ファシズムは死語になったのか(5)  ― 大岡昇平の戦争論を読む ―

著者: 半澤健市

 敗戦記念日に、先達の戦争論を読んだ。作家大岡昇平(1909~1987)の『証言その時々』(講談社学術文庫・2014年、親本は筑摩書房・1987年)である。「蘆溝橋前夜から今日に到る、私の戦争に関する意見の、ほとんど全部

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臍を噛むまい。「憂しと見し世も 今は恋しき」と。

著者: 澤藤統一郎

永らへば またこの頃や しのばれむ  憂しと見し世ぞ 今は恋しき 百人一首でおなじみの藤原清輔の詠。『新古今集』から採られているそうだが、これは恐い歌だ。希望のない、絶望の歌。この頃そう思う。 この先もっと長く生きていて

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10月革命記念モスクワ集会、WAPEモスクワ会議参加者による国内事前研究会のご案内(転載)

著者: 紅林進

10月革命記念モスクワ集会、WAPEモスクワ会議参加者による国内事前研究会のご案内(転載) この11月にモスクワで開催されるWAPE(世界政治経済学会)大会は、諸学会共催の10月革命100周年記念集会とのジョイント企画と

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9.18満州侵略開始の日・国会正門前集会~戦争(侵略)を始めた日にこそ不戦を誓う集会を~

著者: 植松青児

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 9.18満州侵略開始の日・国会正門前集会 〜戦争(侵略)を始めた日にこそ不戦を誓う集会を〜 9月18日(月・休) 第1部;15時〜 「日本の「加害責任」について語ろう」 第2部;

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植物園・太平洋戦争ゆかりの寺院・護憲アート~日曜日の散歩

著者: 澤藤統一郎

日曜日。久しぶりに小石川植物園で寛ぐ。喧噪とは無縁の16万㎡。生き返るような解放感。本日初めて見たもの。タヌキノカミソリ、センコウハナビの花。莢にはいったハナキササゲ、ハナズオウ(いずれも豆科)の実。そして、蚊取り線香を

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青山森人の東チモールだより…連立政権か包括的政権か、はたまた談合政権か

著者: 青山森人

青山森人の東チモールだより  第354号(2017年8月19日) 連立政権か包括的政権か、はたまた談合政権か お二人さん、選挙後初のツーショット 8月18日(金)、新トリズモホテルにCNRT(東チモール再建国民会議)のャ

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久米宏の「東京オリンピック返上論」に拍手を送る。

著者: 澤藤統一郎

ラジオが元気だ。とりわけ、TBS。森本毅郎、荻上チキ、そして久米宏。多彩なパーソナリティが魅力的だ。 「久米宏 ラジオなんですけど」は毎週土曜日午後1時からの放送。俄然注目されているのは、6月17日の「リスナー国民投票 

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(165)

著者: 本間宗究(本間裕)

ニュートンの閃き 「万有引力の法則」を発見した「アイザック・ニュートン」は、「リンゴが木から落ちる様子を見たことが、発見のきっかけだった」と伝えられているが、この点については、より詳しい解説が必要なようである。具体的には

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「日本人は歴史に学べ」 - 作家の半藤一利さん、終戦記念日に語る -

著者: 岩垂 弘

「過ちを繰り返さないために、日本人は歴史に学ばなくてはいけない」。昭和史研究の第一人者とされる作家の半藤一利さん(87歳)が、73回目の終戦記念日の8月15日、東京・池袋の映画館であった、自作の『日本のいちばん長い日』に

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21世紀におけるマルクス 2017年『資本論』150年記念シンポジウム

著者: 河村哲二

関係学会合同企画「21世紀におけるマルクス」の一環として、『資本論』第1巻刊行150周年記念にあたり、21世紀におけるK.マルクスの理論体系の意義と課題を、『資本論』体系を焦点にして、経済理論・学史・思想・歴史・現実分析

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沖縄の誇りと自立を愛する皆さまへ 第44号 河野元衆院議長 憤怒のインタビュー 沖縄の基地と憲法外交で安倍批判

著者: 河野道夫

2017年8月15日 国際法市民研究会  自民党総裁や外務大臣などを歴任後、2003年から政界を引退する09年まで、衆院議長を務めた河野洋平氏(1937生)は、「神奈川新聞」2017年8月15日号の終戦記念特集に向けたイ

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「鶏よ、鳴け。夜がゆっくり明け始めている。」ー袴田巖再審開始を求める意見広告

著者: 澤藤統一郎

 良心は無実の人間のいのちを守る唯一の声である。  暗く苦しい夜が長ければ長いほど、ひときわ声高く響く良心の声よ。  暗澹と悲痛と憤怒の錯綜した獄中14年有余、私を支えたのはその声だ。  鶏よ、鳴け、私の闇夜は明るくなっ

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