スタディルームの執筆一覧

1・27 世界資本主義フォーラム 資本主義の限界とオルタナティブ―資本主義終焉論にふれて―

著者: 伊藤 誠

 昨年2月に著書『資本主義の限界とオルタナティブ』(岩波書店)を公刊した。ここ10年ほどのあいだに執筆した論稿を集成して、5章と終章に構成している。ここではそれに加えた序章「資本主義の限界とオルタナティブ」を中心に、この

本文を読む

米国大統領トランプ氏が、アジア諸国を歴訪した真の理由は何だったのか

著者: 岡本磐男

 米国大統領トランプ氏は、昨年11月に日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン等の5カ国を主要国とする多数の国々の首脳と会談するため旅行したが、その真の狙いは何だったのか。日本のマス・コミでは、一般に第1には対北朝鮮問題の

本文を読む

中国革命宣伝画展のお知らせです:<主催>明治大学現代中国研究所(白水社後援)

著者: 石井知章

中国革命宣伝画展のお知らせです。 明治大学現代中国研究所は昨年8月に刊行した石井知章・鈴木賢 編著『文化大革命――〈造反有理〉の現代的地平』(白水社、2017年)の連動企画として、以下の要領で中国革命宣伝画展を開催致しま

本文を読む

負債経済とは何か――共同研究のための課題提案――

著者: 榎原均

序文  リーマン・ショックの原因となったサブプライム・ローンの破綻は、経済危機の救済策を変化させ、各国中央銀行の前例なき金融緩和と低金利政策は、資本に利子がつくという資本主義の原則を否定し、結果として社会の崩壊が始まり、

本文を読む

グローバル資本主義とクリーピング・ソーシャリズム ——21世紀の資本主義と社会主義を展望する——

著者: 柴垣和夫

0.はじめに Ⅰ. 20世紀の総括 1.20世紀はどういう時代であったか 2.ソ連型社会主義の特質とその難点 3.社会主義の目標と課題についての新視角 4.現代資本主義の特質 5.福祉国家における労働力商品化の部分的止揚

本文を読む

呪術としてのマルクス主義?―甘田幸弘氏が問いかけたこと

著者: 杉野実

問題、むしろ「事情」の所在  「自然科学からみた社会理論の科学性―特にマルクス経済学に関連して」(杉野2014)を発表したとき、筆者は冒頭にこう書いた。「『科学』ということばの意味は、わかっているようで実はよくわからない

本文を読む

1/20第304回現代史研究会:「今日もなお徘徊する亡霊たち-731部隊の戦後史」

著者: 研究会事務局

第304回現代史研究会 日時:1月20日(土)午後1:00~5:00 場所:明治大学駿河台校舎・リバティタワー7階1076号教室 テーマ:「今日もなお徘徊する亡霊たち-731部隊の戦後史」(仮題) 講師:加藤哲郎(一橋大

本文を読む

海峡両岸論 第85号 2017.12.13発行 - 「一帯一路」を改善の切り札に孤立回避へ安倍政権が転換 -

著者: 岡田 充

 安倍政権が対中政策を転換している。中国が進めるシルクロード経済圏構想「一帯一路」への支持と支援を鮮明にし、冷却化している日中関係の改善の「切り札」にする狙いである。安保法制の整備に始まり「地球儀を俯瞰する外交」や「価値

本文を読む

『資本論の世界』を改めて読む(第4回・終)

著者: 野沢敏治

 内田マルクスの歴史理論  日本は幕末以降に欧米の列強と交わり、前代の徳川封建制から近代資本主義へ、そしてそれを乗り越える社会主義へという歴史意識を生んだ。それが20世紀も末になって、ソ連を中心とする社会主義陣営の崩壊と

本文を読む

12.11(月)現代史研レジュメ:「21世紀世界をいかに変革するか-ホブスボームの遺著の魅力-」(伊藤誠)

著者: 伊藤 誠

1 いかに世界を変革するか 本書は「いかに世界を変革するか」を主題としている。魅力的なテーマである。 実際、世界と日本の多くの人々は社会の進路にいま閉塞感を深めている。 競争的な市場原理による資本主義に合理的で効率的な経

本文を読む

津田・国民思想論・10  近世儒家の全否定とは何を意味するのか ーナショナリストー欺かれる国家の夢の担い手

著者: 子安宣邦

「実際、種々の学派、さまざまの系統に属する多数の儒者が、筆を枯らし、口を極めて横説竪説している政治論・道徳論の幾千万言は、今日から見れば殆ど皆な空中の楼閣である。」  津田左右吉「平民文学の隆盛時代」 「政治のおしえ道徳

本文を読む

システム対抗とコンフリクト-20世紀:対抗システムの追求とその失敗/21世紀:成否の彼方の対抗nonシステム-

著者: 岩田昌征

以下の論稿は、2015年10月24日(土)、法政大学市ヶ谷キャンパスで催された「社会・経済システム学会」第34回大会での記念講演である。 ロシア十月革命百周年である。 ここに提示する私の記念講演は、ロシア二月革命よりも十

本文を読む

海峡両岸論 第84号 2017.11.12発行 - 中台の現状維持はいつまで続くのか 習近平も描けない統一時間表 -

著者: 岡田 充

  中国共産党の第19回党大会(10月18-24日)で、習近平総書記(写真 10月26日付人民日報一面)は、建国百年を迎える今世紀半ば(2049年)に、中国を「世界トップレベルの総合力と国際的影響力を持つ強国」にする野心

本文を読む