝鮮総連に近い朝鮮新報には、「ことの発端は北の領海に対する南の砲撃だ。南側は自分の領海
本文を読む「いつまでもつのか仙石長官―2011年度本予算審議入りが正念場」「民主党内に内閣改造の動き」
著者: 瀬戸栄一内閣の柱を自認する仙石由人官房長官は馬渕澄夫国交相とともに参院で過半数を握る野党各党から突きつけられた問責決議を可決され、窮地に立った。プライドの高い仙石長官はいまのところ「辞任する考えは全くない」と、首相官邸にとどま
本文を読む「日米安保」への執着を捨てるとき -沖縄県知事選結果が示唆すること-
著者: 安原和雄11月28日に行われた沖縄県知事選挙の結果は「沖縄米軍基地撤去」が民意であることを示した。選挙当日から米韓両軍が朝鮮半島西側の黄海で4日間の日程で合同軍事演習をはじめるなど緊迫感の漂う中での選挙であったが、沖縄の民意は揺
本文を読む小野・岩井理論にみるマーケットの本質的不安定性
著者: 岩田昌征2008年の金融危機の頃、著名なエコノミスト達が民間シンクタンク所属であれ、大学教授であれ、危機や不況をいかに克服するかの討論をさかんにやっていた。それを若干トレースしてみて、気付いたことがある。この世の中に何種類かの
本文を読む仕組まれた“瀬戸際砲撃”にオバマ打つ手なし -頼みの中国も動かず、我慢比べへ-
著者: 伊藤力司北朝鮮の砲台から目視の範囲にある延坪(ヨンピョン)島に浴びせられた80発の砲弾に世界は虚を突かれた。ブッシュ米前政権に「ならず者」と呼ばれた金正日政権だが、韓国も米国も中国も、まさか57年も続いた休戦協定に違反して白昼堂
本文を読むセルビアの世論調査に見る「美しき過去への夢」
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(11月15日)の「意見」欄に社会学者スレチコ・ミハイロヴィチの小論「美しき過去への夢」が載っていた。社会主義の時代45年(チトー)、民族主義の時代10年(ミロシェヴィチ1990年代)、そして民主主義の時代1
本文を読む暴力装置論 一億総ナショナリズムへの遁走
著者: 半澤健市《軍隊は暴力装置である》 延坪島(ヨンビョンド)を砲撃した北朝鮮軍は暴力装置ではないのか。反撃した韓国軍は暴力装置ではないのか。「暴支膺懲」を理由に中国大陸に侵攻した百万人規模の「皇軍」は暴力装置ではなかったのか。「トラ
本文を読む「東アジア戦争は起こらないだろう」?
著者: 安東次郎「トロイ戦争は起こらないだろう」という芝居がある。実際には「トロイ戦争」は起こってしまうのだが、ひとびとは起こるとは思わないのだ。 同じように我々は「東アジア戦争は起らない」とたかをくくっているが、実はトロイアの人々以
本文を読む孫崎享氏のツイート「北朝鮮砲撃、北・米対応」
著者: 「ちきゅう座」編集部北朝鮮砲撃 北朝鮮は体制継続に危機感。金正恩後継の方向なるも、長子相続の伝統の社会で後継固めきれず。北朝鮮は国内不安を利用し、西側・韓国は軍事的に体制変革に乗り出すのでないかとの危機感。金正恩周辺の軍人は国際感覚全くなく
本文を読む「報われざる人間性」について考える
著者: 岩田昌征BiHのセルビア人共和国の首都バニャルカから心温まるニュースが届いた。ポリティカ紙(11月15日)、ボラ・マリチ記者の「報われざる人間性」である。 1992年、ボスニア戦争の初期、マロ村とヴェリコ・デリェゴシ村から600
本文を読む教科書的知識と空文句──先週の新聞から(4)
著者: 脇野町善造大昔に読んだ国際金融の教科書では、次の三つを同時に達成することは出来ないとされていた。これは納得できるし、今までこのことを否定する言説を聞いたことはない。 ア 為替レートの安定(あるいは為替レートの固定) イ
本文を読む真の「共生的社会」はいかにして可能か?―多民族国家における少数民族の存立を問う
著者: 岩田昌征ベオグラードの週刊誌ニン(2010年11月11日)にBiHのクロアチア人の苦境に同情的な記事が出た。BiHHDZ(BiHクロアチア民主共同体)議長ドラガン・チョヴィチ教授とのインタビューである。要約紹介しよう。 BiHの
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