評論・紹介・意見の執筆一覧

雑誌の廃刊が続く中で(2)『朝日ジャーナル』・『週刊朝日』の廃刊

著者: 内野光子

 『朝日ジャーナル』の創刊は、調べてみると、1959年3月とある。そうだったんだ、とあらためて思い起す。私の学生生活のスタートと重なる。 時を同じくして『少年マガジン』も創刊されている。  59年3月28日には「安保改定

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トランプ旋風が吹き荒ぶラテンアメリカ

著者: 後藤政子

進む米国離れ・忍び寄る軍事介入の影 「相互関税騒ぎ」は国際社会の力学のもとで、それなりの形で収拾に向かっているが、「米国の裏庭」と言われるラテンアメリカでは未だにトランプ旋風が吹き荒び、米国の軍事介入の可能性も取り沙汰さ

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イスラエルを解体せよ!――「ユダヤ人問題」が生み出した鬼っ子、 ヨーロッパ、米国、ロシアが責任をとれ

著者: 柏木 勉

イスラエル問題をめぐっては諸々の論点がある。だがここではそれらには触れず、問題の根本だけ述べる。諸々の論点をめぐるレトリックではなく、ごくごく単純なことである。 直近の情勢は、実に悲惨きわまりなくはらだたしい。戦争犯罪人

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反動と専制の枢軸同盟に活路を見出すミャンマー軍事政権

著者: 野上俊明

 12月8日にミャンマー軍事政権が強行しようとしている総選挙を前に、中国は「春の革命」――2021年2月のクーデタに対する抵抗運動――を挫折させるべく、政権へのテコ入れを本格化させている。第一に、アセアンからも締め出され

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渥美文夫著『大ロシアへの開発独裁に変質』(武久出版)を読んだ (上)

著者: 大谷美芳

 「読もう」(2025.08.23)では結論の第13章だけにコメントした。「スターリン主義・ソ連=開発独裁」が主旨。それは「官僚制国家資本主義」&「官僚ブルジョア階級の独裁」とほぼほぼ同義、と理解し支持した。今回は(上)

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青山森人の東チモールだより…「グレーターサンライズ」ガス田の開発話はどうなっているの?

著者: 青山森人

マレーシアの首相が東チモールを訪問 ASEAN(東南アジア諸国連合)の議長国・マレーシアのアンワル=イブラヒム首相が9月23日~24日、東チモールを訪問しました。アンワル=イブラヒム首相のこの訪問は10月末に実現されると

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『比翼の象徴』(井上亮)を手掛かりに<平成流>を考えてみた。

著者: 内野光子

 知人に勧められ、雑誌『反天皇制市民1700』に『比翼の象徴』を手掛かりに、明仁・美智子夫妻による<平成流>の30年余についての拙稿をまとめてみたのが、以下である。この雑誌の由来は、表紙裏の「反天皇制市民1700ネットワ

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日朝国交正常化のためには、日本人が変わらなければいけない (9月27日シンポジウム「日朝ピョンヤン宣言から23年 国交正常化を求めて」乗松聡子発言) Normalization of Japan–DPRK Relations Requires Change in Japan

著者: 「ピース・フィロソフィー」

9月27日、日本教育会館にて日朝全国ネット主催シンポジウム「日朝ピョンヤン宣言から23年 国交正常化を求めて」が開催されました。会場は立ち見が出るほどの盛況でした。そこでの乗松聡子の発言内容をここに紹介します。 日朝国交

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第9回現代史研究会(ちきゅう座)討論集会報告右派ポピュリズムと対決する日本政治の正念場!

著者: ちきゅう座事務局

日時:2025年9月20日(午後1時~5時)場所:明治大学駿河台校舎 研究棟2階第9会議室 (講師1)白井 聡さん(政治学者、京都精華大学准教授)                 「右派ポピュリズムの台頭と資本主義社会の

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Global Headlines:世界同時的ファッショ攻勢に抗して

著者: 野上俊明

<はじめに> ナチズムの運動にヒトラーやゲッペルスという稀代の「雄弁家」、アジテーターが不可欠であったように、今日の世界でも極右運動にはアジテーターは欠かせない。日本でも、かつて石原慎太郎は橋下徹の雄弁さをヒトラー並みと

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映画「国宝」を観る――西暦と元号、在日出身日本国首相誕生の可能性—―

著者: 岩田昌征

 映画「国宝」を観た。今年6月の公開上映以来今日までに観客数は一千万人を超え、興行収入額は百五十億円に達したと言う。 内容は、任侠—―これは美称であり、通称はやくざか博打ち、現代日本市民社会の思い上がった新造差別語では反

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二十一世紀ノーベル文学賞作品を読む(17-下)

著者: 横田 喬

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(ベラルーシ、1948~)の人となり 沼野充義氏(スラブ文学、東大名誉教授)は『ボタン穴から見た戦争』(岩波書店:刊)の巻末の解説でアレクシエーヴィチの人となりについて、こう記す。彼女は

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『二十四の瞳』を見た~何年前のことだったか。

著者: 内野光子

 映画サークルの上映会、今月は『二十四の瞳』(木下恵介監督 1954年)だった。たしかに一度はすでに見ている70年以上前の作品だ。私が覚えているシーンといえば、しばらく学校を休んでいた高峰秀子の大石先生を家まで訪ねること

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二十一世紀ノーベル文学賞作品を読む(17-中)

著者: 横田 喬

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(ベラルーシ、1948~)『ボタン穴から見た戦争』――白ロシアの子供たちの証言』「はじめに」続き 今日では、この子供たちがあの悲劇の日の最後の目撃者です。この子たちで終わりです!しかも、

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戦争準備をやめ、軍縮への大転換を ―― 安保法制10年にあたって

著者: 平和構想研究会

1.安保法制は日本の姿を変えた2025年9月16日平和構想研究会2015年9月19日、国会の内外で反対と抗議の声があがる中で、安保法制(安全保障関連法案)は強行採決された。それから10年が経過する。この10年間に、日本は

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