昨年2月に著書『資本主義の限界とオルタナティブ』(岩波書店)を公刊した。ここ10年ほどのあいだに執筆した論稿を集成して、5章と終章に構成している。ここではそれに加えた序章「資本主義の限界とオルタナティブ」を中心に、この
本文を読むスタディルームの執筆一覧
米国大統領トランプ氏が、アジア諸国を歴訪した真の理由は何だったのか
著者: 岡本磐男米国大統領トランプ氏は、昨年11月に日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン等の5カ国を主要国とする多数の国々の首脳と会談するため旅行したが、その真の狙いは何だったのか。日本のマス・コミでは、一般に第1には対北朝鮮問題の
本文を読む中国革命宣伝画展のお知らせです:<主催>明治大学現代中国研究所(白水社後援)
著者: 石井知章中国革命宣伝画展のお知らせです。 明治大学現代中国研究所は昨年8月に刊行した石井知章・鈴木賢 編著『文化大革命――〈造反有理〉の現代的地平』(白水社、2017年)の連動企画として、以下の要領で中国革命宣伝画展を開催致しま
本文を読む書踏譜「緋哭ーひのさけび」を観る
著者: 子安宣邦書踏譜「緋哭〜ひのさけび(舞踏 吉本大輔・墨刻 原賢翏・ブルースハープ関口大)」を12月10日の夕刻、私の住む登戸から歩いても行ける東生田町の会館で観た。私の旧友吉本大輔さんにフェイスブックで次のような感想を書き送った。
本文を読む社会学者の見たマルクス(連載 第9回)
著者: 片桐幸雄この連載で紹介するのは、フェルディナント・テンニース(Ferdinand Tönnies, 1855年7月26日 – 1936年4月9日)の、 Marx. Leben und Lehre (Lichtenstein,
本文を読む負債経済とは何か――共同研究のための課題提案――
著者: 榎原均序文 リーマン・ショックの原因となったサブプライム・ローンの破綻は、経済危機の救済策を変化させ、各国中央銀行の前例なき金融緩和と低金利政策は、資本に利子がつくという資本主義の原則を否定し、結果として社会の崩壊が始まり、
本文を読むグローバル資本主義とクリーピング・ソーシャリズム ——21世紀の資本主義と社会主義を展望する——
著者: 柴垣和夫0.はじめに Ⅰ. 20世紀の総括 1.20世紀はどういう時代であったか 2.ソ連型社会主義の特質とその難点 3.社会主義の目標と課題についての新視角 4.現代資本主義の特質 5.福祉国家における労働力商品化の部分的止揚
本文を読む資本主義から社会主義への移行に関する覚書(1)
著者: 柴垣和夫はじめに 私は社会主義論の専門家ではないし、かつて存在したソ連型社会主義経済の歴史と現実について、若干の研究書を読んだことはあっても、みずから研究に携わった経験はない。しかし、資本主義経済の原理を理解することによってその
本文を読む呪術としてのマルクス主義?―甘田幸弘氏が問いかけたこと
著者: 杉野実問題、むしろ「事情」の所在 「自然科学からみた社会理論の科学性―特にマルクス経済学に関連して」(杉野2014)を発表したとき、筆者は冒頭にこう書いた。「『科学』ということばの意味は、わかっているようで実はよくわからない
本文を読む社会学者の見たマルクス(連載 第8回)
著者: 片桐幸雄この連載で紹介するのは、フェルディナント・テンニース(Ferdinand Tönnies, 1855年7月26日 – 1936年4月9日)の、 Marx. Leben und Lehre (Lichtenstein,
本文を読む1/20第304回現代史研究会:「今日もなお徘徊する亡霊たち-731部隊の戦後史」
著者: 研究会事務局第304回現代史研究会 日時:1月20日(土)午後1:00~5:00 場所:明治大学駿河台校舎・リバティタワー7階1076号教室 テーマ:「今日もなお徘徊する亡霊たち-731部隊の戦後史」(仮題) 講師:加藤哲郎(一橋大
本文を読む海峡両岸論 第85号 2017.12.13発行 - 「一帯一路」を改善の切り札に孤立回避へ安倍政権が転換 -
著者: 岡田 充安倍政権が対中政策を転換している。中国が進めるシルクロード経済圏構想「一帯一路」への支持と支援を鮮明にし、冷却化している日中関係の改善の「切り札」にする狙いである。安保法制の整備に始まり「地球儀を俯瞰する外交」や「価値
本文を読む重層的イデオロギー構造の考察
著者: 髭郁彦このテクストで考察したい対象は言語に関する問題ではないが、最初に言語学的概念について触れる必要がある。その理由は、ここでは言語学の分析装置として用いられるいくつかの概念に基づいてイデオロギー的様相 (とくに現代の日本に
本文を読む『資本論の世界』を改めて読む(第4回・終)
著者: 野沢敏治内田マルクスの歴史理論 日本は幕末以降に欧米の列強と交わり、前代の徳川封建制から近代資本主義へ、そしてそれを乗り越える社会主義へという歴史意識を生んだ。それが20世紀も末になって、ソ連を中心とする社会主義陣営の崩壊と
本文を読む12.11(月)現代史研レジュメ:「21世紀世界をいかに変革するか-ホブスボームの遺著の魅力-」(伊藤誠)
著者: 伊藤 誠1 いかに世界を変革するか 本書は「いかに世界を変革するか」を主題としている。魅力的なテーマである。 実際、世界と日本の多くの人々は社会の進路にいま閉塞感を深めている。 競争的な市場原理による資本主義に合理的で効率的な経
本文を読む社会学者の見たマルクス(連載 第7回)
著者: 片桐幸雄この連載で紹介するのは、フェルディナント・テンニース(Ferdinand Tönnies, 1855年7月26日 – 1936年4月9日)の、 Marx. Leben und Lehre (Lichtenstein,
本文を読む『資本論の世界』を改めて読む(第3回)
著者: 野沢敏治なぜ「人間」を問題にするか( その2 ) 昔から人間とは何か、他の生物とどう違うかが問われ、いろいろに答えられてきた。人間は政治的な動物であるとか、人間だけが言葉や宗教をもつ、あるいは人間は道具を作る動物だとか。その
本文を読む第303回現代史研究会(水田洋先生を囲んでのシンポジウム)
著者: 現代史研事務局日時:12月11日(月)午後5:00~9:00(時間が通常と異なります) 場所:明治大学駿河台校舎・リバティタワー8階1086号教室 テーマ:「歴史家ホブズボームとマルクス200年-水田洋先生を囲んで」 講師:水田 洋(
本文を読む『資本論の世界』を改めて読む(第2回)
著者: 野沢敏治なぜ「人間」を問題にするか( その2 ) 内田が『生誕』の前後からずっと考え続けてきたことがある。それは「人間にとって資本主義は何を意味するか」、それを考えるうえで経済学はどういう意味をもつかであった。それがこの『世
本文を読む11月25日世界資本主義フォーラム・加々美報告(要旨)
著者: 矢沢国光第19回党全国大会と習近平体制のゆくえ 集団指導体制の否定と個人独裁の確立 2017年11月25日立正大学経済学部 加々美 光行(愛知大学名誉教授) 毛沢東独裁との違い:カリスマ独裁の欠如。
本文を読む宗教(正教古儀式派)とロシア革命:11/25現代史研レジュメ
著者: 下斗米伸夫https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2017/11/c66dbeabbe256727c7ad9aa2f5188ab1-1.pdf 第302回現代史研究会 日時:11月25日(土
本文を読む津田・国民思想論・10 近世儒家の全否定とは何を意味するのか ーナショナリストー欺かれる国家の夢の担い手
著者: 子安宣邦「実際、種々の学派、さまざまの系統に属する多数の儒者が、筆を枯らし、口を極めて横説竪説している政治論・道徳論の幾千万言は、今日から見れば殆ど皆な空中の楼閣である。」 津田左右吉「平民文学の隆盛時代」 「政治のおしえ道徳
本文を読む『資本論の世界』を改めて読む(第1回)
著者: 野沢敏治はじめに 今年に入って私は内田義彦の『資本論の世界』(以下、『世界』と略す)を改めて読んだ。それを最初に手にしたのは出たばかりの1966年の末だから、もう50年も前のことになる。この新書は今でも刷りを重ねているのだか
本文を読む社会学者の見たマルクス(連載 第6回)
著者: 片桐幸雄この連載で紹介するのは、フェルディナント・テンニース(Ferdinand Tönnies, 1855年7月26日 – 1936年4月9日)の、 Marx. Leben und Lehre (Lichtenstein, J
本文を読むロシア革命から100年/11.25現代史研究会のご案内
著者: 現代史研事務局https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2017/11/42d0d27a75c182ec960beda9a2908198.pdf 初出:ゾルゲ・尾崎墓参会での記念講演レジュメ(20
本文を読むシステム対抗とコンフリクト-20世紀:対抗システムの追求とその失敗/21世紀:成否の彼方の対抗nonシステム-
著者: 岩田昌征以下の論稿は、2015年10月24日(土)、法政大学市ヶ谷キャンパスで催された「社会・経済システム学会」第34回大会での記念講演である。 ロシア十月革命百周年である。 ここに提示する私の記念講演は、ロシア二月革命よりも十
本文を読む海峡両岸論 第84号 2017.11.12発行 - 中台の現状維持はいつまで続くのか 習近平も描けない統一時間表 -
著者: 岡田 充中国共産党の第19回党大会(10月18-24日)で、習近平総書記(写真 10月26日付人民日報一面)は、建国百年を迎える今世紀半ば(2049年)に、中国を「世界トップレベルの総合力と国際的影響力を持つ強国」にする野心
本文を読むロシア革命100年から何を学ぶのか (2)
著者: 盛田常夫忘れ去られる「パラダイム転換」 今、ハンガリーのみならず、チェコでもポーランドでも、民族主義的な政策を掲げる政党が政府を構成している。政治家のみならず、ほとんどの経済学者も、もう体制転換がどのようなパラダイム転換を課題
本文を読む自公政権「圧勝」の先にあるもの
著者: 小川 洋「若い根っこの会」という組織をご存知だろうか。1959年に発足して最盛期には3万人以上の会員を抱えて活発に活動をしていた。しかし現在では高齢者の間でも、「そう言えば」程度でしか記憶されていない。50年代後半から60年代
本文を読むロシア革命100年から何を学ぶのか
著者: 盛田常夫ロシア革命から100年の時間が経過した。ソ連社会主義はおよそ70年、中・東欧の社会主義はおよそ40年時間を経て自己崩壊した。20世紀におけるロシアと中・東欧の社会主義実験から何を学ぶことができるのか、それとも学ぶことは
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