評論・紹介・意見の執筆一覧

ネオニコチノイド系農薬とは何か(下) -生態系やヒトに悪影響、EUでは規制が進む-

著者: 岡田幹治

◆生態系への影響 ネオニコ系農薬は「上」で述べたような特徴・毒性をもつから、生態系にもヒトの健康にも深刻な影響を与える。まず生態系への影響をみてみよう。代表的なものが、蜂蜜の生産や農作物の授粉に欠かせないミツバチへの影響

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ネオニコチノイド系農薬とは何か(上) -使い勝手がよい半面、毒性が強い新農薬-

著者: 岡田幹治

「ネオニコチノイド系農薬」(以下ネオニコ系と略す)と呼ばれる新世代の農薬をめぐって、世界で論争が続いている。今年1月には、欧州連合(EU)の欧州委員会が3種類のネオニコ系農薬について「ミツバチを引きつける作物への使用を2

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都会の小さな公園  出会いとふれあいの人間模様

著者: 栗木黛子

我家から200mほどでしょうか、区立の小さな小さな公園があります。この公園で2年ほど前から花の世話をしています。季節によりますが、週に何回か通っています。 小さな公園ながら、地域の様々な人々が利用しています。タクシーの運

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青山森人の東チモールだより 第232号(2013年4月7日)

著者: 青山森人

シャナナ首相は汚職疑惑にまみれる政府をどう運営するのか 蜂蜜売りの老人と少女  去年までほぼ毎日見かけていた蜂蜜売りの老人と少女の二人の姿を見なくなりました。老人は、女の子のお祖父さんでしょうか、白い口鬚が似合い、肌つや

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書評 『叛逆』 アントニオ・ネグリ マイケル・ハート著

著者: 宮内広利

≪ヘーゲルにおける<他者>のドラマおよび、主人と奴隷のあいだの抗争は、ヨーロッパの拡大とアフリカ、アメリカ、アジアの民衆の奴隷化という歴史をその背景とすることによってのみ生じたものなのだ。言葉を換えるなら、ヘーゲル哲学の

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4月8日の花まつりに想うこと - 二一世紀の「天上天下唯我独尊」 -

著者: 安原和雄

お釈迦様の誕生を祝う4月8日の恒例の花まつりが今年も巡ってきた。例年のこととはいえ、考えてみるべきことは、やはり釈迦の宣言として知られる「天上天下唯我独尊」に込められた意味合いであり、肝心なことはそれを実践していくことで

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青山森人の東チモールだより 第231号(2013年3月30日)

著者: 青山森人

“外国人”に土地を買われる東チモール 浸み込んでいる中国人の経済力  国連と国際部隊が去って外国人の数が激減する東チモールで生じうる変化と予想していたことが外れました。国連と国際部隊に勤務する外国人が去れば、そのぶん居残

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原爆の怖さと被爆体験を語り尽くす -[書評]中沢啓治著『はだしのゲン わたしの遺書』(朝日学生新聞社、¥1300円+税)-

著者: 岩垂 弘

 原爆による被害は言語に尽くしがたいほど悲惨。核爆弾の使用はもう絶対に許してはならない――中沢啓治著『はだしのゲン わたしの遺書』(朝日学生新聞社刊)を読み終え、改めてそう痛感した。広島・長崎の被爆から67年余。この本は

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青山森人の東チモールだより 第230号(2013年3月27日)

著者: 青山森人

新聞記者へ罰金、反発するジャーナリストたち “春休み”をまえにして子どもたちの笑顔がこぼれる  今年の冬、弘前市は積雪量が青森市を上回るという異常な大雪にみまわれ、弘前市やその周辺の津軽地方は大寒波と大雪に苦しみました。

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【報告】原発新安全基準「5年猶予」「大飯原発除外」の撤回を求めて記者会見と政府交渉

著者: 阪上 武

4月初めにかけてが、年内の再稼働を許すのか否かの正念場です。「5年 猶予」「大飯除外」の撤回を求める声をより大きくあげていきましょう。 【検討チームのIWJによるUstream中継】→ http://ustre.am/r

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テント日誌3/24日(日)経産省前テントひろば561日目~桜が満開となったこの日、日比谷野音では「原発被災者と支援者の集い」が行われ、テントへは有難く無い訪問者が~ 

著者: 経産省前テントひろば

この日の東京は、花曇り。前日までとは違い少し肌寒く感じるくらいの陽気である。天気予報では、夜には一部で雨が降るという。先週の金曜日の夜に規制庁の抗議へ行った際に赤坂一丁目~六本木一丁目に続く桜並木は、満開を迎えており、多

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青山森人の東チモールだより 第229号(2013年3月21日)

著者: 青山森人

国連が去った東チモール 外国人がめっきり減った首都  贅肉がとれてスッキリしたともいえるし、ひっそりとして寂しくなったともいえなくもない。  国連と国際治安部隊(オーストラリア兵士と若干のニュージーランド兵士の混成部隊)

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政治家の匂い -- 田中角栄から安倍晋三まで-政治エリートのありよう --

著者: 小川 洋

 早野透の『田中角栄』(中公新書、2012年)を読んだ。田中角栄の番記者をつとめた人物による角栄伝である。新書とはいえ400ページ近い力作だ。読み終わって、戦後も昭和の終わりまで、政治家には土や汗あるいは血の匂いが染みつ

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採決あって審議なし~佐倉市議会総務常任委員会の惨状(2)~

著者: 醍醐聡

 以下は、一つ前の記事に続く佐倉市議会総務常任委員会(2013年3月19日開催)を傍聴した4人の佐倉市市民の傍聴記である。4人の方全員から転載の了解をいただいたので、それらを掲載させていただくことにした。審議の対象となっ

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採決あって審議なし~佐倉市議会総務常任委員会の惨状(1)~

著者: 醍醐聡

 近年の地方分権の流れに呼応して、多くの自治体で「議会基本条例」が制定されている。その骨子は、地方議会が二元代表制のもとで、議事機関としての役割・機能を十分に果たすため、情報公開と住民参加を重んじた活動に徹することを謳う

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