評論・紹介・意見の執筆一覧

米国で広がる「在沖米海兵隊不要論」を伝える

著者: 岩垂 弘

 沖縄在住の、知り合いのジャーナリストから手紙をもらった。「琉球新報の記事を読むよう多くの方々に伝えてほしい」という内容だ。そのジャーナリストによれば、在沖米海兵隊の不要論が米国議会内に出ており、琉球新報の特派員がそれを

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「低周波音被害者の国際交流が実現しました」・低周波音問題研究会報告

著者: 西兼司

8月29日午後、府中市のグリーンプラザで低周波音問題研究会役員でもあり、低周波騒音研究会代表でもある藤田容子さんの本年6月8日から19日までのポルトガルを中心とした欧州被害者交流の旅の報告講演がありました。成果が興味深い

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権力闘争で何が悪いのか―「政策」不在はメディアに責任―

著者: 半澤健市 

民主党党首選について短く書く。 ①権力闘争で何が悪いのか 政治は権力闘争である。菅・小澤の権力闘争のどこが何故悪いのか。 小澤は「政治とカネ」問題を承知で出馬するのである。悪けれ落とせばよいのだ。 「大東亜戦争」時代の商

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「人間様あわれみの令」発布が必要 池波正太郎『おとこの秘図』を読んで

著者: 安原和雄

20年も前に読んだ池波正太郎の作品群が積み上げられているわが家の書棚からたまたま『おとこの秘図』(上中下=新潮文庫)を引き出して、読み直した。読後感をいえば、作品の筋書き、その展開がおもしろいだけではない。徳川幕府の綱吉

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「同じアホなら・・・」 ―防衛懇談会の危険な報告書―

著者: 田畑光永

 民主党政権が設けた「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」が報告書をまとめ、27日菅首相に提出した。「政権交代」という、1年前はあれほど新鮮だった言葉が今やすっかり色あせてしまった現実にわれわれは直面しているわけ

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あの大戦の呼称を統一できないか  -敗戦65年を機に改めて思う-

著者: 岩垂 弘

 8月19日付の朝日新聞朝刊「声」欄に載った投書が、私の関心をひいた。「あの大戦の名称 統一できないか」と題する投稿で、65年前の8月15日に日本の敗戦で終わったあの一連の戦争をどのような名称で呼ぶのが一番適切かと問うた

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『冷戦史の再検討―変容する秩序と冷戦の終焉』菅英輝編著(法政大学出版局、2010年)

著者: 木村 朗

   冷戦終結からすでに20年が経過しようとしている。近年、旧ソ連・東欧圏を中心に資料公開が進んだ結果、欧米中心あるいはアメリカ中心の冷戦史研究を問い直し、これまでの冷戦像を相対化する新しい潮流が生まれている。本書は、米

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民主党代表選挙はこうなるのが一番いい形である

著者: 三上 治

 今年の夏は酷暑と真夏のミステリーとでもいうべき高齢者の消息不明が後世に記憶されることになるのかも知れない。それに比して民主党代表選挙はどうだろうか。小沢一郎の立候補情報が伝えられ民主党代表選挙としてはもっともいい形にな

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天木直人著『さらば日米同盟! 平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策』 講談社 (2010/6/22)の薦め

著者: 木村 朗

 著者の天木直人氏は駐レバノン大使としてイラク戦争を無条件に支持した当時の小泉純一郎首相に抗議して解雇処分となった気骨のある元外交官で、日米同盟の是非そのものを正面から問う著者の立場と主張は明確である。  最初に、政権交

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「戦争中が一番良かった」という母の声が忘れられない

著者: 海の大人

8月14日にアップされた、鈴木顕介さんの「65年目の夏に思うーある母と子の死」はまことに切ない記録であった。こうした例は多かれ少なかれ他にも在ったのであろうが、その悲惨さは胸を突く。鈴木さんが、これを「戦争の暴虐を再び許

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思いやり予算削減は当然。NATO、韓国並みなら半減

著者: 坂井定雄

 来年度予算要求で、防衛省が思いやり予算を含む予算削減に、抵抗している。菅内閣の方針に一応従って、当初要求を一割弱削って概算要求をまとめたが、削った分は1兆円超の特別枠から取ろうと虎視眈々。防衛省担当記者への説明をはじめ

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韓国併合100年首相談話を高く評価する -基本条約後も王朝文書を返却しなかった愚-

著者: 早房長治

 菅直人首相が10日発表した韓国併合条約発効100年に当たっての談話は韓国政府からも評価された。国内では、自民党や民主党の一部から「韓国を含むアジア諸国に何度謝るのか」という反対論があったが、菅内閣は謝罪談話に踏み切った

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お粗末だった「ビキニ環礁世界遺産」報道  -肝心なことを書かない各紙-

著者: 岩垂 弘

 マスコミ界には「8月ジャーナリズム」という用語がある。いわば業界用語の一つだが、毎年、8月になると、新聞やテレビなどマスメディアが競って「戦争特集」を組み、戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴えることから生まれた用語だ。8月は

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ここまで落ちた国家主義  ―日韓「談話」反対論のお粗末―

著者: 田畑光永

 「日韓併合100年」にあたっての菅首相の談話が、10日に閣議決定され、発表された。事前に予想されたとおり1995年の村山首相(当時)の談話を踏襲する内容であって、しいて新味を探せば、在サハリン韓国人支援、朝鮮半島出身者

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「核なき世界」へ希望を持ち続けよう―広島・長崎平和宣言が訴えること

著者: 安原和雄

 広島、長崎ともに65回目の「原爆の日」を迎えた。悲願の「核なき世界」はいつ実現するのだろうか。今年の祈念式典には国連事務総長のほか、原爆投下国・米国の駐日大使などが初めて参加した。歓迎すべき変化といえる。広島平和宣言は

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世界に届いたヒロシマの声 -歴史的な日となるか、2010年の「8・6」-

著者: 岩垂 弘

 「原爆被爆から65年。核兵器廃絶を訴え続けてきた広島の声は、ようやく世界に届いた」。8月6日の広島原爆の日を中心に広島市で繰り広げられた多くの催しを見て回った印象を一言でいうならば、そういうことになろうか。そして、世界

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「異例な不確かさ」が続く世界経済の現状    EUのストレステストも不安払拭できず

著者: 早房長治

 「米国経済の見通しには異例な不確かさが残ることを認識している」――バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の21日の上院銀行委員会における証言は世界にショックを与えた。米経済が2008年9月のリーマン危機から依然と

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