評論・紹介・意見の執筆一覧

原子力基本法改正案を撤回せよ -「軍事利用のおそれも」と七人委が緊急アピール -

著者: 岩垂 弘

 無党派の立場で平和問題に発言を続けている知識人のグループ「世界平和アピール七人委員会」は、6月19日、さる15日に衆院を通過し参議院で審議が始まっている「原子力規制委員会設置法案」について緊急アピールを発表した。  原

本文を読む

「ソーラー地球経済」をめざして -脱原発後の新しい国造りへ転換を-

著者: 安原和雄

脱原発をめざすのか、それとも原発再稼働なのか、その二者択一が問題なのではない。原発再稼働は時代錯誤もはなはだしい所業で、脱原発はもはや自明の理である。日本が今考え、めざすべきことは脱原発後の新しい国造りにどういうイメージ

本文を読む

袋小路を抜けられぬシリア情勢 -スンニー派対シーア派の対決が絡む-

著者: 伊藤力司

昨年3月に端を発したシリアの反体制運動は、1年3カ月の抗争で1万人超といわれる犠牲者を出しながら、まだ決着が着きそうにない。シリアの多数派イスラム教スンニー派を主体とする反体制勢力は、スンニー派が多数派を占める周辺アラブ

本文を読む

中国に急所を握られたアメリカ -書評 矢吹晋著『チャイメリカ―米中結託と日本の進路』(花伝社) -

著者: 半澤健市

「チャイメリカChimerica」とは「チャイナ+アメリカ」のことである。 ふざけた印象を与える単語だ。しかし実態はふざけたものではない。それを明快に説くのが本書である。 《経済史家の著作に語源》 この言葉の初出は、経済

本文を読む

悪いことがなければ、良いことは来ない─バイオリニスト黒沼ユリ子、32年のメキシコ音楽教室を語る

著者: 鈴木顕介

  メキシコを拠点に活動してきた世界的に知られるバイオリニスト黒沼ユリ子さんが、旭日小綬章受章で来日した機会に7日、日本記者クラブで「囲む会」が開かれた。 話の中心は、受章理由で挙げられた日本メキシコ文化音楽交流振興の舞

本文を読む

活発化する国際協同組合年にちなむ活動 -協同組合陣営が多彩な計画-

著者: 岩垂 弘

 今年は、国連が定めた「国際協同組合年」(IYC)。各国政府と国民が協同組合の役割について認識を深め、その発展を促進しようという狙いから設定された国際年だが、それもほぼ半年が過ぎ、日本でもようやくこの国際年にちなんだ活動

本文を読む

ドイツ・マックスプランクインスティチュート研究発表「原発大事故は10年ごとに起こる」

著者: グローガー理恵

日本では橋下大阪市長が原発再稼動を容認とのニュースがありました。そして、JNNと毎日新聞が行った大阪府内の735人の有権者を対象にした電話調査によれば、49%が橋下市長の再稼動容認を支持する、18%が支持しないという結果

本文を読む

国民を愚弄する談合と詭弁 ~消費税増税法案と原発再稼働をめぐって~

著者: 醍醐聡

「解散を確約したら消費税増税法案に賛成する」!?  自民党はこういう物言いで民主党に「話し合い解散」なるものを迫ってきた。しかし、共同通信が5月26、27両日に実施した全国電話世論調査によると、消費税増税関連法案を今国会

本文を読む

原爆と原発は人類の過ちである -全廃に向けて猶予は許されない!-

著者: 安原和雄

 「反原発」の運動や著作は最近増えてきた。このことは歓迎したいが、どこか物足りない印象も拭えない。なぜなのか。それは「原爆と原発」を一体として捉え、論じなければならないという視点が弱いからだろう。その点、最近の著作『原爆

本文を読む

テント日誌 5/23日経産前省テント広場―256日目 ‥ゼロ18日目

著者: 経産前省テントひろば

持久戦に入ったテントの日々の中で 昨日は一日雨に降りこめられていた。風情としては嫌いではないといってもやっぱり鬱陶しい。今日は晴れていて風が肌にここちよい。テント前の椅子に座って眺めていると、緑に包まれて先に頭だけ出した

本文を読む

「祖国から成る欧州」か「欧州合衆国」か -それとも「南北分裂」か-

著者: 伊藤力司

1999年1月に欧州単一通貨ユーロが華々しくスタートしてから13年。ギリシャの債務問題から1年半くすぶり続けてきたユーロ危機は、5月6日の総選挙でギリシャ国民が「緊縮政策ノー」を突きつけたため、一挙に爆発した。この総選挙

本文を読む

野坂昭如の「田植え」を読んで -農業を棄てた自分の「今」を想う-

著者: 安原和雄

田植えの季節がめぐってきた。野坂昭如の田植え観、さらに農業・製造業論、反原発論はなかなかユニークである。日本は農業を軽視し、棄てたからこそ、製造業も衰退へ向かっているという主張には納得できる。 私自身、農家の生まれであり

本文を読む

金融資本支配へのヨーロッパの反乱 ―仏大統領オランドの立候補演説に宿る「精神」―

著者: 半澤健市

《我々は市場原理の眼鏡だけでみている》 ヨーロッパの財政危機が続いている。これを書いている時点(2012年5月16日)ではギリシャの新政権発足が失敗して6月に再び総選挙をやるという。昨日は就任直後のフランス大統領フランソ

本文を読む