二十世紀文学の名作に触れる(8) 『大地』の著者パール・バック―ヒューマニズムの伝統を受け継ぐ物語作家

著者: 横田 喬

 パール・バック(1892~1973年)は小説『大地』を著した当時を回顧し、「私はあの頃、ひどく沢山のお金が必要だったんです」と言っている。個人的な贅沢のためではない。大金が必要だったのは、娘のためだった。彼女の長女は、

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一党独裁を変える気はないのだろうか 中国共産党100年にあたって(3)

著者: 田畑光永

 「人権」に続いて、中国政府が中国共産党結党100周年を前に国際社会の批判に反論したのは政治制度についてであった。6月25日に国務院新聞弁公室が出した文書のタイトルは「中国の新型政党制度」である。かつての社会主義圏で政権

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職域ワクチン接種はどうなってしまったのか?まさに「捕らぬタヌキの皮算用」ではないか!

著者: 内野光子

私は、7月3日に、高齢者としてかかりつけ医のところで、第1回目のワクチンを接種した。2回目は、今月末であり、連れ合いの2回目は8月にづれ込んでいる。 NHKの「新型コロナウイルス」特設サイトによれば、全国で2回目の接種が

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アフガニスタンと付き合った私の42年間(1) 駐留米軍、20年間の戦争から完全撤退へ

著者: 坂井定雄

 バイデン政権下の米国は8月末までに、2001年10月から開始したタリバン政権との戦争でアフガニスタンに駐留してきた米軍を、ほぼ全面撤退させつつある。残るのは、米大使館などの警護要員6百人程度だけだという。すでに米軍は8

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【案内】院内ヒアリング集会 IAEA「深層防護第5層」の実効性を問う ~規制委・内閣府は3.18水戸地裁判決をどう受けとめたか?

著者: 木村雅英

院内ヒアリング集会 IAEA「深層防護第5層」の実効性を問う ~規制委・内閣府は3.18水戸地裁判決をどう受けとめたか? 日時:2021年7月13日(火)13時~17時 (省庁ヒアリング:14時~16時) 場所:参議院議

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7月11日(日)15時〜 新宿で、東京五輪反対のスタンディング&リレートーク

著者: 小塚 太

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 昨日、差別・排外主義に反対する連絡会の会議で、 7月11日に、新宿で、東京五輪反対のスタンディング&リレートークを 行うことになりました。ご参加、発言アピール歓迎です。 7

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江口千春のメール通信 Let’s Join Hands/スマホ 全体主義 データ主権を取り戻せ

著者: 江口千春

雑誌『世界7月号』掲載の「スマホとデジタル全体主義」(百木漠)を読みました。私たちは、その便利さがうれしくて、身をゆだねていないだろうか?「私生活情報」を公開している人も多い。PF(プラットホーム アマゾン グーグル フ

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やはり東京オリ・パラは中止すべきだ 理念も国民の支持も失い、コロナ感染再拡大の懸念も

著者: 岩垂 弘

 あと2週間余に迫った2020東京オリンピック・バラリンピツクはやはり中止すべきだと思う。なぜなら、どう考えても、内外の多くの人に祝福され、円滑に運営され、なおかつ開催国にレガシー(遺産)をもたらすような大会になるとはと

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【案内】「原発いらない金曜行動」(第2回) 7月16日

著者: 木村雅英

【案内】「原発いらない金曜行動」 日時:2021年7月16日(金)18時30分~19時45分 場所:首相官邸前 (丸の内線・千代田線「国会議事堂前」、南北線「永田町」、銀座線「溜池山王」) 主催:「原発いらない金曜行動」

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】431 花開くアルジェリア外交と西サハラ

著者: 平田伊都子

 7月4日はイギリスから独立を勝ち取ったアメリカの独立記念日で、7月5日はフランスから独立を勝ち取ったアルジェリアの独立記念日です。ジョー・バイデン・アメリカ大統領がアブデルマジド・テッブン・アルジェリア大統領に、「独立

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【要申込】変えよう選挙制度の会・7月例会「今回の都議選の選挙結果の分析と課題について」(会場&オンライン)

著者: 紅林 進

【要申込】変えよう選挙制度の会・7月例会「今回の都議選の選挙結果の分析と課題について」(会場&オンライン) 日時:7月21日(水)18:00~19:50 会場:東京ボランティア・市民活動センター 会議室B    アクセス

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江口千春のメール通信 Let’s Join Hands/◎都議選結果「勝者はいなかった」という見方は正しいでしょうか。

著者: 江口千春

◎都議選結果「勝者はいなかった」という見方は正しいでしょうか。 政権党である自民党は、無党派層の多くから背を向けられた。(保守雹も分散したようだ。)したがって、敗者は、自民党です。 立憲も共産も、無党派多数から、未来を託

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二十世紀文学の名作に触れる(7) パール・バックの『大地』―中国の農夫の暮らしと家系を豊かに描く一大叙事詩

著者: 横田 喬

 米国の作家パール・バック(1892~1973年)は代表作『大地』の文学的価値が認められ、1938年にノーベル文学賞を受けている。同賞選考委員会は、その推薦文で「彼女の小説は、中国の農夫の生活を豊かに、真に叙事詩的に描き

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海峡両岸論 第128号 2021.07.04発行 - 民主の「魔力」に寄りかかる危うさ 「自己正当化バイアス」で曇る目 -

著者: 岡田 充

 2年ぶりに対面で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット6月11~13日)=写真円卓で協議する首脳 「G7UK」HP=は、米中関係を「民主主義vs専制主義」と見なすバイデン米大統領の主導で、「専制中国」に対抗して民主主

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水を治むるもの其心亦必流水の如くを要せり――田中正造・第2部――(3)

著者: 野沢敏治

 3 逆流の発生――谷中村遊水地化は無効であった   正造は明治40年の洪水で逆流が発生したことを知る。彼はその原因を調べたのだが、そこにはこれまでの人間活動に無理があったという吉田の治水論と呼応するものがあって面白い。

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中国は「人権」をどう考えているのか ―中国共産党100年にあたって(2)

著者: 田畑光永

 前回(7月2日掲載)は、7月1日に結党100周年を迎えた中国共産党について、毛沢東時代の文化大革命が「10年の災厄」に終わった後、権力を握った鄧小平が1070年代末から社会主義を捨てて「改革・開放政策」に針路を変え、「

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日本軍バンカ島虐殺事件から戦争責任とオトコ社会を考える田中利幸

著者: 松元保昭

札幌で天皇問題の講演をしてくれたメルボルンの田中利幸さんが、戦史研究家として素晴らしい仕事を続けています。バンカ島虐殺事件の解明から慰安婦問題、MeToo運動へのつながりを掘り起こし根深いオトコ文化を告発しています。 「

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こいのち通信(世田谷こどもいのちのネットワーク通信) 2021年6月

著者: 星野弥生

 梅雨に入ったと思ったら、台風、ですか?雨と思えば、晴れるし、予報が追い付かないほど、気候は変動しているんでしょうか・・・。もう一年の半分が終わってしまいますね。月刊で出そうと思うと、同じことを繰り返してしまいそう。それ

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