本当に戦争を反省し、恒久の平和を願っているのか ー 「全国戦没者追悼式」における首相と天皇(徳仁)のスピーチを点検する。

著者: 澤藤統一郎

(2023年8月16日)  毎年、熱い夏の真っ盛りの8月15日に、あの戦争の敗戦記念日を迎える。  敗戦の4年前、1941年の8月には、天皇制政府はまだ対米英戦開戦の決断をしていない。アメリカの対日石油輸出全面禁止の経済

本文を読む

NHKの8月<終戦特集>散見(2)「アナウンサーたちの戦争」と「雨の神宮外苑―学徒出陣6年目の証言」

著者: 内野光子

「雨の神宮外苑~学徒出陣56年目の証言」(2000年)  サブタイトルに「56年目の証言」とあるように、2000年8月の放映であった。雨の神宮外苑の学徒出陣のシーンは断片的には見ていたが、番組は、今回初めてである。新しく

本文を読む

SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】542 <戦争の代償>ドローン合戦でウクライナ敗北?

著者: 平田伊都子

 「来年の春まで待とうと、ウクライナ軍の反転攻勢を延期させることが欧米で検討されている」と、アメリカのウオールストリートジャーナルが伝えています。 マジな話です!  ウクライナは「雪が解けたら大反転攻勢!」と、去年の冬に

本文を読む

NHK8月の<終戦特集>散見(1)「アナウンサーたちの戦争」と「雨の神宮外苑 学徒出陣56年目の証言」

著者: 内野光子

「アナウンサーたちの戦争」(2023年) 「アナウンサーたちの戦争」は、前評判の高いドラマであった。アジア太平洋戦争下のNHKアナウンサーたちの「葛藤と苦悩」を描くというもので、実在のアナウンサーが実名で登場する。  私

本文を読む

歴史教育の誤りを糺す―「日本」という国号と「天皇」という称号の同時「創作」

著者: 合澤 清

書評:『「日本」とは何か』網野善彦著(講談社「日本の歴史」第00巻2000)   前書き: 歴史の見直し―歴史教科書の『常識』を再検討する 最近になって網野善彦を再読しながら、彼の問題意識の斬新さに改めて驚かされている。

本文を読む

世界のノンフィクション秀作を読む(19) アンネ・フランクの『アンネの日記』――隠れ家で逼塞する日々を瑞々しく活写(上)

著者: 横田 喬

 本作はユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクによる日記ふうの文学作品だ。第二次世界大戦中のドイツによる占領下のオランダ・アムステルダムが舞台。ナチスの手によるユダヤ人狩りのホロコーストを避けるため、咳もできないほど息を

本文を読む

本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(423)

著者: 本間宗究(本間裕)

インフレ大津波の第三波 現在、マスコミでは、「インフレが終了し、金利が再低下する」というような意見が頻出しているが、実際の状況としては、「インフレ大津波の二波から三波への移行状態」にあるものと考えている。つまり、「200

本文を読む

露シア烏クライナ戦争――兄弟殺しと腐敗、もう厭だ。先ずは撃ち方止め。――

著者: 岩田昌征

 ISF、すなわちIndependent Speach Forum、「独立言論フォーラム」なる電子言論団体がある。そこに安斉育郎氏が詳細なウクライナ情報を毎日提供している。北米西欧日本の市民社会主流メディアの伝えるウクラ

本文を読む

【抗議声明】 8.15反「靖国」デモにおける不当弾圧・逮捕を許さない!

著者: 8.15反「靖国」行動弾圧救援会

8月15日、国家による「慰霊・追悼」を許すな! 8.15反「靖国」行動のデモにて、参加者一人が不当逮捕されました。私たちは警察による暴挙を許しません! 淡路公園で行われたデモの出発前の集会では、6.4の練馬における反基地

本文を読む

 朝日「声」欄に日本の武器輸出についてのコメントが掲載されました

著者: 杉原浩司

お知らせが遅れましたが、昨日8月16日の朝日新聞10面「声」欄下の「どう思 いますか 日本の武器輸出」特集に、インタビューをまとめた長めのコメント が掲載されました。紙面の一番下になります。 日本は武器輸出しないことで構

本文を読む

戦前・戦後の広島の実像を伝える 広島・泉美術館の特別展「広島の記憶」

著者: 岩垂 弘

 世界で最初に原爆の被害を受けた広島が、再び国内外の関心を集めている。ウクライナ戦争を機に核戦争が起きるのではないかという不安が世界的に高まってきたのと、去る5月にG7(世界主要7カ国)の首脳会議がここで開かれたからだと

本文を読む

福島第一原発の核汚染水の海洋放出に物申す【その2】: 太平洋諸島フォーラム(PIF)に任命された科学者たちによる科学評価から

著者: グローガー理恵

はじめに          福島第一原発敷地に保管された放射能汚染水   Source:Peakoil 4月18日、ドイツIPPNW(核戦争防止国際医師会議)はホームページで、ドイツ政府は日本が計画している福島第一原発の

本文を読む

被爆の実相、体験の継承へ新たな試みを知る 広島を8月5日から7日まで訪ねて

著者: 山田幹夫

 8月6日の中国新聞の朝刊・社説は、ヒロシマ78年として「原点の継承 今こそ誓いたい」と書いている。中見出しは「廃絶の道見えず」「核抑止力は幻想」「証言掘り起こす」と続いている。社説に込められた、最近の日本の情況から「気

本文を読む

青天井の爽やかさを味合わせよう ―「権威主義国」を封じ込めるのでなく

著者: 田畑光永

 アメリカのバイデン政権は9日、中国に対して半導体、人工知能(AI)それに量子技術の先端3分野での中国への投資を規制する政策を発表した。具体的にはこの3分野の中国への投資案件は政府への届け出を義務付け、最先端の半導体と量

本文を読む

福島第一原発の核汚染水の海洋放出に物申す【その1】: 中国常駐国連代表のワーキング・ペーパーから

著者: グローガー理恵

はじめに   「核廃絶と脱原発こそ日本の歴史的使命だ」と訴えられている、元駐スイス大使の村田光平氏は、フクシマ原子力災害についてこう述べられている: 「福島事故の反省が皆無になることは許すべきではありません。

本文を読む

日中平和友好条約締結45周年にむけて:日本はアジアに戻ろう -歴史と向き合い友好を築く- My speech to commemorate the 45th Anniversary of the Japan-China Peace and Friendship Treaty of 1978

著者: 乗松聡子

8月10日、衆議院議員第一会館で開催された、日中平和友好条約締結45周年記念大集会で発言させていただいた原稿をここにアップします。(写真は済州島以外は筆者撮影です。)300人定員の会場は一杯になり、呉江浩中国大使、鳩山友

本文を読む

【団体・議員賛同依頼】<8月16日締切>土地規制法:沖縄県久高島の区域指定解除を求める要請

著者: 杉原浩司

軍事基地や原発などの施設周辺の住民を監視し、反対運動などの抑圧を狙う土 地規制法の区域指定が着々と進んでいます。ズサンな指定を象徴する沖縄県久 高島のケースについて、不当極まりない指定の解除を求める緊急の要請書を 3団体

本文を読む

世界は何処へ行くのかー『リベラリズムへの不満』(フランシス・フクヤマ、会田弘継訳)からー

著者: 三上治

(1) フランシス・フクヤマは1989年に「歴史の終わり」を発表して注目された。1989年にはベルリンの壁の崩壊(12月)があった。そしてソ連邦の崩壊(1988年から1991)があった。いわゆる戦後の冷戦構造の崩壊である

本文を読む