セルビアの首都ベオグラードから出ている市民主義週刊誌『ヴレーメ』が久しぶりに読むに値する記事と写真を載せた。10月31日号である。 2014年7月は、第一次世界大戦勃発百周年である。大戦の契機となった1914年6月28日
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
紹介:小出裕章「朝鮮の核問題」2003年、「戦争と核=原子力」2009年
著者: 松元保昭ヒロシマ、ナガサキ、そしてフクシマを共に考えざるをえない今日、日本の誇るべき良心的核(=原子力)科学者の「朝鮮の核問題」および「戦争と核=原子力」についての分析と証言2編を紹介させていただきます。 先日、朝鮮戦争休戦協定
本文を読む自民党の新農業政策(続報:耕種農業)=米や畑作物の価格暴落への備えがない・まだまだ反省と検討が不足している
著者: 田中一郎下記は,2013年11月8日付『日刊アグリ・リサーチ』に掲載された自民党の新農業 政策に関する続報記事である。先般,主食用米の生産調整廃止についてコメントした が,この記事はそれに関する続報と見ていただいてよい。以下,簡
本文を読む特定秘密保護法案と国家の超権力化(弐)
著者: 三上 治特定秘密保護法案に対する批判や懸念が高まってきていることは周知のことである。これについては多くの分析がなされているが、ここで忘れてはならないことはこれが官僚側の権力強化の道であることだ。ここ何年間にわたって官僚主導の政治
本文を読む秘密保護法案「社会に不安 廃案にせよ」 ― 朝日の主張は明快だ
著者: 坂井定雄朝日新聞が11月8日の朝刊1面、大野博人・論説主幹の署名記事で明快に特定秘密保護法案の廃案を主張した。「特定秘密法案は、廃案にするべきだ。」の2行で始まるこの記事は、同法案の「最大の問題は『秘密についての秘密』だ。」「政
本文を読む占領?占領ってなに?
著者: 松元保昭Occupation? What occupation? 占領?占領ってなに? ウリ・アヴネリ(松元保昭訳) 2013年6月7日 ●出典:haaretz.com http://http//www.haaretz.com/
本文を読む山本太郎の「手紙」雑感
著者: 野川 渉1959年の記憶 皇居からスタートした4頭立ての馬車をめがけて、沿道にいたひとりの少年が投石をする。半世紀以上前の1959年春の「成婚パレード」における一瞬の出来事。当時、映画館で上映されていたニュース映画で、この映像は
本文を読む「米だけは」政策から「米さえも」政策へ=主食を捨てるような国が国家安全保障(NSC)など笑止千万 (その2)
著者: 田中一郎主食用米の生産調整廃止に関して,申し上げておくべきと思われることがもう少しあ りますので,以下に箇条書きにいたします。 (1)米価が暴落した場合,農業の現場や実態を知らない机上の空論の市場原理主義 学者達やマスごみの記者
本文を読む追悼:関 恒義名誉教授
著者: 盛田常夫去る10月23日、関恒義一橋大学名誉教授(享年89歳)が他界された。還暦を過ぎた頃に気胸を患い、体調を崩しながら生活を送られていた。といっても、大学院門下生は長らく先生と連絡が取れないまま、たまに聞く風の便りで、ご健在
本文を読む無関心の罪
著者: 松元保昭ここに 紹介する拙訳は、ナチ・ホロコーストのユダヤ人・サバイバー(生存者)として象徴的な証言者となってきたエリ・ヴィーゼルの「無関心に傍観してはならない」という思想を受けて、中東研究の歴史家ローレンス・デヴィッドソンが考
本文を読む【紹介】80年代「国家秘密法」反対の急先鋒だった谷垣法相に「秘密保護法」をただす
著者: 杉原浩司[転送・転載歓迎/重複失礼] 昨日11月8日(金)朝の閣議後の記者会見で、フリージャーナリストの西 中誠一郎さんが、谷垣禎一法務大臣(前自民党総裁)に「秘密保護法案」 について質問されました。 谷垣議員はかつて、「われら
本文を読む「米だけは」政策から「米さえも」政策へ=主食を捨てるような国が国家安全保障(NSC)など笑止千万
著者: 田中一郎下記は本日付の『日刊アグリリサーチ』に掲載された米の生産調整廃止に関する記 事である。いよいよ対米隷属の市場原理主義政権=安倍晋三・自民党は,これまでの 「米だけは」(何とかいたしましょう)政策を捨てて,「米さえも」(守
本文を読むストレスと成長
著者: 藤澤 豊貴族という言葉は使いたくないのだが、いい言葉が思い浮かばない。仕方なく下記では便宜的に“貴族”という言葉を使っている。ここでいう貴族は一般的に言われている貴族とはちょっと違う。ここでの貴族は社会なり組織なりを背負って立つ
本文を読む山本太郎参議院議員は、不敬罪を犯したのか
著者: とら猫イーチ秋の園遊会にて、山本太郎参議院議員が、天皇陛下に充てた手紙を差し出した行為が物議を醸しています。 曰く、天皇の政治利用を図るもの、或いは、直訴は昔から重罰だから議員辞職せよ、と賑やかなことです。 では、天皇陛下に手紙を差
本文を読む自由と民主主義
著者: 松元保昭民衆のマグマに押されたエジプトの軍事クーデター直後に書かれた、シャーマイン・ナル ワーニ氏(オックスフォード大学・アントニィ・カレッジの中東研究者)の一文を、拙訳ですが紹介させていただきます。 女性の視点から、アラブ民衆
本文を読む本間宗究の「ちきゅうブッタ斬り」(52)
著者: 本間宗究二度目の東京オリンピック 9月8日に、「2020年の東京オリンピック」の開催が決定された。そして、日本中が「歓喜の渦」に包まれているようだが、確かに、「7年後の日本」を考えながら「震災からの復興」、そして、「新たな日本の
本文を読む山本太郎さんへの「手紙」(反天皇制運動連絡会)
著者: 新 孝一山本太郎さんへの「手紙」──私たちの見解 2013年11月6日 反天皇制運動連絡会 10月31日、秋の園遊会で、山本太郎参議院議員が天皇に「手紙」を渡したことが、多くの議論を呼んでいます。田中正造の「直訴」になぞらえて評
本文を読むシ リアの人道危機:「西側はシリアに戦争賠償を支払うべき」ミシェル・チョスドフスキィのインタビュー
著者: 松元保昭オ バマ政権は、G8に向けて「反体制」反乱軍への援助を強化すると発表しましたが、その5日前のTVニュース番組の中で、グローバル・リ サーチ・センターの 設立者、ミシェル・チョスドフスキィ氏がインタビューに答えました。「ア
本文を読むジャーマンシェパード
著者: 藤澤 豊生産コストの低減や市場開拓を目的として、経済的か技術的にか自分たちより遅れていると考えている国に工場なり事務所なりを開設する。順調に行けばお互いハッピーでいいのだが、進出側の自分たちの方が進んでいるという優越感が何時まで
本文を読む戦時下の女性の過酷な労働実態を明らかに 『武蔵野市女性史 あのころ そのとき―国策に絡め捕られて―』
著者: 岩垂 弘戦争における最大の犠牲者は前線に送られた兵士たちだが、“銃後”の女性たちもまた戦争遂行という国策によって動員された犠牲者だった――第二次世界大戦下の女子労働者の実態を明らかにした冊子『武蔵野市女性史 あのころ そのとき
本文を読むねつ造 されたシリアの宗派間戦争
著者: 松元保昭シリアの「宗派間 戦争」について、社会活動家のシェーマス・ クック氏の声を、拙訳ですが紹介させていただきます。カルタルッチ紹介後の続報です。(2013年6月11日記) ※【訳者注】著者 の引用文は【 】で括っています。ま
本文を読むみのもんたと天野祐吉 ―「混ぜっ返し」と「小判鮫」―
著者: 半澤健市《やっぱり「一億総白痴化」》 みのもんたの報道風番組退場と天野祐吉の死亡報道の感想を書く。 みのに関する報道は息子との関係への批判以外のものは何もなかった。私が知りたかったのは、みのもんたは「ジャーナリスト」として何を
本文を読む(メール転送です) 文部科学省パブコメ 「今後の地方教育行政の在り方について(審議経過報告)」に関する意見募集
著者: 田中一郎みなさま 教育委員会が確かに形骸化しているところは多いのですが、 だからと言って、首長の支配下に置くことはとんでもない ことです。それはどうなるのか、大阪市の教育行政をみれば 一目瞭然です。教育委員会制度をどういう経過で
本文を読むシリアのテロリストにたいする西側援助は終わりの時だ
著者: 松元保昭シリア紛争は混迷の一途をたどり、 すでに何万人もの死者、二百万人を超える国外避難民を生み出している一方で、反アサドに収れんする報道の偏りにあふれています。紛争開始 前から、安易な人道懸念ではなく米国、イスラエルの関与に着
本文を読むはてしない物語のふたつの読み方――ファンタージエンの友達
著者: 木村洋平はてしない物語には、ふたつの読み方があると思う。焦点は後半だ。ここは文学的で、思想的になっているが、奥底には平明なものがあると思う。それをどう読むか。 『はてしない物語』はミヒャエル・エンデの作品で、児童文学として日本で
本文を読む特定秘密保護法案と国家の超権力化
著者: 三上 治季節おくれの台風のもたらす雨が欝屈した気分にしているが、さらにもう一つ政治的に欝屈した気持ちにさせられそうな法案が上程されようとしている。10月25日に閣議決定した特定秘密保護法案である。 この法案の是非についてはメディ
本文を読む「忍耐と我慢」は今も続いている -21世紀版映画「おしん」を観て-
著者: 安原和雄最近(2013年10月下旬)、21世紀版映画「おしん」を観る機会があった。どこにこれほどの涙が隠れていたのかと思えるほど涙が止まらなかった。私にとって30年前の連続テレビドラマ「おしん」物語には断ちがたい想い出がある。「
本文を読む国連は11月29日を祝うことなどできない
著者: 松元保昭国連は11月29日を祝うことなどできない パレスチナの「国家」格上げ決議が国連総会で採択されました。採決のきのうは、恒常的な「イスラエル/パレスチナ問題」の発端となった1947年 11月 29日の国連分割決議から65年目
本文を読む記憶障害とともに生きること
著者: 鎌倉矩子人はたいてい、還暦に近づく頃から、“記憶”ということに無関心でいられなくなる。言おうとした人物の名や物の名が出てこない、物のありかを忘れて探し回る、「あれ、何をしようとしていたんだっけ」と自分の用事を忘れかける、といった
本文を読む腐敗する絶対権力を乗り越えて
著者: 藤澤 豊「権力は腐敗しやすく、絶対的な権力は絶対に腐敗する」。原文、“Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutely.”は十九世紀のイギリスの思想家ア
本文を読む