評論・紹介・意見の執筆一覧

黙っていてはいけない。声をあげよう、後悔しないように。排外主義は、あらゆる差別の引き金になる。そして、平和と国際協調を危うくする。

著者: 澤藤統一郎

(2025年7月17日) 最近、マルティン・ニーメラーの警句の引用が、あちこちに目につく。不気味なことだが、そういう時代の空気なのだ。 「ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなか

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二十一世紀ノーベル文学賞受賞作品を読む(14-中)

著者: 横田 喬

ヘルタ・ミュラー(ドイツ、1953~)の『狙われたキツネ』(山本浩司:訳、三修社:刊)の続き 医者がやってくると、誰もが一歩ずつブリキ職人から離れた。まるで今にしてようやくショックを受けたかのようだった。そうして医者が死

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「自党ファースト」の参政党が、TBS『報道特集』に偏向報道攻撃。これは、排外主義批判報道の萎縮を狙った不当な選挙戦術ではないか。

著者: 澤藤統一郎

(2025年7月16日) 参院選の投票日が間近である。選挙情勢の分析やら予測やらの報道がしきりである。前回参院選は2022年7月10日だったが、当時とはまったく様変わりの選挙情勢だという。 3年前の選挙直前の7月8日、安

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Global Headlines:アジアにおけるトランプ政権の貿易戦争

著者: 野上俊明

<はじめに>  トランプ米大統領は7月9日、貿易相手国に新たな課税措置を通知する書簡を送付した。アセアン地域と日韓の新たな関税率は以下のとおり(かっこ内は4/2発表された関税率)。 ――タイ 36%(36%)、ベトナム

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ミャンマー、著名な活動家が警鐘 NUG(国民統一政府)には人民革命を勝利に導くために必要な指導力が欠けている、手遅れになる前に行動を!

著者: 野上俊明

<はじめに>  2021年2月1日のクーデタの直後、ミャンマー全土は凍り付いたように沈黙が支配した。民主的な政治指導者の多くが囚われ、町々にはためらいが支配していた。しかし恐怖に金縛りになっていたのではない、誰かが鬨(と

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ダライ・ラマの「輪廻転生制度」を続けるとのことだが

著者: 阿部治平

ーー八ヶ岳山麓から(530)ーー 7月3日、「ダラムサラ・共同」が伝えるところによると、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(89)は2日、自身の死後生まれ変わりをさがす「輪廻転生制度」を継続するとの声明を発表した。

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キューバ、トランプ大統領の覚書を拒否 対キューバ政策強化に反発

著者: 岩垂 弘

キューバ外務省は7月1日、「キューバは、米国の経済封鎖強化を定めた大統領覚書を拒否する」と題する声明を発表した。米国のホワイトハウスが6月30日に発表した{キューバに対するアメリカの政策強化}と題するトランプ大統領の覚書

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Global Headlines:狂気の世界に対抗する新しいカリスマ登場?

著者: 野上俊明

11月のニューヨーク市長選に向けた民主党の予備選で、ゾーラン・マムダニ州下院議員が、番狂わせで本命と見られていたクオモ前州知事を抑えて勝利した。民主社会主義者を自称するマムダニ氏は、ウガンダ生まれのインド系移民でイスラム

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【声明】日本学術会議を「特殊法人」化する法律の成立にあたって(学者・市民の会)

著者: 杉原浩司

私も参加する「軍学共同反対連絡会」を含む17団体で構成する「日本学術会議「特殊法人化」法案に反対する学者・市民の会」は、6月24日に声明<日本学術会議を「特殊法人」化する法律の成立にあたって>を公表しました。 私も「廃案

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