「鐘の鳴る丘」世代が古関裕而をたどってみると~朝ドラ「エール」は戦時歌謡をどう描くのっか(4)誰にでもエールを送る人は

著者: 内野光子

私の育った家は、スポーツとはほぼ無縁だったといっていい。観戦したり、ラジオやテレビを視聴したりする習慣はほとんどなかった。休業日もなく、両親や長兄は店で働いていたし、スポーツは別世界のことに思えた。1964年の東京五輪の

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(14)

著者: 田畑光永

3月21日  封城59日目、なんとまあ長いこと。昨日のあの大きかった太陽が今日は突然暗くなった。午後にはいくらか雨も落ちてきた。この時期、中庭の樹木や花に雨はとっても必要だ。2,3日前、武漢大学の桜は満開だったのに、樹の

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今後の日本においてインフレーションを惹起することは可能であろうか

著者: 岡本磐男

 現在の日本ではデフレ(物価下落)が進行している。30年前からの平成の時代から大体そうであった。それ故、現在の安倍内閣はアベノミクスなる経済戦略において、まず第1にデフレ脱却を指向したのである。デフレ下においては経済成長

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私が会った忘れ得ぬ人々(21) 長嶺ヤス子さん――私には神がかりな何かがあるの

著者: 横田 喬

 世の中には、なんとも不可思議な人がいるものだ。会津地方の山中で長年百匹以上ものネコを飼い続け、前衛舞踊の公演は都内で年に二度ばかり。八十代半ばの今なお現役というのも凄いが、暮らしは一体どう立てているのか、首をひねりたく

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憲法理念を大切にし続けた松本光寿君の逝去を悼む

著者: 澤藤統一郎

(2020年6月3日) 松本光寿君が亡くなったという連絡を受けて茫然としている。50年前、23期の同期司法修習生として司法制度の在り方や法律家の使命などを語り合った仲。享年76、まだ逝くには早すぎる。彼のことだ。此岸には

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黒人殺害の白人警官を非難しないトランプ大統領 全米に広がる抗議デモ弾圧に州兵出動を要請 英BBCが代表する国際世論の非難

著者: 坂井定雄

 米国中西部ミネソタ州で5月15日、白人警官が黒人市民のジョージ・フロイドの首を押さえつけたまま離さず、殺した事件。全米で激しい抗議デモが広がり続けている。トランプ大統領は、警官の行為を一切非難せず、デモを鎮圧するために

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】370 アマイダン・サラー 西サハラ・アスリート

著者: 平田伊都子

2020年5月14日、アマイダン・サラーから「僕のドキュメンタリーが出来た!」と、メールが入りました。 27分4秒の映像はスペイン語で、「スペイン語では日本人に見てもらえないよ」と返信したら、翌日の5月15日、「英語とア

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お江戸舟遊び瓦版754号/原子力資料情報室ウェブ講座 「日本原燃の経理的基礎・平和利用」・PARC オンライン講座 「ブラジル、アフリカから見た COVID-19 “命か、経済か”の二元論を超える民衆運動からの提起」

著者: 中瀬勝義

① 原子力資料情報室ウェブ講座 「日本原燃の経理的基礎・平和利用」連続ウエブセミナー 六ケ所再処理工場何が問題なのか ② PARC オンライン講座 「ブラジル、アフリカから見た COVID-19  “命か、経済か”の二元

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(259)

著者: 本間宗究(本間裕)

最後の古代オリンピック 現在では、「東京オリンピックが忘れられつつある状況」となっているようだが、この点に関して参考になるのが、「最後の古代オリンピック」だと考えている。つまり、「紀元前776年」から始まったといわれる「

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ドイツ通信第155号  新型コロナ流行のなかでドイツはどう変わるか。(3)

著者: T・K生

ドイツの「外出制限」が緩和されてから3週間が過ぎました。レストラン、カフェ、それにホテル等も再オープンされ、街の中には市民の行き交う姿が見られるようになってきました。議論のあったブンデス・リーガー(サッカー)も、観客のい

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福竜丸保存に尽力した人びとを活写 山村茂雄著『晴れた日に 雨の日に―広島・長崎・第五福竜丸とともに』

著者: 岩垂 弘

 第五福竜丸という船をご存じですか。  東京駅からJR京葉線に乗る。数分で4つ目の駅、新木場に着く。駅舎を出ると、北に向かって自動車道が延びる。明治通りだ。その歩道を数分歩くと、右手の木立の中に三角屋根の建物が見えてくる

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東アジアで最悪なのに、G7「モデル国」になった日本の不思議?[パンデミックの政治 8・小括]

著者: 加藤哲郎

2020.6.1 東京郊外、国分寺の我が家にも、ようやく布製アベノマスクが届きました。近所のホームセンターには、すでに中国製のスマートな不織布マスクが一枚50円ほどで出回っていますから、不要です。一人あたり10万円の給付

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「黒川検事長定年延長閣議決定を可能とした検察庁法解釈変更は、どのようになされたのか」 ― これを問い質す、情報公開訴訟を提起。

著者: 澤藤統一郎

本日(6月1日)、上脇博之さん(神戸学院大学法学部教授・憲法学)が原告となって、注目すべき情報公開請求訴訟(開示・不開示決定取消請求訴訟)を大阪地裁に提訴した。被告行政庁は、法務省法務大臣、人事院事務総局給与局長、内閣法

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(13)

著者: 田畑光永

 3月20日  快晴続き。気温は昼に26度まで上がった。でも暖房はまだ止めてない。部屋の中と外の温度が同じくらいになった。窓を開けて空気を通した時、中庭に数羽のカササギが飛来していた。門前の楠と白木蓮の上を飛び回っている

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ドクトル・ジバゴ、プレオブラジェンスキー教授、渋沢敬三大蔵大臣―岩田トリアーデ体系論の立場に立って論ず―

著者: 岩田昌征

NHKBSプレミアム、5月5日13時、偶然に映画『ドクトル・ジバゴ』を観た。米伊合作映画のようだ。 党社会主義崩壊後のポーランドや旧ユーゴスラヴィアにおける革命前所有者に国有化された資産(不動産である土地・建物)を返還す

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「親」「母」を考える(2) ― 山崎ナオコ-ラ『母ではなくて、親になる』を読んで

著者: 池田祥子

フェミニンな男性を肯定したい  世界の東西を問わず、「男と女」または「父と母(父性と母性)」の二分化は、かなりの昔から、「生理的な自然」と納得させられるほど内面化させられてきた。 とりわけ、「父性の尊厳」と言われると、思

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内田義彦から何を学ぶか― 山田鋭夫『内田義彦の学問』(藤原書店、2020)を読む ―

著者: 内田 弘

[通夜で泣き叫ぶ] 1989年、内田義彦が死去して、東京目黒区の祐天寺で通夜が開かれた。そこに集まった者たちはほとんど、沈痛な思いで頭を垂れ、黙している。そのとき、ただひとり、大声をあげて泣きながら、廊下や部屋のあちこち

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《呼びかけ人会議》に申しあげる。「宇都宮健児君を野党共闘の都知事選候補者として推薦することはお控えください」

著者: 澤藤統一郎

共産党都委員会のホームページに昨日(5月30日)アップされた記事の一部を転載する。 【都知事選】臨戦態勢/革新都政の会が方針 革新都政をつくる会は29日、代表世話人会を東京都豊島区で開きました。告示まで20日に迫った都知

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