評論・紹介・意見の執筆一覧

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渥美文夫著『大ロシアへの開発独裁に変質』(武久出版)を読んだ (下)

著者: 大谷美芳

 (上)(中)は (1)トロツキーは…党内闘争で早々に敗退      (2)一国社会主義と闘争したのはジノヴィエフ派…      (3)ブハーリン派が官僚制国家資本主義に抵抗…      ・「亀の歩み」と「馬車馬の疾走」

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反体制派の百科全書たる役割:白川真澄「脱成長のポスト資本主義」(社会評論社2023年)読書のお薦め

著者: 野上俊明

 ちきゅう座の何かの記事で、白川真澄という名前をみたとき、50数年前の記憶が少し心の痛みをともなって甦ってきた。70年安保を少し過ぎた頃だったか、旧構造改革派で、学園紛争中に過激派路線に転向した――当時「一周遅れのトップ

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渥美文夫著『大ロシアへの開発独裁に変質』(武久出版)を読んだ (中)

著者: 大谷美芳

(上)は  (1)トロツキーは…党内闘争で早々に敗退      (2)一国社会主義と闘争したのはジノヴィエフ派…     ・一国社会主義は必要で可能…         まで その続き ・一党独裁と党内分派禁止で「合同反対

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オルバン政権にウクライナ戦争を仲介する資格も能力もない

著者: 盛田常夫

オルバン・ヴィクトルがプーチン-トランプ会談招聘を演出したのは、来年に控えた総選挙勝利への宣伝材料として政権の国際的正統性を誇示できると考えたからである。ウクライナを批判し、ロシアの主張を繰り返すオルバンに、ゼレンスキー

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自民党の終末期政権としての高市政権

著者: 小川 洋

高市政権の短命を予測する 今年の夏の暑さは尋常ではなかった。体温を上回る高温のなかに外出するのは、それなりの覚悟が必要だった。そこにこの急激な気温低下である。北国からは初雪の便りが届いている。野遊びに出かけたくなる「秋晴

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Global Headlines:ドイツ市民社会における陣取り合戦

著者: 野上俊明

<はじめに> ドイツの極右勢力は、この二十年間ほどで街頭行動やテロを主とする行動的な過激派から、市民社会でヘゲモニーを構築する組織政党へと進化し姿を変えてきた。そのことは特に近年伸長著しいAfD(ドイツのための選択肢)に

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「キューバはウクライナ紛争への関与を断固として否定する」

著者: 岩垂 弘

キューバ外務省が声明 駐日キューバ大使館は10月23日、本国の外務省が同月11日に発表した「キューバは、ウクライナ紛争への関与を断固として否定する」との声明の日本語訳を発表した。2023年9月以来、世界の一部の報道機関が

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石破首相の戦後80年所感――日本政治右傾化への警鐘

著者: 宮里政充

石破首相は10日、戦後80年の所感を発表したが、その主要テーマは日本が先の戦争を防げなかった原因の分析である。総理大臣を辞する直前になって、この所感を総理個人として発出したのはなぜか。それは極右勢力の急激な進出に終わった

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『朝鮮新報』より転載:歴史の分岐点で問われる西側の選択/乗松聡子 A Turning Point in History: What will the West choose?

著者: 「ピース・フィロソフィー」

 『朝鮮新報』連載「私のノート 太平洋から東海へ」5回目(25年9月1日)から許可を得て転載します。「9.3」前の記事だったので、以下の記事と合わせて読んでください。 欠如する歴史的視点 対日戦勝記念日 <乗松

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詩的空間の対話性:『岡本勝人書評集成』のトポロジー

著者: 髭郁彦

 詩人の岡本勝人氏の近著、『岡本勝人書評集成』は2004年から2025年までに書かれた多数の書評がまとめ上げられた著作である。書評の対象となっているのは詩集、小説、批評、エッセイ、研究書など様々な文学ジャンルの作品である

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Global Headlines:AfDのファッショ的攻勢、大学を標的に

著者: 野上俊明

<はじめに> 米トランプ政権が先導するフェイク・ファシズム攻勢は、反知性、反科学、排外主義のイデオロギー的本性をむき出しに、リベラルの本拠地たるハーバード大学やコロンビア大学など有名大学に向かっている。その有様は、195

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