キューバ再訪記 - 社会主義最後の「改革・開放」はどこまで?(中) -

著者: 田畑光永

続・観光から民営化 前回はキューバのここ数年の目立った変化として観光客の増加を紹介したが、観光に欠かせないのが観光バスである。そして自動車売買の自由化も改革・開放の目玉政策の1つである。キューバでは古いアメリカ車が走って

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故西部邁『保守の遺言』への二、三の批評――辞世の不在とフラテルニテ(博愛)――

著者: 岩田昌征

 三月のある日、黄泉の国の著者から『保守の遺言』(平凡社新書、平成30年・2018年2月27日)が送付されて来た。それからしばらくして、3月29日(木)、都内某所、故西部邁氏と半世紀以上昔には思想・行動をともにしたことの

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「韓国の広島」陜川(ハプチョン)で在韓の被爆者と

著者: 澤藤統一郎

人類の歴史は、1945年8月6日午前8時15分で、2分される。人類の絶滅という危機を自覚せずに過ごすことができた「前史」と、核によって人類の絶滅という危機の実感とともに過ごさねばならなくなった「後史」とにである。 人類絶

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キューバ再訪記 - 社会主義最後の「改革・開放」はどこまで?(上) -

著者: 田畑光永

 私はさる2014年春、初めてキューバを訪れる機会を得て、かの地を踏み、その顛末を本欄に書かせてもらった。それからまもなく4年、その間の変化を知りたくて、昨17年10月に再訪した。いささか遅くなったがこれはその報告である

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4・14(土) 世界資本主義フォーラム 「21世紀型金融危機における断絶と継承」

著者: 吉村信之

2018年4月14日(土)の「世界資本主義フォーラム」での吉村報告について、内容紹介します。 内容紹介 前回の報告「『ドル本位制』下の金融危機」(2016年04月30日『世界資本主義フォーラム』での報告)では、①以前の拙

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4.27【最新報告】「最悪の人道危機」イエメン内戦のいま(講師:久保田弘信さん)

著者: 杉原浩司

中東のイエメンでは、サウジアラビアを中心とする連合軍の空爆によって、 道路や水道、港湾などのインフラに加えて病院までが破壊され、国境封鎖 による人道支援の停滞も相まって、飢餓が広がり、コレラも蔓延しました。 その結果、人

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政府と日銀を統合して考えれば、財政再建は完了しているという俗論 - 経済学の貧困と経済学者の劣化(その6)

著者: 盛田常夫

 アベノヨイショの「経済学者」のなかで、ひときわ声高で、激しくヨイショする御仁がいる。先般も、自民党推薦の公述人として、参議院の委員会で、「異次元金融緩和で財政再建は完成している」と言い切った奇人、高橋洋一その人である。

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海峡両岸論 第89号 2018.04.06発行 - 対朝鮮政策で対米協調見直し 中国、台湾カードに猛反発 -

著者: 岡田 充

 北朝鮮の核‣ミサイル開発問題をめぐり、中国の習近平政権が進めてきたトランプ政権との対米協調路線を見直し始めた。習政権に近い中国の有力学者が明らかにした。南北首脳会談と米朝首脳会談の設定に続き、金正恩・労働党委員長は関係

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セピア色の「日本の地方」。映画『港町』想田和弘監督によせて

著者: 梶村太一郎

本日4月7日より、本年度のベルリン映画祭招待作品である想田和弘監督の観察映画『港町』の上映がようやく日本で始まります。 わたしは今年は映画祭前の試写会の時期にベルリンを不在にしていたこともあり、映画祭の本番でこの作品をよ

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SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】256 追悼、ブハリ西サハラ国連代表

著者: 平田伊都子

 「アハマド・ブハリ西サハラ国連代表逝去」の報せが、2018年4月3日に国連報道室のリー記者から入ってきました。 亡くなったのは4月3日、スペイン・ビルバオで、死因は癌だそうです。 同じ頃、好戦的なナセル・ブリタ・モロッ

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土俵は女人禁制ーまるで「自民党改憲草案」並みのばかばかしさ

著者: 澤藤統一郎

自民党は、2012年4月に「日本国憲法改正草案」を発表した。これは、自由民主党という戦後の日本を主導してきた政党が、いったい何者であるかを遺憾なく示す記念碑的重要文書である。のみならず、現在の政権党がいったいどんな政治社

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人間の自然との交渉と科学技術・再考――宮沢賢治への一つの接近――(4)

著者: 野沢敏治

 4 地球という「我家の歴史」を知って生活し生産する  1)「造化の秘密」を語る石ころ、花崗岩の役立ち  賢治の先生の関は生徒に地学を教え、それを実地に応用させていました。賢治たちは関の指導で夏季実習として盛岡市とその付

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韓国にもあったスラップ訴訟ーカンジョン村の海軍基地反対闘争に学ぶ

著者: 澤藤統一郎

済州島(チェチュド)は東西に広い楕円の形をなしている。その島の北半分が済州(チェジュ)市であり、南半分が西帰浦(ソギポ)市となっている。この島の最南部に、韓国海軍が大きな軍港を建設した。軍艦だけでなく、15万トンの超大型

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日本の女性差別の汚名を雪ぐため、相撲協会は人命救助した女性たちの表彰式を土俵上で行うべし

著者: 梶村太一郎

 昨日までは、欧米メディアでは日本からのニュースとして満開の桜を愛でる「美しい日本」の報道が続いていたのですが、本日4月5日には一転して「醜い日本」の報道一色となってしまいました。ほかならぬ大相撲春巡業先で倒れた舞鶴市長

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