1956 年 10 月 23 日に勃発したハンガリーの動乱は、およそ2週間の市街戦を経て、ソ連軍の戦車によって制圧された。それから 69 年が経過した。何が動乱を惹き起こしたのか、ソ連軍による直接制圧の結果、ハンガリー社
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
Global Headlines:ドイツ市民社会における陣取り合戦
著者: 野上俊明<はじめに> ドイツの極右勢力は、この二十年間ほどで街頭行動やテロを主とする行動的な過激派から、市民社会でヘゲモニーを構築する組織政党へと進化し姿を変えてきた。そのことは特に近年伸長著しいAfD(ドイツのための選択肢)に
本文を読む「黒川の女たち」、20席の小劇場で見る
著者: 内野光子田端のシネマ・チュプキという、小さな劇場、予約しないと観られないという。駅からJR東日本の長いビルに沿って坂を下り、仲通り商店街を目指す。途中、通りがかりの方が、業務用スーパーの隣にありますよとの案内の通り、たしかにそ
本文を読む「キューバはウクライナ紛争への関与を断固として否定する」
著者: 岩垂 弘キューバ外務省が声明 駐日キューバ大使館は10月23日、本国の外務省が同月11日に発表した「キューバは、ウクライナ紛争への関与を断固として否定する」との声明の日本語訳を発表した。2023年9月以来、世界の一部の報道機関が
本文を読む「戦場のピアニスト」ふたたび
著者: 内野光子初めて見るような「戦場のピアニスト」だった。2003年、封切り時に、地元の映画館で見たはずだった。今回NHKBSで見ることができた。 ドイツナチスのポーランド侵攻で廃墟となったワルシャワの街、
本文を読む中国は高市政権の出発をどう見ているか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(541) はじめに10月21日のNHKによると、欧米の指導者やメディアは、高市早苗氏の総理大臣就任に関して、女性総理の誕生を祝福する一方、右傾化傾向、対中国政策への懸念を示している。ASEANは儀礼的
本文を読むジェノサイドへのカナダの共犯を問う:ウー元老院議員
著者: 「ピース・フィロソフィー」Canadian Senator Yuen Pau Woo Calls for Inquiry into Canada’s Complicity in Genocide カナダ元老院のブリティッシュ・コロンビア州代表議員
本文を読むアラステア・クルック:「西側は大規模な心理作戦の中にある」–ウクライナ戦争は「領土問題」ではない。
著者: 「ピース・フィロソフィー」Alastair Crooke: We in the West are in the Middle of a Huge Psychological Operation アラステア・クルック氏をまだこのブログで紹介していな
本文を読むお江戸舟遊び瓦版1024号-2/PARC自由学校鎌田慧さんと訪ねる下北半島(2)
著者:〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/〔opinion14485:251023〕
本文を読むお江戸舟遊び瓦版1024号-1/PARC自由学校鎌田慧さんと訪ねる下北半島(1)
著者: 中瀬勝義〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/〔opinion14484:251023〕
本文を読む共産党はいま存亡の岐路に立っている(その73)
著者: 広原盛明「保守と革新」「反動と進歩」の空中戦型発想では多党化時代に対応できない、共産党は野党最下位グループに沈んだ、2025年参院選の結果から(番外編3) 2025年参院選の最大の特徴は、野党が「躍進組」「停滞組」「凋落組」の3
本文を読む石破首相の戦後80年所感――日本政治右傾化への警鐘
著者: 宮里政充石破首相は10日、戦後80年の所感を発表したが、その主要テーマは日本が先の戦争を防げなかった原因の分析である。総理大臣を辞する直前になって、この所感を総理個人として発出したのはなぜか。それは極右勢力の急激な進出に終わった
本文を読む思い出のキャンパス、学習院大学
著者: 内野光子小雨のなか、左は輔仁会館、正面に西五号館を望む。2025年10月16日撮影。 「貞明皇后と華族」展の開場は10時、目白には早めに着いたので、小雨の中、キャンパスの一部をまわった。私の最初の職場が目白の学習
本文を読む『朝鮮新報』より転載:歴史の分岐点で問われる西側の選択/乗松聡子 A Turning Point in History: What will the West choose?
著者: 「ピース・フィロソフィー」『朝鮮新報』連載「私のノート 太平洋から東海へ」5回目(25年9月1日)から許可を得て転載します。「9.3」前の記事だったので、以下の記事と合わせて読んでください。 欠如する歴史的視点 対日戦勝記念日 <乗松
本文を読むペドフィル事件の新たな展開
著者: 盛田常夫オーブダ矯正少年院の売春・買春事件は、Fidesz政権にとって頭の痛い問題になっている。昨年、ビチケ児童養護施設の性的虐待事件被告の恩赦を巡って、政府の不手際があったにもかかわらず、再び同様の事件が明らかになり、政府の監
本文を読む詩的空間の対話性:『岡本勝人書評集成』のトポロジー
著者: 髭郁彦詩人の岡本勝人氏の近著、『岡本勝人書評集成』は2004年から2025年までに書かれた多数の書評がまとめ上げられた著作である。書評の対象となっているのは詩集、小説、批評、エッセイ、研究書など様々な文学ジャンルの作品である
本文を読む「貞明皇后と華族」展へ~警備が厚かった学習院大学のミュージアム
著者: 内野光子10月16日、学習院大学のミュージアムで開催中の「貞明皇后と華族」展に出かけた。というのも、数年前に、ある論文集に「貞明皇后の短歌の国家的役割―ハンセン病者への「御歌碑」を手がかりに 」(202
本文を読む戦後80年 被害国の「継承」に目を向けよう 『JP通信』10月号より
著者: 「ピース・フィロソフィー」Eighty Years After the War: War Memory from the Perspective of the Nations Victimized by Japan 『日本カトリック正義と平和協議
本文を読むGlobal Headlines:AfDのファッショ的攻勢、大学を標的に
著者: 野上俊明<はじめに> 米トランプ政権が先導するフェイク・ファシズム攻勢は、反知性、反科学、排外主義のイデオロギー的本性をむき出しに、リベラルの本拠地たるハーバード大学やコロンビア大学など有名大学に向かっている。その有様は、195
本文を読むノーベル平和賞受賞者マリア・コリナ・マチャドは、イスラエルのジェノサイドとトランプの対ベネズエラ戦争を支持している:ベン・ノートン
著者: 「ピース・フィロソフィー」Ben Norton: Nobel Peace Prize winner supports Israel’s genocide & Trump’s war on Venezuela (Japanese Trans
本文を読む拝啓 高市早苗様。日本の鹿にだけでなく、マルタの猫にもご配慮を。
著者: 澤藤統一郎(2025年10月16日) 私はマルタの一市民です。かつてはマルタ騎士修道会で名を馳せた地中海の島国は、今、猫の島として知られ、島内には人口40万の倍の数の猫がのびのびと暮らしています。この島では、人と共生しているたくさ
本文を読む【子安宣邦 最後の市民講座のお知らせ】
著者: 子安宣邦【最後の市民講座のお知らせ】はじめての一般書籍『生き直し』(光文社刊・1980円)の上梓と時を同じくして、20年以上続いた私の市民講座も、ひとまず最終回を迎えることになりました。しかし2年前には、最終講義と銘打って多くの
本文を読む共産党はいま存亡の岐路に立っている(その72)
著者: 広原盛明自公政権が〝少数与党〟になった多党化時代に共産が後退する理由、共産はなぜ80万票(2割弱)もの票を失ったのか、2025年参院選の結果から(番外編2) 2024年衆院選は、自民が単独過半数を割ると同時に、自公連立政権が過半
本文を読む終わりの見えてきたトランプ2.0
著者: 小川 洋マッカーシズム(赤狩り)の歴史から 健康状態-国連総会など9月23日、国連総会の会場にいた各国の代表たちは、認知症患者の症状観察をしている気分だったかもしれない。第一期目の総会演説の際には、トランプ氏が明らかな嘘をついた
本文を読む「流動化する有権者」―中国からみた日本参院選
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(540) 遅れすぎた内容で申し訳ないが、9月18日中国共産党の国際問題専門紙「環球時報」は「流動化する日本の有権者」という論評を掲げた。筆者は霍建崗といい中国現代国際関係研究院東北アジア研究所研究員で
本文を読む雑誌の廃刊が続く中で(4)『季論21』の廃刊
著者: 内野光子『季論21』は、我が家ではどちらかといえばなじみのある雑誌だった。人文・社会科学系の幅広いテーマを扱っていたので、私は、文学、メディア関係の論説などは拾い読みしていた。まさか自分のところに依頼が来るとは思わ
本文を読む感想文『紅楼夢』
著者: 合澤 清前にも触れたことがあるが、今年の夏は長く続いた酷暑に悩まされ、その炎天下の期間を、何とか我慢しながら過ごそうと思いあぐねて手に取ったのが『金瓶梅』とこの『紅楼夢』だった。この種の艶笑小説など読み上げるのは簡単だろうと高を
本文を読む雑誌の廃刊が続く中で(3)『早稲田文学』【第十次】の休刊
著者: 内野光子なにしろ、明治24年、1891年10月、東京専門学校(現早稲田大学)の坪内逍遥が主宰となって創刊した『早稲田文学』、伝統ある文芸雑誌である。2017年末、金井美恵子特集への執筆依頼にはいささか戸惑った。金井
本文を読む服従の文化:敗戦から戦勝国の冷戦イデオロギーに従うドイツ
著者: グローガー理恵はじめに 〈2025年5月9日、NATOマルク・ルッテNATO事務総長と会うメルツ首相 (NATO / Flickr / CC BY-NC-ND 2.0)〉 ヨーロッパでもそうだが、ドイツではエリートたちが、メインストリ
本文を読むペドフィル事件をめぐる政治的攻防
著者: 盛田常夫国会本会議でのシェンミエン副首相の発言キリスト教民主人民党党首で、オルバン内閣の副首相を長年にわたって務めるシェンミエン・ジョルトは、キリスト教徒を自称しながら、北欧からアフリカまで狩猟に出かける狩猟マニアである。ハンガ
本文を読む










